越中ことば番附の絵はがき
越中ことばの絵はがきを入手しました。2枚です。
1枚目。
上半分の写真には、「立山連峰ノ雄姿(富山湾ヨリ望ム)」とあります。
2枚目。
下半分の写真には「高岡公園濠端の桜」という解説が付いています。
越中ことばの部分だけを拡大します。
1枚目。
「越中ことば番附」という表題の下には、「左記方言は古老間に使はるゝが現代人はあまり使はず」という注記があります。
これはいつの絵はがきか分かりませんが、今はさらに失われてしまっているかもしれませんね。
2枚目。
2枚の絵はがきは組なのかどうかは不明ですが、こちらの文章に使われている語は、もう1枚の絵はがきの番附に載っているものが多いです。
大伴家持が越中守として赴任した頃の越中のことばも都とは違っていたようで、家持の4017番の「東風」には「越の俗語に東風を安由乃可是と謂ふ」とあります。
当時の越中方言と都のことばとの差は今よりは小さかったのでしょうかね。
« なごにゃん | トップページ | 「破れ傘刀舟」の台本 »
「文字・言語」カテゴリの記事
- 「アレル源」じゃなくて「アレルゲン」だった(2025.06.04)
- 岩崎拓也氏編『日本語表記の多様性』(ひつじ書房)(2025.05.23)
- 金水敏氏『大阪ことばの謎』(SB新書)(2025.05.12)
- 「ヴ」のこと(2025.04.08)
- 明治9年の『小学綴字初歩』(2025.03.30)
「万葉集」カテゴリの記事
- 私撰「万葉百人一首」(2025.05.28)
- 正宗敦夫『万葉集総索引』(2025.05.20)
- 佐佐木信綱生家由来の卯の花(2025.04.26)
- 烏谷知子氏『上代文学の基層表現』(花鳥社)(2025.03.27)
- 塩沢一平氏『大伴家持』(花鳥社)(2025.03.12)
コメント