壬申の乱の経緯を追って20 決戦を前に
日本書紀には7月20日も21日も記事はありません。
ただ、決戦間近です。
淡海方面では、連戦連勝して栗太まで南下してきた村国男依軍と、湖西を進軍してきた羽田矢国軍とが大津京を目指しています。
淡海方も瀬田川を最後の防衛線として、戦備を整えていることでしょう。
一方、倭では、大伴吹負が倭を平定し、吹負自身は大坂を越えて難波の小郡に駐屯します。
そして、以西諸国の国司に命じて、正倉の鍵と駅鈴・伝印を提出させ、西の諸国の財政・軍事権を預かります。
また、吹負以外の諸将は、兵を率いて三道を通って北上します。
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