複製本『宸翰』(6)藤原公真跡屏風帳、大小王真跡帳
少し日が空いてしまいましたが、5回に亙ってご紹介してきた明治17年の複製『宸翰』の6回目です。
まず、藤原公真跡屏風帳。
これは、光明皇后が亡父藤原不比等が書いた屏風を東大寺盧舎那仏に奉献するという内容です。
次は、大小王真跡帳。
王羲之と王献之の真跡を東大寺盧舎那仏に奉献するという内容です。
この両文書は同筆とされています。
どちらも恵美押勝の署名は、「押勝」という名前ではなく「朝臣」というカバネになっています。
大小王真跡帳が複製『宸翰』の末尾に当たりますので、これで全てです。
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