複製本『宸翰』(3)東大寺献物帳、道鏡文書、聖武天皇勅書
先日来の「複製本『宸翰』(1)(2)」の続きです。
(2)の酒人内親王願文の次は、天平勝宝8歳(756)の東大寺薬種献物帳。
3紙半を切り貼りしました。
あまりにも小さすぎますね。
冒頭部です。
東大寺の盧舎那仏に、麝香、犀角など60種の薬を奉納した文書で、全面に天皇御璽が捺してあります。
末尾の年月日と署名。
5人の署名があります。
藤原永手以外は紫微中台の官人です。
ここに永手が加わっている理由は分かりません。
その次は、天平宝字6年(762)の弓削道鏡真跡文書。
弓削道鏡が東大寺の一切経司所に一切経目録を借り出そうとした文書です。
署名のみが道鏡の自筆なのか、全文が道鏡の自筆なのでしょうか。
その次は、天平勝宝元年(753)の聖武帝宸翰封戸勅書。
末尾の「今帝」は孝謙天皇。
聖武太上天皇、光明皇太后、孝謙天皇の勅命で、東大寺に5000戸を施入するという文書です。
聖武太上天皇の自筆とされています。
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