明治5年の『布令必携新聞字引』
明治5年の『布令必携新聞字引』を入手しました。
題簽は破れていて、角書きの部分しか読めません。
また、右側には朱が見えます。蔵書印かもしれませんが、これまた解読困難です。
先日、明治2年の『増補新令字解』を載せました。
類友ではありませんが、何かを入手すると、似たようなものが手に入ることがしばしばあります。
この2書は、ともに明治初期に出版されたわけで、当時はご一新でいろいろな言葉が作られたり、広く使われたりすることが増えたのでしょうね。
それで、このような書籍が多く発行されたのでしょう。
表紙裏。
こちらに書名が明記されています。
名古屋の書肆の発行です。
裏表紙裏。
明治5年秋の発行です。
版元が名古屋の店である故か、ここに並んでいるのも、美濃、伊勢、三河、遠江、尾張の中でも近隣の店です。
本文の最初のページ。
1行目の書名の1番下に「天」とあります。
この1冊が天地人に3分されています。
文字がやや小さいので前半を拡大します。
2行目に「一新」がありますね。「ノコラズシンキニナル」とあります。明治のご一新ですね。
最後の行に「一斑」があり、「オホクチカノヒトカド」と読んでしまい、しばし首をひねりました。
「オホクチカノ」ではなくて「オホクノナカノ」ですね。
後半。
1行目の「一敗」に「イツバイ」というルビがあります。「イツパイ」ではないのですね。
4行目の「一般」にも「イツパン」ではなく「イツバン」です。
同じ行の「一毫」に「ウノケホド」とあります。「兎の毛」でしょうね。うさぎ、いいです。
明治初期の語が分かって、あれこれおもしろいです。
また続くかもしれません。
【追記】
私、このブログを毎日更新することにしています。
平成25年(2013)8月以来、書かなかった日は3日しかなかったはずなのですが、4日目が起きてしまいました。
テレビを見ながら書いているうちに、思いがけなくも「ブラタモリ」の再放送が始まってしまい、近江さん久しぶり、などと思ったり、冒頭に登場したひこにゃんに引っ掛かったり、タモさんと案内人の方との間の「離合」問答を喜んだりしているうちに、ふと気づいたら日付が変わってしまっていました。
痛恨の極みです。
最も直接的には「離合」です。
また明日から、毎日更新に努めます。
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毎日のブログ更新,ご苦労なことです。
ご苦労だなんて,目上の方に対する言葉ではありませんね。失礼しました。
こういう私も,毎日まほろばをチェックしていますので,これまたご苦労なことです。
毎日更新ですが,形式上ですがブログ作成のところで,日付・時刻を指定することができます。
私は,同じ日に2回投稿となることがないように,翌日の○○日00時00分などとやります。
ナイショ。
投稿: 萩さん | 2023年6月23日 (金) 07時02分
萩さん
コメントをありがとうございます。
また、毎日読んでくださってありがとうございます。
その日の分がその日のうちに書き上げられなかったことが失敗の原因ですので、時間予約で回避できたわけではありません。
もう少し早い時間に書く様にします。
投稿: 玉村の源さん | 2023年6月23日 (金) 09時59分
過去の時間を指定できますよ。
投稿: 萩さん | 2023年6月23日 (金) 18時32分
萩さん
コメントをありがとうございます。
なんと! 過去の時刻を設定することも可能なのでしたか。
それは、まぁ。
投稿: 玉村の源さん | 2023年6月23日 (金) 19時18分