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2023年6月

2023年6月30日 (金)

「壬申の乱の経緯を追って」に地図を追加

 大海人皇子が吉野を出て東国に向かった6月24日以来、「壬申の乱の経緯を追って」と題する記事を日付に合わせて書いてきました。
 ふと思い立って始めたことでしたので、地図の用意もありませんでしたが、この度やっと途中までできあがりましたので、「壬申の乱の経緯を追って」01~04まで、それぞれの日に合わせた地図を載せました。

 たとえばこんな感じです。ご覧頂ければ幸いです。
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 御批正もお待ちしています。

 地図の土台には地図ソフトの「プロアトラスSV7」をお借りしました。
 この地図ソフトのシリーズは綺麗で見やすいのでお気に入りでしたが、もう絶版になってしまいました。
 地名の比定には、小学館の新編全集の『日本書紀』の注記を参考にしました。
 

2023年6月29日 (木)

壬申の乱の経緯を追って05 飛鳥で大伴吹負が大活躍

 6月28日は、大海人皇子側の動きは記事がありません。
 本日、29日については、飛鳥で機を窺っていた大伴吹負が大手柄をあげます。

 吹負は、あらかじめ飛鳥古京の留守司の中に内応者を得て、謀をもって留守司を配下に置く。
 そのありさまを不破の大海人皇子に奏上したところ、大海人皇子は大いに喜び、吹負を将軍に任じる。
 これによって、多くの豪傑が怒濤の如く吹負の麾下に集い、近江討伐を謀る。

 今夏は、入浴後と就寝前にしかエアコンを使っていませんでした。
 やせ我慢というわけではなく、暑熱馴化といいますか、暑さに体を慣らさねばという考えからで、毎年同様のことをしています。
 もし、万が一のことがあれば、「高齢男性、熱中症で搬送。エアコンを使わず」などと報道されていたかもしれません。

 しかし、今日、ついにエアコンを使うことにしました。
 ところが、リモコンが見当たりません。
 いつぞやの雪崩で流されてしまったものと思われます。
 探さねばなりませんが、エアコンのない部屋であんまり一所懸命に探すと熱中症になりかねません。
 リモコンだけ買うかと思った時、「もしや」と思って、寝室のエアコンを見たら、居間のエアコンと同じメーカーのものでした。
 試しに使ってみたら、寝室のリモコンで、居間のエアコンも無事に作動しました。
 一件落着です。
 これでもう、今夏はエアコンなしでは暮らせません。(^_^;
 新聞沙汰にならずに済みそうで良かったです。
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2023年6月28日 (水)

金魚のえびせんべい

 菩提寺のご住職様からお中元を頂きました。
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 箱の蓋に金魚の絵が書いてあります。金魚を見るとわくわくします。

 蓋を取ると、えびせんべいでした。
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 解説が付いていました。
 これによると、4種類のチーズをえびせんべいで挟んでいるようです。
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 それぞれのえびせんべいには日本画が描かれています。
 「金魚二匹」「孔雀」「紫陽花」「立葵と蜻蛉」です。
 右下に「小原古邨(祥邨)作」とあります。4つの絵は全てこの画伯の筆になるもののようです。
 このお菓子の製造元は香川県の会社です。

 早速今日の夜中のおやつタイムで頂くことにします。

 うちの金魚は全員元気です。
 新旧金魚の折り合いが気掛かりでしたが、何の問題もなく平和に暮らしています。
 1匹だけ残った元からいる金魚が見違えるように活性化してびっくりしました。
 子供の金魚が3匹もやってきて、刺激を受けたのでしょうね。
 今までは体の大きさが一番小さかったのに、一気に一番大きくなったので、何か自覚が生じたのかもしれません。

2023年6月27日 (火)

川上澄生とらむぷ絵

 川上澄生のトランプを入手しました。
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 クラブは日本風、スペードは中国風、ダイヤは中東風、ハートは南蛮風です。

 絵札。
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 日本は確かにそうですね。
 他もそんな風に感じます。

 上のように、絵札は人物ですが、10以下の数字の札も、同じ数字は同じジャンルの絵です。
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 5は花、10は船です。

 楽しいトランプです。

壬申の乱の経緯を追って04 高市皇子に軍事の全権を委ねる

 6月27日、高市皇子のすすめで、大海人皇子は桑名郡家を出て、不破郡家に向い、さらに野上行宮に入る。

 大海人皇子は、味方の中に脱走した者がいると高市皇子から伝えられて気弱になるが、高市皇子が強く励まし、大海人皇子も気を取り直す。
 そして、大海人皇子は高市皇子に軍事の全権を委任する。
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2023年6月26日 (月)

複製本『宸翰』(5)孝謙天皇宸翰封戸勅書、施薬院請物文書、造寺司請沙金文書

 4回に亙って載せてきた、明治17年の「宸翰」。その5回目です。

 前回の次は孝謙天皇宸翰封戸勅書です。
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 天平宝字4年(760)、東大寺に封戸5000戸を施すという文書です。
 この複製の文書名には「孝謙天皇宸翰封戸勅書」とありますので、これによれば、全文が孝謙天皇の直筆ということになりましょうか。

 その次は施薬院請物文書。
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 天平宝字3年(759)、施薬院が東大寺に桂心100斤を請求する文書です。
 時の天皇は淳仁天皇です。

 その次は造寺司請沙金文書。
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 天平勝宝9歳(757)、造東大寺司が東大寺に沙金2016両を請求する文書です。
 時の天皇は孝謙天皇です。

 上の2つの文書に大きな文字で書かれている「宜」の文字は、天皇のものと考えられます。
 別筆と思われますので、それぞれ淳仁天皇と孝謙天皇のものなのでしょう。

壬申の乱の経緯を追って03 高市皇子を不破に派遣

 6月27日早朝、朝明郡の迹太(とほ)川の辺で海越しに天照大神を望拝。
 そこに大津京を脱出した大津皇子(10歳)一行が到着。

 美濃に派遣されていた村国男依が至り、美濃国の三千の兵で不破の道を塞いだことを報告。

 大海人皇子は桑名郡家に留まり、高市皇子を不破に遣わす。

 この頃、近江朝廷は、大海人皇子が東国に入ったことを知って激しく動揺し、混乱する。
 大友皇子は使者を東国、倭京、筑紫、吉備に遣わし、挙兵の準備をさせる。
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2023年6月25日 (日)

壬申の乱の経緯を追って02 高市皇子が合流

 昨日からふと始めた「壬申の乱の経緯を追って」、今日は翌6月25日です。

 6月25日早朝、大海人皇子一行は、たら野に到着。
 積殖(つむゑ)で、鹿深(かふか)を越えてきた高市皇子(19歳か)一行が合流。
 加太(かぶと)越えをし、伊勢の鈴鹿で国司・湯沐令らに会い、鈴鹿山道を塞ぐ。
 川曲の坂下で日没。三重郡家まで進む。
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8月5日に昭和女子大学でヤマトタケルのシンポジウム

 少し先ですが、8月5日(土)に昭和女子大学で「ヤマトタケル 敗者の形象」と題するシンポジウムが開催されます。
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 報告と総括は次の方々です。
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 申し込みは以下から。
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 上に載せたチラシのPDFは以下をご覧ください。
http://kitagawa.la.coocan.jp/yamatotakeru.pdf

2023年6月24日 (土)

壬申の乱の経緯を追って01 大海人皇子、吉野を脱出

 本日2つ目の書き込みです。

 本日6月24日は、旧暦新暦の違いこそあれ(係り結びだ!)、かの壬申の年に大海人皇子が吉野を脱出して東国に向かった日ですので、本日から壬申の乱終結の日まで、その日に合わせて乱の経緯を追って行くことにします。
 いえ、書くネタがない時のための用意という一面もあります。(^_^)

 まず、本日。

 6月24日、大海人皇子は吉野を出て、東国に向かう。従う者は、う野皇女、草壁皇子、忍壁皇子、舎人たち二十数人と女嬬十数人。

 この日に、菟田の吾城に到着。そこへ淡海から倭に退去していた大伴馬来田らが追いつく。
 同じく退去していた馬来田の弟の吹負は功名を立てようと倭にとどまり、機を窺う。

 大海人皇子一行は夜半に隠(なばり)郡に到着。横河に到着前に大きな黒雲が現れ、大海人皇子は勝利と占う。

 伊賀で郡司たちが数百人の兵を率いて服属する。
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勉強になった鹿どーもくんコーナー

 NHKの「ゆう5時」の月曜日に、奈良放送局の鹿どーもくんが登場しました。
 鹿どーもくんは、引き続き火~木にも出演していました。

 火曜日は、鹿の模様の意味が取り上げられました。
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 群馬サファリパークの解説に依れば、鹿の天敵に木漏れ日と見間違わせるためではないかとのことです。

 冬毛になると模様は消えます。
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 そのことで、枯れ葉などと紛れます。

 この日の気象コーナーの終わり。
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 鹿どーもくんは背を向けています。
 あー、確かに木漏れ日と紛れて、鹿どーもくん、どこにいるのかよく分かりませんね。(^_^)

 水曜日は、夏至の日に、札幌と那覇とどちらの昼の長さが長いかというクイズが出されました。
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 鹿どーもくんは、選択肢にない「奈良」という答でした。
 正解は札幌で、那覇よりも1時間半ほども昼の長さが長いです。

 その理由は地軸の傾きにあります。
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 夏は北半球の日照時間が長く、より北にある札幌の方が昼の時間が長いとのことでした。

 木曜日は、刀根早生という柿の品種についての話で、これは奈良で作られた品種ということでした。
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 そして、鹿どーもくんの出番はこの日が最後で、鹿どーもくんは奈良へと帰って行きました。
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 荷物は首に結んだ唐草模様の風呂敷包みだけのようです。
 クラシカルで、すてきです。
 どーもくんのことは、こういったあたりも気に入っています。

2023年6月23日 (金)

湘南新宿ラインの方が速かった

 今日は月に1度の前橋で仕事の日でした。
 仕事が終わった後、渋川の家には向かわず、東京に帰ってきてしまいました。
 片づけが終わりません。(^_^;

 今日は芝刈りどーもくんはいませんでした。
 高崎から、いつもは15時55分の上野東京ラインに乗るのですが、今日は高崎で買い物をしたために、その次の16時11分発の湘南新宿ラインに乗りました。
 いつもよりも16分遅い電車になりましたが、帰宅時刻はほぼ同じでした。
 理由は、湘南新宿ラインの方が近道を通っているせいなのでしょうね。
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 赤羽で分岐するわけですけど、上野東京ラインの方は鶯谷・上野に向かって大きくカーブしています。

 電車の中で読むものを用意していたのですが、熊谷あたりで寝てしまい、目が覚めたのは池袋でした。
 目が覚めなければ、横浜や小田原まで行ってしまいかねません。幸いでした。

明治5年の『布令必携新聞字引』

 明治5年の『布令必携新聞字引』を入手しました。
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 題簽は破れていて、角書きの部分しか読めません。
 また、右側には朱が見えます。蔵書印かもしれませんが、これまた解読困難です。

 先日、明治2年の『増補新令字解』を載せました。
 類友ではありませんが、何かを入手すると、似たようなものが手に入ることがしばしばあります。
 この2書は、ともに明治初期に出版されたわけで、当時はご一新でいろいろな言葉が作られたり、広く使われたりすることが増えたのでしょうね。
 それで、このような書籍が多く発行されたのでしょう。

 表紙裏。
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 こちらに書名が明記されています。
 名古屋の書肆の発行です。

 裏表紙裏。
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 明治5年秋の発行です。
 版元が名古屋の店である故か、ここに並んでいるのも、美濃、伊勢、三河、遠江、尾張の中でも近隣の店です。

 本文の最初のページ。
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 1行目の書名の1番下に「天」とあります。
 この1冊が天地人に3分されています。

 文字がやや小さいので前半を拡大します。
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 2行目に「一新」がありますね。「ノコラズシンキニナル」とあります。明治のご一新ですね。
 最後の行に「一斑」があり、「オホクチカノヒトカド」と読んでしまい、しばし首をひねりました。
 「オホクチカノ」ではなくて「オホクノナカノ」ですね。

 後半。
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 1行目の「一敗」に「イツバイ」というルビがあります。「イツパイ」ではないのですね。
 4行目の「一般」にも「イツパン」ではなく「イツバン」です。
 同じ行の「一毫」に「ウノケホド」とあります。「兎の毛」でしょうね。うさぎ、いいです。

 明治初期の語が分かって、あれこれおもしろいです。
 また続くかもしれません。

【追記】
 私、このブログを毎日更新することにしています。
 平成25年(2013)8月以来、書かなかった日は3日しかなかったはずなのですが、4日目が起きてしまいました。
 テレビを見ながら書いているうちに、思いがけなくも「ブラタモリ」の再放送が始まってしまい、近江さん久しぶり、などと思ったり、冒頭に登場したひこにゃんに引っ掛かったり、タモさんと案内人の方との間の「離合」問答を喜んだりしているうちに、ふと気づいたら日付が変わってしまっていました。
 痛恨の極みです。
 最も直接的には「離合」です。
 また明日から、毎日更新に努めます。

2023年6月21日 (水)

今日はミッフィーの誕生日

 今日はミッフィーの誕生日だそうですね。
 1955年の6月21日に、ミッフィーの最初の絵本『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』と『nijntje in de dierentuin(うさこちゃんとどうぶつえん)』(初版)の2冊がオランダで出版されたことに由来するとのことです。
 年齢は私よりも少し下ですね。親近感が湧きました。

 現在所持しているミッフィーは、おおよそこんな感じです。
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 こんなことになってしまったのは、ほんのここ数ヶ月のことです。
 それまで私が持っていたのは、群馬産のこのこけしだけでした。
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 それが、創作童話の役者さん達を揃える必要上、一気に増加しました。
 役者さんを揃える必要だけではなく、収集癖も発動されてしまいました。(^_^;
 忠臣蔵を扱うとしたら47体は要るなぁ、と思ったのがきっかけでした。
 そして、三方ヶ原合戦の対陣図作成にもまとまった数が欲しいと思いました。
 困ったことです。

 前の方に大勢いる小さい面々の形は4通りです。前面に抽出してみました。
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 両脇が寝姿。あとは、左から2体ずつ、立ち姿、座り姿、走り姿です。

 冷静になって考えると、いい年をした爺さんがミッフィーを収集しているってどうなの? と思います。
 冷静にならないことにします。(^_^)


2023年6月20日 (火)

複製本『宸翰』(4)献屏風勅書、東大寺造寺司牒

 3回に亙って載せてきた、明治17年の「宸翰」。その4回目です。

 前回の次は、「献屏風勅書」です。
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 天平勝宝8歳(756)7月26日に発せられた、東大寺に屏風2具等を献ずる文書です。

 日付と署名のアップ。
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 紫微令の藤原仲麻呂以下、紫微中台の官人達の署名が並んでいます。
 続日本紀に名を残す人々の直筆の署名を見るのは感無量なものがあります。

 2番目にある藤原永手のみが紫微中台の官人ではありませんが、ここに名を連ねているのは中務卿であるが故でしょうか。
 中務卿ならば、分かる気がします。

 ここでにわかに思い出されたのが、前回載せた天平勝宝8歳6月21日の東大寺薬種献物帳の署名です。
 これは上の文書の1ヶ月ほど前に出された文書です。
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 ここにも紫微中台の官人達が名を連ねている中に、やはり2人目の藤原永手がナゾでした。
 ここの永手の官職は、左京大夫、侍従、大倭守なので、どの職掌で名を連ねたのかが不審です。
 永手は6月21日から7月26日までのどこかで中務卿に任官したのでしょうね。
 6月21日の段階ではまだ中務卿ではありませんが、任官が内定していたので、前倒しで署名したとか。
 いや、そんなことはないでしょうね。

 続日本紀では、この年の5月2日に中務卿の道祖王が皇太子になっていますので、5月2日を以て中務卿は欠員となりました。
 そして、続日本紀で次に中務卿が見えるのは、翌天平宝字元年(757)4月4日条で、中務卿は永手です。
 ということで、続日本紀からは永手がいつ中務卿に任官したのかは明らかになりません。

 なんか、わくわくしますけど、解けませんねぇ。
 これについては、古代史の方ではもう説明が付いているのかもしれませんが、何分不勉強で、先行研究は何も知りません。

 さて、「宸翰」のその次は「東大寺造寺司牒」です。
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 天平勝宝4年(752)10月に、下野国の250戸等、8ヶ国から全部で1000戸を東大寺の封戸とするという、造東大寺司の文書です(ということではないかと思います)。この年の4月には大仏開眼が行われています。

 日付と署名。
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 造東大寺司次官の佐伯今毛人以下、造東大寺司の官人達の署名が並んでいます。
 それぞれの筆跡は個性的で楽しいです。
 中には休暇を取っている人もいます。「使」とあるのは使者として留守にしていたのでしょうか。

 「造東寺印」という丸印が一面に捺してあります。
 天皇御璽を始め、公印は角印ばかりですので、丸印は印象的です。
 国史大辞典の「印章」の項に図が沢山載っていますが、上代の印で丸印はこれのみでした。

2023年6月19日 (月)

NHK「ゆう5時」に奈良の鹿どーもくん

 今日の夕方、NHKの「ゆう5時」を見ていたら、NHK奈良放送局の鹿どーもくんが登場しました。
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 奈良から東京まで、近鉄と新幹線を使って来たのでしょうか。
 大きいし、目立つので、移動は大変だったと思います。座席も2席必要だったかもしれません。
 道中、サイン求められたかも。

 今、開催中の鹿の赤ちゃん大公開も紹介されました。
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 赤ちゃん、かわいいです。

 そういえば、去年の5月24日にもスタジオに鹿どーもくんが来ていました。
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 1年振りだなぁ、などとぼーっと考えていましたが、思えば、去年も鹿の赤ちゃんの紹介がなされていたのでした。
 たまたま1年振りではなくて、時期的に必然性があったのでした。
 ぼーっと生きていてはいけません。

2023年6月18日 (日)

『牧野万葉植物図鑑』(北隆館)

 牧野富太郎が晩年、『万葉植物図譜』を構想し、序文まで書いていながら、実現せずに亡くなったのだそうです。
 そこで、牧野博士の意思を出来るだけ生かす形で、『牧野万葉植物図鑑』が刊行されました。
 版元は、牧野博士の植物図鑑を多数刊行している北隆館です。
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 箱の裏側。
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 裏側の帯に主旨が分かりやすく書かれています。
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 刊行されたのは昨年の11月です。大分前ですが、今頃知りました。
 帯にある「万葉植物目録」の「あさがほ」には桔梗とあるそうです。

 某アマゾンで購入する時、税込価格が14,300円ということで、「えっ!」と思ったものの、ここのところ毎日朝ドラの「らんまん」を見て感動している身としては、これも何かのご縁と思ってポチってしまいました。
 迷っても、大体買う方に結論してしまうあたり、ちょろい客です。
 また本が増えます。(^_^;

2023年6月17日 (土)

今日は宮崎で古事記学会

 今日明日は宮崎で古事記学会です。
 会場とオンラインとのハイブリッド方式で、私は自宅からZoomで参加しました。
 今日の第1日は、公開講演会です。

 最初は、歌人・宮崎県立看護大学名誉教授の伊藤一彦氏「現代の歌人と「古事記」の世界」
 お2人目は、國學院大學教授の上野誠氏「書物の権威と語りの権威と-国司と『古事記』『日本書紀』-」

 そのあと総会と古事記学会奨励賞の表彰式がありました。
 今年度の受賞者は、
  近世諏訪明神縁起研究の間枝遼太郎氏と
  『先代旧事本紀』研究の星愛美氏です。

 間枝氏。
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 星氏。
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 勝手に画面キャプチャーしてよかったかどうかという問題はありますが、まあ。
 タイミングが悪く、星さんの方が頭が高い画像になってしまいました。済みません。
 バックにはZoomの参加者名が並んでいます。ちょうど星さんの腕の所に私の名も。

 総会の後は、懇親会も開催されました。
 それはZoomによる中継はなし。
 私も家でアルコール度数3%の缶チューハイを飲みました。

 明日は研究発表会です。

2023年6月16日 (金)

「日本地図おつかい旅行すごろく」(奈良県が……)

 このような双六を入手しました。新しいものです。
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 日本中を旅行して各地の名物を集めよう、という趣旨です。

 東北地方。
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 青森県はねぶた祭やりんご、秋田県は秋田犬やきりたんぽ鍋など、各県を代表するあれこれが描かれています。勉強になります。
 そして、それぞれの県の丸の中に入っているものが収集すべき名物です。
 宮城県の笹かまはよく分かります。秋田県はなまはげの簑です。これをお土産にもらっても。(^_^;

 群馬県から中部・北陸地方。
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 群馬にはこんにゃく芋、新潟には火焔式土器、石川には兼六園、福井には恐竜化石などが描かれています。
 丸の中の名物は、群馬はだるま、新潟は柿の種、石川は輪島塗です。

 近畿西部から中国地方。
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 金閣寺、太陽の塔、姫路城、岡山城、出雲大社、石見銀山、原爆ドーム、宮島、錦帯橋、などなどが描かれています。
 丸の中の名物は、岡山はキビ団子、広島は牡蠣です。兵庫はたこつぼ、鳥取は砂丘の砂、島根はどじょうすくいのざるです。

 愛知から近畿地方。
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 細かくは述べませんが、それぞれに名所や名物が描かれています。奈良には金魚も描かれていて、ご機嫌です。
 そんな中で丸の中に描かれた名物が、奈良はなんと鹿せんべい! です。
 鹿せんべいは名物ちゃう。
 ちょっと考えても、奈良漬け、一刀彫り、吉野葛、柿の葉寿司、墨、などなどあるのに、なぜ鹿せんべい。
 ま、鹿関連のものが名物になっていて嬉しいですけど、なんか違う気がします。

2023年6月15日 (木)

子金魚がかわいい(2)

 先日、「子金魚がかわいい」という文章を載せました。
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 親ばかなので、もう1回。
 小ささがよく伝わっていないかと思い、比較対象として、手を入れてみました。
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 手は良く洗いましたが、金魚に細菌感染させる怖れがありますので、良い子はマネをしないように。

 手を入れても、金魚は別に逃げたりはしません。
 生まれてこの方、人間にいじめられたりしたことはないのでしょう。
 そういえば、以前、水槽掃除の際に、金魚たちに指をちゅぱちゅぱされたものでした。
 この子金魚たちはまだそこまでは慣れていません。いずれ。

 前回よりも長いフンを目撃しました。
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 右側の水草にちぎれた部分が付いています。
 惜しかったです。ちぎれる前に撮りたかった。
 体長の半分くらいはありますよね。
 人間に置き換えたら、身長の半分というのはとんでもない長さです。
 水洗トイレが詰まります。

 などというしょうもないことを考えています。

2023年6月14日 (水)

NHKドラマ「大化改新」のロケ地

 昨日の続きと言いますか、おまけの様な内容です。
 平成17年(2005)9月のことです。
 飛鳥を自転車で巡っている時に、不思議な建物を目にしました。
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 近くまで行ってみたところ、平成17年正月に放送されたNHKドラマ「大化改新」のロケ地なのでした。
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 主な配役は次の通りです。
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 今年の大河「どうする家康」で信長を演じている岡田准一が中臣鎌足を、瀬名の父を演じている渡部篤郎が蘇我入鹿を演じています。

 建物は3棟です。
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 正格な場所はよく分かりません。
 大雑把な位置は地図の右下隅のマークのあたりです。
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 檜隈寺の東、文武天皇陵の南東附近と思われます。
 あれからもう20年近く経ちますので、今もあるかどうか分かりません。

2023年6月13日 (火)

昨日は乙巳の変

 1日遅れになってしまいましたが、昨日6月12日は蘇我入鹿が殺害された日なのですね。
 恥ずかしながらツイッターで知りました。
 ま、1日遅れとはいいながら、今日6月13日は蝦夷が討たれて蘇我本宗家が滅亡した日ですから、良いかと思います。

 多武峰縁起絵巻の入鹿殺害の場面。
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 首チョンパですねぇ。
 生々しい絵です。描かれたのは江戸時代初期だそうで、服装などは平安時代風です。
 胴体側の切断面に頸骨が描かれているあたり、まだ戦国時代からそんなに経っていないからでしょうか。

 飛鳥寺西方の入鹿の首塚。
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 平成18年(2006)9月の撮影です。
 花が供えてありました。
 背後に広がっているのが槻木の広場。
 その奥に見える丘は甘樫丘で、ここに蘇我氏の邸宅がありました。

 蘇我氏邸宅の発掘現場。
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 平成17年(2005)12月の撮影です。
 もう20年近く経ってしまいました。

 発掘主体は奈良国立文化財研究所です。
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2023年6月12日 (月)

『や、此は便利だ』(平凡社)復刻版

 大正2年に刊行された『や、此は便利だ』の復刻版が平凡社ライブラリーの1冊として刊行されました。
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 書名は兼ねてから知っていましたが、現物を見たことはありませんでした。
 今回の復刻のことは、Facebookでフォロワーの木下信一氏の書き込みによって知りました。
 木下氏にはこれまでも様々な情報を教えていただいて、ありがたく存じています。

 目次を切り貼りして載せます。
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 ということで、『現代用語の基礎知識』と用字用語辞典とを合体させたような内容です。
 私は、『現代用語の基礎知識』の前身と思っていたのですが、それは全くの誤解だったようで、版元も異なります。
 しかし、『現代用語の基礎知識』はこの本の影響を強く受けているものと思います。

 あれこれ見てゆくと、大正1ケタの時代の世相や言語・表記などを知ることができて、あれこれ楽しいです。

2023年6月11日 (日)

子金魚がかわいい

 先月お迎えした3匹の子金魚がかわいくて堪りません。
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 子金魚たちはとにかくちびっ子で、動きが敏捷です。食欲も旺盛です。
 唯一の生き残りの金魚と比べると、かなり小さいのですが、この画面ではあまりよく分からないかもしれません。
 ま、生き残りの金魚も、仲間たちの中では一番小さかったのではありますけど。

 たこつぼと比べると、小ささを察していただけるかと思います。
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 ま、たこつぼの大きさがお察しいただけないかもしれません。(^_^;

 斜め正面顔。
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 これは、載せるかどうか迷ったのですが、快便です。
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 排泄物は体調のバロメーター。
 快調さが伺えます。

 この写真は、他のに比べて、体色が赤いですね。
 これだけは先日買ったコンパクトデジカメで、他のはミラーレス1眼で撮りました。
 この写真だけでは云々できませんが、色合いが異なりますね。
 ミラーレス1眼の方が実際の色合いと近いです。

2023年6月10日 (土)

『愛するよりも愛されたい』の対談

 今日、朝日カルチャーセンター名古屋で、昨年刊行された『愛するよりも愛されたい』(佐々木良。万葉社)をめぐる対談がありました。
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 この本は、万葉集の歌から主に恋の歌を令和言葉・奈良弁で訳したものです。
 おもしろいと評判になり、増刷を重ねて、これまでに1万部発行されたそうです。

 今日の対談は、著者の佐々木良氏を招いて、大脇由紀子さんが聴き手になって行われました。
 Zoomでも配信されましたので、私も自宅から視聴することができました。

 この本には、かなりの超訳もあります。
 逐語訳ではないのですが、それぞれの歌の根本的な部分がよく訳されていると思っています。
 大脇さんは、大学の他に高校でも教えていらして、「古典探究」でこの本も教材に使われているそうです。
 佐々木さんの訳の工夫や裏側をよく聞き出していらしたと思います。
 本の内容がより深く楽しめました。

 7月にこの本の続編が刊行されるとのことです。
 楽しみに待つことにします。

2023年6月 9日 (金)

複製本『宸翰』(3)東大寺献物帳、道鏡文書、聖武天皇勅書

 先日来の「複製本『宸翰』(1)(2)」の続きです。
 (2)の酒人内親王願文の次は、天平勝宝8歳(756)の東大寺薬種献物帳。
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 3紙半を切り貼りしました。
 あまりにも小さすぎますね。

 冒頭部です。
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 東大寺の盧舎那仏に、麝香、犀角など60種の薬を奉納した文書で、全面に天皇御璽が捺してあります。

 末尾の年月日と署名。
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 5人の署名があります。
 藤原永手以外は紫微中台の官人です。
 ここに永手が加わっている理由は分かりません。

 その次は、天平宝字6年(762)の弓削道鏡真跡文書。
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 弓削道鏡が東大寺の一切経司所に一切経目録を借り出そうとした文書です。
 署名のみが道鏡の自筆なのか、全文が道鏡の自筆なのでしょうか。

 その次は、天平勝宝元年(753)の聖武帝宸翰封戸勅書。
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 末尾の「今帝」は孝謙天皇。
 聖武太上天皇、光明皇太后、孝謙天皇の勅命で、東大寺に5000戸を施入するという文書です。
 聖武太上天皇の自筆とされています。

2023年6月 8日 (木)

太宰府市のキャラクター

 ネットオークションで大宰府関係の品を落札したところ、太宰府市のものと思われるポリ袋がおまけに付いてきました。
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 袋の下、文字が小さいですが、「太宰府市」という名称と所在地が印刷されていますので、これは太宰府市の公的な袋なのでしょう。

 中央部の絵。
Dazaifufukuro02
 3人の人物が描かれています。

 これらの人物については裏面に解説(というほどのものではありませんけど)があります。
Dazaifufukuro03
 左上には梅花の宴の歌の序文から、令和に関する部分が載っています。

 3人の人物。
Dazaifufukuro04
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 旅人の装束は信長公のようです。

 3人には活躍してもらいたいです。
 「たびと」と「タビット」、名前が紛らわしいです。

2023年6月 7日 (水)

「甲子年」銘の鉄刀、熊本で発見

 今日の朝日新聞デジタル版に「「甲子年」銘の鉄刀、熊本で発見」という記事がありました。2023年6月7日 16時00分配信です。
 他の新聞にも載っていました。

 この鉄刀は熊本城内から昨年4月に発掘されていたものだそうです。
Kumamotokasshi
 全長55cm。サビに覆われていて、CTスキャンで透視すると、「甲子年五□□」と象眼された6文字が浮かび、最後の2文字は「月」「中」とみられるとのことです。

 なんか稲荷山古墳出土鉄剣銘を連想させます。
 ただし、文字はどうもこの6文字だけのようです。
 甲子年は604年と考えられるとのことです。
 604年は推古天皇12年。冠位十二階、十七条憲法の年です。

 私は知らなかったのですが、兵庫県の箕谷(みいだに)2号墳出土の鉄刀に、「戊辰年」の銅象嵌銘が刻まれているとのことです。
 この戊辰年は608年との見方が有力だそうです。
 これとセットで考えるのが良いかもしれませんね。

2023年6月 6日 (火)

「らんまん」に石版印刷

 昨日、ツイッターのトレンドに「石版印刷」が上がっていましたので、「はて?」と思って見てみたら、朝ドラの「らんまん」でした。
 主人公の万太郎が植物の研究雑誌を発行すべく、そこに掲載する植物の図をいかに正確に印刷するかの方法として石版印刷に目を付けるという流れでした。
 確かに、木版印刷では、原稿を彫って木版にするわけですから、多少なりとも原稿と差が生じてしまいます。
 その点では、原稿から直接版を起こす石版印刷の方がより正確な印刷ができるのでしょう。

 早速、NHKプラスで見てみました。
 万太郎が訪れた石版印刷所。
Ranman01
 看板には、漢字表記の下に英語で「LITHOGRAPHER」とあります。リトグラフ。

 版を作る過程。
Ranman02
Ranman03
 結構力仕事のようです。

 石版印刷については、少し前に家庭用の石版印刷のチラシを2点入手して関心を持っていました。
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 石版印刷で印行された光明皇后の楽毅論。
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 明治16年の複製です。
 確かに、随分精巧な感じがします。

2023年6月 5日 (月)

日向夏鶴乃子

 「鶴乃子」という博多のお菓子があります。
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 以前、いつも行く近所のスーパーに「さくら餡入り鶴乃子」が並んでいたので買ったことがありました。
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 目先を変えた季節限定バージョンですね。

 大船渡の「かもめの玉子」にもさくらバージョンがありました。
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 こういう季節限定版は楽しいです。

 先日、同じいつものスーパーに「鶴乃子」の日向夏バージョンが並んでいましたので、迷わずに買いました。
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 蓋を開けると、こんなです。
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 ちょっと露出アンダーでした。

 中身です。
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 季節柄、冷えている方がいいかと思い、冷蔵庫に入れました。
 おいしゅうございました。

2023年6月 4日 (日)

5回目の金魚記念日

 2018年の今日、4匹の金魚を飼い始めました。
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 その3週間後に4匹増やして、合計8匹になりました。

 1年後。
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 とんでもなく成長が早いです。
 このままのペースで大きくなったらエラいことでしたが、成長の度合いは落ち着きました。

 その8匹の金魚は、少しずつ虹の橋を渡ってしまい、先月半ばに相次いで2匹が☆になって、残りは1匹になってしまいました。
 飼い主が至らぬばかりに、かわいそうなことをしました。
 最後に残った1匹というのは、実は一番小さな金魚でした。
 最初は大きさに差はありませんでしたが、徐々に大小の差が出てきました。
 この金魚は中でもとりわけ小さく、泳ぐ時も少し斜めになっていました。どこか悪いところがあるのかもしれません。
 一昨年の2月には転覆していることもありました。
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 びっくりしますよね。
 もう長くはないと思いましたに、この1匹が最後まで残ったのです。
 分からないものです。

 金魚は1匹だけになってしまいました。さて、どうするか。
 独りぼっちになってしまった金魚は寂しい思いをしているのか、それとも水槽を独り占めできて清々しているのか。
 観察を続けましたが、金魚ごころは分かりません。

 そこで、飼い主の気持ちを優先して、新たに3匹の金魚をお迎えしました。
 これは5月23日の写真です。
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 幸いに、新旧の金魚は喧嘩することもなく、穏やかに暮らしています。
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 金魚屋さんのおじさんに伺ったら、子金魚は2歳だそうです。
 元気盛りで、動きも活溌、食欲旺盛です。
 それに刺激されたのか、旧金魚も活性化しました。
 のんびりしていたら、ゴハンを全部食べられかねません(←そんなことはないのですけど)。
 それで、活性化したのでしょう。よかったです。

2023年6月 3日 (土)

複製本『宸翰』(2)嵯峨天皇宸翰、酒人内親王願文

 先日の「複製本『宸翰』(1)」の続きです。
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 巻頭の嵯峨天皇宸翰は3紙に亙ります。それを切り貼りします。
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 「哭澄上人詩」と呼ばれ、「澄上人」は弘仁13年(822)に入寂した最澄のこと。
 最澄の入寂を悲しんだ嵯峨天皇の五言排律(12句60字)の詩で、青蓮院に伝来し、現在は個人蔵とのことです。

 2番目は「酒人内親王願文」です。これも3紙に亙るものを切り貼りします。
Sakahito01
 現在は「酒人内親王献入帳」の名で呼ばれているようです。
 酒人内親王は光仁天皇の皇女で、母は井上内親王。弟に他戸親王がいます。
 伊勢斎宮であった時に、母と弟が幽閉中に謎の急逝を遂げ、伊勢を退下して桓武天皇の妃となります。
 この献入帳は、弘仁8年(817)に亡くなった娘の朝原内親王の遺言により、翌弘仁9年の一周忌を前に東大寺に施入された経典や荘園等の目録、及びその趣旨を記した文書です。

 冒頭部分。
Sakahito02
 大般若経と金剛般若経、そして3ヶ所の荘園が記載されています。

 署名部分。
Sakahito03
 筆跡が同じと思われますので、全文が酒人内親王本人の自筆ですね。
 内容にも依るのでしょうが、謹直な筆跡と感じます。

 全面に捺された印。
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 「酒」の1文字です。

2023年6月 2日 (金)

雨の中、第6回ワクチン接種等

 台風2号接近中、第6回のワクチン接種に行ってきました。
 なぜこんな天候の中をわざわざ出かけたのかと言えば、予約していたから。
 状況によってはキャンセルも考えましたが、予報の雨のピークからは外れていたので、行ってきました。
 キャンセルした人も多かったようで、サクサク進み、無事に終わりました。
Ochusya

Coronavaccine6b

 会場は区役所の総合庁舎です。
 行ったついでに、マイナンバーカードの電子情報の更新(確認?)もしてきました。

 「ついでに」と言いますか、1度に両方済ますつもりで、ワクチン接種の予約時間を決めました。
 マイナンバーカードの、カード自体の更新は10年に1度ですが、電子データの方は5年に1度です。
 で、本来ならば、電子データは1年半くらい前に済ませなくてはいけなかったのですが、大幅に遅れてしまいました。

 無事に済みました。
Mynumber01

 さらについでに、郵便局からの振込も済みました。
 出不精なので、外出したついでに、あれもこれも済むと嬉しいです。

2023年6月 1日 (木)

体重変化&うさぎカレンダー

 月が変わりましたので、恒例の体重変化グラフです。
Taiju202111_202305
 4月後半にやや大きく上がりましたが、5月は微減です。
 縦の目盛りは、1マス500gですので、本当にわずかな変化です。

 これだけだと寂しいので、目の前にぶら下がっているうさぎカレンダー6月分のうさぎの写真を載せます。
Usacal2023d
 どちらもミニウサギです。

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