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2023年5月22日 (月)

昭和37年の『日本神話集』(2)

 昨日の「昭和37年の『日本神話集』」の続きです。
S37nihonshinwa01

 昨日は前半の「やまたのおろち」を見ました。
 今日は後半の海幸山幸です。
S37nihonshinwa07
 タイトルは「うみひこ やまひこ」となっています。
 「うみひこ」「やまひこ」などという名は記紀には登場しません。
 「うみさちひこ やまさちひこ」が長すぎるならば、「うみさち やまさち」とすべきものと思います。

 山幸彦が海神の宮に着いて歓待される場面
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 山幸は豊玉姫と結婚はしません。

 山幸が兄の釣針のことを思い出した場面。
S37nihonshinwa09

 鯛の口の中から釣針が見つかった場面。
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 小さな2匹の鯛がかわいいです。胸びれが手の様に見えます。
 のどに釣針が刺さっていた鯛は巨大ですね。私が抱き枕にしている魚くらいの大きさです。
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 私、これ金魚だと思っていたのですが、違いますね。鯛ですね。
 ま、鯛でも良いです。金魚は大きくなれば鯛になります。←なりません。

 最後の部分です。
S37nihonshinwa11
 記紀では山幸はワニに乗って帰って行くことになっていますが、これは鮫の姿ですね。

 文章はこうあります。
S37nihonshinwa12
 「わにざめ」とあります。
 新しい説に従っていますね。

 記紀では、山幸は潮の干満を掌る2つの玉を海神から授かって、それを用いて兄を懲らしめるのですが、この絵本では、ここで終わりですので、2つの玉を授かることもありません。
 長さの関係でここで切ってしまったのかもしれません。
 それならば2つの玉のことは不要ですね。

 先日来、端布に関して取り上げた翳が描かれています。
S37nihonshinwa13
 豊玉姫が手に持っています。
 2つの画面で、違う翳を持っていますね。お姫様なので、たくさん持っているのでしょう。

 昭和37年当時の子供向けの絵本に日本神話がどのように取り上げられているのか。
 それを知る資料となりましょう。

 なかなか興味深いものが手に入りました。
 同時代資料は面白いです。

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コメント

たぶん違う本なのでしょうが、私の子供の頃にこんな感じの本があったように記憶しています。なんで、そんな本が我が家にあったのかよくわからないのですが、父親からも因幡の白兎の話なんかを語って聞かせてもらったように覚えています。小学校の高等科しか出ていない父親だったのですが、戦前の教育、恐るべしです。今思い出してもかなり正確に話してくれていたと思います。
また、我が家にあった中央公論の日本の歴史も父の趣味でした。

そんなこんなで今私は大和に暮らしています。

・・・でも、神話では大和が舞台にはなってないんですよねえ。

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 親の影響は大きいし、大切ですよね。
 また、先生や友達の影響も。

 確かに、神話には大和は登場しませんね。
 地上世界では、出雲と日向だけでしょうか。
 神武以降ならば、大和は主な舞台になりますけど。

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