昭和37年の『日本神話集』
昭和37年発行の講談社の絵本『日本神話集』を入手しました。
内容は、八岐大蛇と海幸山幸です。
無難な選択ですね。他に稲羽の素兎あたりが子供向けの神話として取り上げられやすいようです。
まずは八岐大蛇。
タイトルは「おろちたいじ」となっています。
「おろちたいじ」といっても、上の絵にあるように、物語は高天原におけるスサノオの乱暴から始まりますので、天の岩屋戸も含みます。
上の絵では、馬の皮を投げ込むことになっていますが、記紀で投げ込んだのは皮か馬か微妙なところと思います。
「高天原」は「たかまのはら」と読んでいます。
当時は「たかまがはら」が一般的と思いますので、「たかまのはら」は新しい読みですね。
天照大御神が天の岩屋戸から姿を現した場面。
おろち退治。
おろちの姿は龍のようです。
宝剣出現。
物語はここで終わりです。
上の場面の宝剣に関する文章。
ここでは、おろちの尾から出た剣はスサノオが自分の宝としたと書かれています。
天照大神に献上して三種の神器の1つになったと書いては不都合なのでしょうかね。
後半の海幸山幸の話は後日(たぶん明日)。
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