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2023年3月

2023年3月31日 (金)

かたかご、ベニカナメモチなど

 一昨年の暮れに5つ植え付けたかたかご、いまだに先日の1つしか発芽していません。
 その1つもこのような状態です。
Katakago20230330
 つぼみは姿を現したものの、開花は望めません。
 毎日観察していますので、花が咲いてこうなってしまったわけではなく、最初からこの状態です。
 あとの4つは全く姿を現しません。
 自宅でかたかごの開花を見られるという野望は果たせそうもありません。残念です。

 屋根と外壁の修繕のために、職人さん達に散々踏まれてしまったあじさいも、こんな感じです。
Ajisai20230330
 根が生きていれば、根元からまた芽が出てくるだろうと楽観していましたが、ダメかもしれません。残念です。

 一方、ベニカナメモチは、こんな切り株になってしまいましたけど、
Benikanamemochi05

 今はこんなです。
Benikanamemochi15
 元気いっぱい。

 新しい葉は赤い色をしています。
Benikanamemochi16
 良い艶です。
 東日本大震災のあと、赤い葉を見て放射能の影響だと騒いだ方々がいたようですけど、毎年赤い葉です。
 しばらくすると緑色に変わります。

 桑の木にも新芽が出ています。
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 春ですねぇ。

2023年3月30日 (木)

『出雲国風土記-校訂・注釈編-』(八木書店)

 八木書店に直接予約注文していた『出雲国風土記-校訂・注釈編-』(島根県古代文化センター編)が今日届きました。
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 この本は、昨年刊行された『出雲国風土記-地図・写本編-』の続編です。
Izumofudoki01

 カバーの裏に目次が載っています。
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 全712ページという大冊です。

 校訂本文の冒頭。
Izumofudoki07

 読み下し文の冒頭。
Izumofudoki08

 補注の冒頭。
Izumofudoki09

 どのページも右側のノドの部分が陰になってしまっていて、本書がいかに大冊であるかが知られます。
 今後、この本の校訂本文と読み下し文が基準になるものと思われます。
 勿論、「総論」として収録されている6氏の論考と補注も貴重です。

2023年3月29日 (水)

明治36年の『一新講社』

 私の収集品の中に江戸から明治の道中記(定宿帳?)もあります。
 この度、明治36年の道中記を入手しました。
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 私が持っているのは東海道を中心としたものが多いのですが、この道中記は函館から箱根までという珍しいものです。

 最初のページはこのようになっています。
M36isshin02
 このように函館スタートで、連絡船に乗って、次の宿場が青森です。
 函館も青森も宿屋が多いです。
 そして青森県の小港まで。

 最後のページはこのようになっています。
M36isshin04
 東海道の平塚から箱根湯本までです。

 冊の途中に紙を貼り継いだページが2ヶ所あります。1つは日光で、もう1つは善光寺から高崎の部分です。
 後者はこのようになっています。
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 上半分の横川におぎのやがありますね。峠の釜めしのおぎのやでしょう。
 当時は旅館も営んでいたのでしょうかね。というか、旅館の方が本業だったのかもしれません。

 下半分の前橋には、2つ目に「同ツキアタリ」として油屋安太夫があります。
 油屋は現存します。
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 名称は入っていませんが、前橋駅北口前の道を真っ直ぐ北上して、突き当たりの右側、矢印を付けたところです。

 高崎の1つ目には「ステーション前左がわ」としてとよたや松三郎があります。
M36isshin06
 高崎駅の西口前の道を真っ直ぐ進んだ先、左側に豊田屋旅館があります。
 こちらは、現在は料亭になっていて、宿泊はできないように思います。
 2回ほど打合せに利用したことがあります。

 油屋にしろ豊田屋にしろ、こういう古い旅館は駅を出て真っ直ぐの分かりやすい場所に立地していますね。

 古い資料に登場する宿屋などが現存していると嬉しいです。

2023年3月28日 (火)

『ならら』最新号の特集は大神神社

 昨日、『ならら』4月号が届きました。今回は早めです。
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 特集は卯年ゆかりの大神神社です。
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Narara202304cNarara202304d

 「うさぎにちなんだ授与品紹介」というページがあります。
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 あれこれのうさぎに心惹かれます。

 私が持っているのは左上のだけです。
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 また大神神社にお参りしたいです。

2023年3月27日 (月)

ねこ茶&青がえる

 今日は菩提寺にお彼岸のお塔婆を頂きに行きました。
 いつもの猫は、私が近づくと逃げてしまったので、恒例の猫の写真はありません。
 この猫、数日前に建物と建物とのすき間に落ちてしまい、そこから脱出できなくて鳴いていたのを、ご住職が数日がかりでやっと救出なさったそうです。
 ご住職は命の恩人です。

 猫の写真は撮れませんでしたが、このようなお茶を頂きました。
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 ねこ茶って……。
 猫の味がするお茶かと思いましたが、そうではありませんでした。

 袋の裏側です。
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 緑茶のティーバッグに猫の姿のタグが付いているのでした。
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 どれもかわいいです。全部黒猫。

 それぞれにいろいろな使い方ができそうです。
 こんな風にも使えます。
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 楽しいお茶です。

 帰りに乗った東急東横線は、往年の全身緑色のラッピングが施されていました。
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 でも、電車の顔は今どきの物ですね。それは仕方ありません。

2023年3月26日 (日)

昭和4年式卓上石版印写器

 昭和4年式卓上石版印写器のカタログを入手しました。
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 古いものが好きで、あれこれ集めていますけど、収集活動をしているときに、石版印刷したものをちらほら見かけます。
 それで、石版印刷って何だろうと思ってググってみたのですが、今で言うリトグラフのことだそうです。
 「あ、リトグラフか」とは思ったものの、具体的な印刷方法はよく分かりません。

 このカタログには印刷方法が書かれていました。
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 石の版の上にA液を塗って拭き取り、原稿の印面を下向きに載せて圧迫し、原稿紙を取り除いてB液を塗ってよく拭き取ると原版が完成。
 そこにインクを塗って印刷するようです。

 平版印刷の一種です。今は石の代わりに金属を使うリトグラフになっています。

 特徴が6項目の箇条書で上がっていました。
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 多色刷りができ、版は何度も繰り返し使え、経済的とのことです。

 定価表もあります。
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 安いのか高いのか分かりません。

 裏表紙に、複数の女性がこの印写器らしきものを使っている写真が載っています。
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 オフィスでしょうかね? 家内制手工業のような趣です。
 全員かどうか分かりませんが、和服の人がいますね。
 大型のプリントゴッコを使って印刷しているような感じです。

 昔の物は何もかもおもしろいです。

2023年3月25日 (土)

かたかご発芽&アマリリスも

 一昨年の12月に某アマゾンでかたかごの球根(地下茎?)を5つ買って、すぐに植え付けました。
 年が明けて、去年の春には、5つとも発芽はしたものの、きちんと開花したものはありませんでした。
 植えつけの時期が遅かったのでしょう。

 今年は、しばらく前に高岡でかたかごが開花したというのに、うちのは発芽の兆しも見えません。
 以後、毎日のように観察を続けていましたが、何も変わらず。
 ところが、今日、突然1つだけ発芽しているのを見つけました。
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 昨日は群馬に行くのでバタバタしていて観察はしませんでした。
 一昨日は観察したかどうか曖昧です。その前日は発芽していませんでした。
 突然、こんなに大きく。(^_^)
 綺麗に咲くと良いです。
 そして、あと4つも発芽しますように。

 アマリリスも発芽しています。
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 これは21日(火)の状態です。
 3鉢発芽しています。
 無事に花が咲きますように。

2023年3月24日 (金)

「ぐんま広報」の3月号に群馬弁の解説

 今日は月に1度の前橋での仕事でした。
 またまた東急線の外に出るのは1ヶ月ぶりでした。ほんと動きません。(^_^;
 恒例により、県庁2階の県民センターに立ち寄りました。
 「ぐんま広報」の3月号の表紙は丸ごとぐんまちゃん。
Gunmakoho202303a

 4月8日から毎週日曜日にテレビでぐんまちゃんのアニメが放送されるそうです。
 ぐんまちゃんは人間の言葉を発しないはずだったんですけどねぇ。
 必要なときには、おねえさんがそばにいてぐんまちゃんの言葉(無声です)を通訳していました。
 それなのに、ぐんまちゃんが話すというのが納得できません。帽子も従来の緑色が赤に変わってしまったし。

 この広報の中に群馬弁を取り上げたページがありました。
Gunmakoho202303b

 中央部の表のアップ。
Gunmakoho202303c
 語彙は除き、音声、アクセント、文法のみを表にまとめたものです。

 これ以外に、「行く(いく)」が「いぐ」になったりしているように思います。

 今回は天候のことなどもあり、日帰りにしました。
 そうしたら、前橋は日も射していました。ただ、もの凄い強風でしたので、自転車を漕ぐのはさぞ大変だったろうと思います。
 もっと積極的に渋川に行かねば。

2023年3月23日 (木)

岩崎本日本書紀の複製(ほるぷ版)

 岩崎本日本書紀推古紀と皇極紀の複製(ほるぷ版)を買いました。
 桐箱。
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 中身。
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 奥付。
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 昭和47年、日本古典文学刊行会の刊行で、製作はほるぷ出版です。

 日本書紀の複製は、戦前の秘籍大観本を持ってはいるのですが、秘籍大観がモノクロなのに対し、ほるぷはカラーですので、意味があるかと。
 あと、お金のことを言ってはなんですけど、ネットオークションでそれぞれ1000円スタートでした。そして、私以外に誰も入札せず、そのまま落札できました。
 2巻で2000円。良い買物をしました。

 推古紀の十七条憲法の部分。
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 皇極紀の入鹿斬殺の部分。
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 その一部のアップ。
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 ヲコト点も見えます。
 1行目の下の方、「咄嗟」の右に朱で「ヤア」続けて墨で「トノタマフ」とあります。
 中大兄が入鹿に斬りつけた部分です。「ヤアトノタマフ」ですね。
 左には「ヤアト*ヱテ」とありますが、「*」が分かりません。「ニ」のように見えますが、「ヤアトニヱテ」では意味が通りません。
 「ヤアトホヱテ」なら分かりますが、「*」を「ホ」とは読めないでしょうねぇ。

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【追記】
 中大兄皇子が蘇我入鹿に斬り付ける場面の左傍書の読みについて、蜂矢真郷先生からご教示頂きました。
 「咄嗟」の左の傍書です。

 私はこれを「ヤアト*ヱテ」と読んだのですが、蜂矢先生は「ヤアト宣テ」と読むのではないかとお考えになり、念のため、築島裕・石塚晴通両氏『東洋文庫蔵 岩崎本 日本書紀 本文と索引』[1978.11 日本古典文学会]を見てくださったそうです。
 同書には、「BヤアCト宣テ」(BCは丸囲み)とあったとのことです。Bは「院政期点」、Cは「室町時代宝徳三年及文明六年点(ともに一條兼良点)」とのことです。
 蜂矢先生に厚く御礼申し上げます。
 私が片仮名2文字と考えた部分は漢字1文字なのでした。
 そして私がカタカナの「ニ」かもしれないと思った部分は、ウ冠なのでした。
 いろいろとお恥ずかしく思います。
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 裏書もきちんと複製されています。
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 推古紀の厩戸皇子誕生の部分です。

2023年3月22日 (水)

新横浜駅行きの東急列車

 大変にローカルな話題ですみません。

 今日、東急目黒線の武蔵小山駅に行きました。
 用事が済んで、駅に戻ってきたときに、ホームの電光掲示板を見て衝撃を受けました。
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 「新横浜」行きですねぇ。
 目黒線が新横浜駅に乗り入れたことはかねて承知で、3月18日(土)の当ブログにも「東急新横浜線開業」というタイトルの記事を書いていました。
 しかし、実際にこういう行き先表示を見ると、話はまた別です。
 今までは、下りの行き先は大体「日吉」だったのですから、実際に「新横浜」という表示には驚きました。

 以前、高崎線が湘南新宿ライン、上野東京ラインとして東海道線に乗り入れたときも同様でした。
Ueno_tokyo
 これは当時の高崎駅の行き先表示でした。
 それ以前の上り線の行き先表示はあらかた「上野」だったのですから、いきなり高崎駅に「伊東」や「熱海」という行き先表示が登場して、新鮮でした。他には「小田原」ゆきや「国府津」ゆきをよく目にします。

 どちらも便利になりましたけど、どこか遠くの事故や車両点検で、電車が遅れたり運転見合わせになったりすることがあるのは困った点です。

2023年3月21日 (火)

ねこもにゃか

 このようなものを頂きました。
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 名前は「ねこもにゃか」。
 楽しいネーミングです。

 中身はこのようになっています。
Nekomonyaka02
 中央下には猫の鈴もあります。

 最中の中身はこのようになっています。
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 中身もねこの顔や肉球など、ねこ絡みです。金平糖も入ってカラフルですね。
 最中の蓋を元に戻して齧り付けば、ガリガリガリッと、普通の最中とは違う食感を楽しめます。
 ……って、違います。

 説明書が入っています。
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 中身は中身で食べて、空になったところに付属の餡を入れて、通常の最中と同様に食べます。

 もう1枚紙が入って図解されていました。
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 楽しく頂きます。

2023年3月20日 (月)

代表的な万葉歌(4)

 昨日の「万葉かるた」を入力したことで、わがライフワークの1つである「代表的な万葉歌」の順位が大幅に変わりました。
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 あ、私のライフワークは、他に、忠臣蔵配役表の増訂や地名表記の研究など、あれこれあります。
 長生きせねば。

 さて、「代表的な万葉歌」ですが、「万葉かるた」のデータを加えたことだけでなく、計算式(というほどのものではありません)を変えたことも大きいです。
 どうも、今までの計算式では戦前の教科書のウェイトが大きすぎることが気になっていました。
 今後さらにデータを加えるとともに、計算式も見直してゆきたく思います。

 その上位100位までは以下の通りです。

    1.石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも(8-1418)志貴皇子
    2.銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも(5-803)山上憶良
    3.熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(1-8)額田王
    4.あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(1-20)額田王
    5.憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ(3-337)山上憶良
    6.あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり(3-328)小野老
    7.我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも(19-4291)大伴家持
    8.東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ(1-48)柿本人麻呂
    9.ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(6-925)山部赤人
  10.春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山(1-28)持統天皇
  11.稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ(14-3459)東歌(未勘国)
  12.君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く(4-488)額田王
  13.紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(1-21)天武天皇
  14.多摩川に曝す手作さらさらに何そこの児のここだ愛しき(14-3373)東歌(武蔵)
  15.旅人の宿りせむ野に霜降らば我が子羽ぐくめ天の鶴群(9-1791)遣唐使の母
  16.家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(2-142)有間皇子
  17.若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る(6-919)山部赤人
  18.我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我れ立ち濡れし(2-105)大伯皇女
  19.笹の葉はみ山もさやにさやげども我れは妹思ふ別れ来ぬれば(2-133)柿本人麻呂
  20.田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける(3-318)山部赤人
  21.わたつみの豊旗雲に入り日差し今夜の月夜清く照りこそ(1-15)天智天皇
  22.近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ(3-266)柿本人麻呂
  23.夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寐ねにけらしも(8-1511)舒明天皇
  24.春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影に鴬鳴くも(19-4290)大伴家持
  25.磯城島の大和の国に人二人ありとし思はば何か嘆かむ(13-3249)作者不明
  26.君が行く海辺の宿に霧立たば吾が立ち嘆く息と知りませ(15-3580)遣新羅使人の縁者
  27.み吉野の象山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも(6-924)山部赤人
  28.秋の田の穂の上に霧らふ朝霞いつへの方に我が恋やまむ(2-88)磐姫皇后
  29.信濃なる筑摩の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ(14-3400)東歌(信濃)
  30.君が行く道のながてを繰り畳ね焼きほろぼさむ天の火もがも(15-3724)狭野弟上娘子
  31.新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(20-4516)大伴家持
  32.我はもや安見児得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり(2-95)藤原鎌足
  33.葦辺行く鴨の羽交ひに霜降りて寒き夕は大和し思ほゆ(1-64)志貴皇子
  34.うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へば(19-4292)大伴家持
  35.あしひきの山川の瀬の鳴るなへに弓月が岳に雲立ち渡る(7-1088)柿本人麻呂歌集
  36.わが妻はいたく恋ひらし飲む水に影さへ見えて世に忘られず(20-4322)若倭部身麻呂/遠江防人
  37.たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野(1-4)中皇命
  38.桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る(3-271)高市黒人
  39.春の野にすみれ採みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける(8-1424)山部赤人
  40.春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(19-4139)大伴家持
  41.験なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし(3-338)大伴旅人
  42.あしひきの山のしづくに妹待つとわれ立ち濡れぬ山のしづくに(2-107)大津皇子
  43.吉野なる菜摘の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山蔭にして(3-375)湯原王
  44.君に恋ひ甚も術なみ平山の小松が下に立ち嘆くかも(4-593)笠女郎
  45.士やも空しくあるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして(6-978)山上憶良
  46.百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ(3-416)大津皇子
  47.籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜摘ます児 家告らせ 名告らさね
  そらみつ 大和の国は 押しなべて 我こそ居れ しきなべて 我こそ居れ 我にこそは 告らめ 家をも名をも(1-1)雄略天皇
  48.み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも(4-496)柿本人麻呂
  49.川の上のゆつ岩群に草生さず常にもがもな常処女にて(1-22)吹黄刀自
  50.今朝の朝明雁が音聞きつ春日山もみちにけらし我が心痛し(8-1513)穂積皇子
  51.旅にしてもの恋しきに山下の赤のそほ船沖を漕ぐ見ゆ(3-270)高市黒人
  52.采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く(1-51)志貴皇子
  53.一つ松幾代か経ぬる吹く風の声の清きは年深みかも(6-1042)市原王
  54.沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも(8-1639)大伴旅人
  55.わが背子と二人見ませば幾許かこの降る雪の嬉しからまし(8-1658)光明皇后
  56.秋山の木の下隠り行く水の我れこそ益さめ御思ひよりは(2-92)鏡王女
  57.天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士の高嶺を 天の原 振り放け見れば
  渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も  い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける
  語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は(3-317)山部赤人
  58.忘らむて野行き山行き我れ来れど我が父母は忘れせのかも(20-4344)商長首麻呂/駿河防人
  59.夕闇は道たづたづし月待ちていませ我が背子その間にも見む(4-709)豊前国の娘子大宅女
  60.冬こもり春の大野を焼く人は焼き足らねかも我が心焼く(7-1336)作者不明
  61.いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く(2-111)弓削皇子
  62.夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ(8-1500)大伴坂上郎女
  63.三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや(1-18)額田王
  64.岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた帰り見む(2-141)有間皇子
  65.蝦鳴く神名火川に影見えて今か咲くらむ山吹の花(8-1435)厚見王
  66.天の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ(7-1068)柿本人麻呂歌集
  67.防人に行くは誰が背と問ふ人を見るがともしさ物思ひもせず(20-4425)昔年防人妻
  68.福のいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く(7-1411)作者不明
  69.もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花(19-4143)大伴家持
  70.ふたり行けど行き過ぎかたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ(2-106)大伯皇女
  71.馬買はば妹歩行ならむよしゑやし石は履むとも吾は二人行かむ(13-3317)作者不明
  72.巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を(1-54)坂門人足
  73.燈火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず(3-254)柿本人麻呂
  74.たけばぬれたかねば長き妹が髪このころ見ぬに掻き入れつらむか(2-123)三方沙弥
  75.人言を繁み言痛み己が世に未だ渡らぬ朝川渡る(2-116)但馬皇女
  76.勝鹿の真間の井見れば立ち平し水汲ましけむ手児名し思ほゆ(9-1808)高橋虫麻呂
  77.妹が見し楝の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに(5-798)山上憶良
  78.天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ(3-255)柿本人麻呂
  79.ますらをや片恋せむと嘆けども醜のますらをなほ恋ひにけり(2-117)舎人皇子
  80.瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものそ
  まなかひに もとなかかりて 安寐し寝なさぬ(5-802)山上憶良
  81.朝寝髪我は梳らじうるはしき君が手枕触れてしものを(11-2578)作者不明
  82.御民我れ生ける験あり天地の栄ゆる時にあへらく思へば(6-996)海犬養岡麻呂
  83.楽浪の志賀の辛崎幸くあれど大宮人の舟待ちかねつ(1-30)柿本人麻呂
  84.飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ(1-78)元明天皇
  85.淡路の野島が崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す(3-251)柿本人麻呂
  86.恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば(4-661)大伴坂上郎女
  87.山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく(2-158)高市皇子
  88.紫は灰さすものそ海石榴市の八十の衢に逢へる子や誰(12-3101)作者不明
  89.楽浪の志賀の大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも(1-31)柿本人麻呂
  90.たらちねの母が手放れ斯くばかり為方なき事はいまだ為なくに(11-2368)柿本人麻呂歌集
  91.磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに(2-166)大伯皇女
  92.君が行き日長くなりぬ山尋ね迎へか行かむ待ちにか待たむ(2-85)磐姫皇后
  93.ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも(10-1812)柿本人麻呂歌集
  94.秋付けば尾花が上に置く露の消ぬべくも我は思ほゆるかも(8-1564)日置長枝娘子
  95.神奈備の磐瀬の社の呼子鳥いたくな鳴きそ我が恋増さる(8-1419)鏡王女
  96.にほ鳥の葛飾早稲をにへすともその愛しきを外に立てめやも(14-3386)東歌(下総)
  97.吾を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを(2-108)石川郎女
  98.振り放けて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも(6-994)大伴家持
  99.世間は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(5-793)大伴旅人
100.秋の田の穂向きの寄れる片寄りに君に寄りなな言痛くありとも(2-114)但馬皇女

 いかがでしょうか。
 当然入っていて然るべき歌がないとか、この歌がこんなに上位にあるのは納得できないとか、それぞれにご意見があるかと思います。
 改訂を続けて行く所存です。

2023年3月19日 (日)

万葉かるた(古都の会)

 こういう万葉かるたを入手しました。
Manyocard04
 枚数は読み札・取り札ともに100枚です。

 そのうち任意の6枚です。
Manyocard05

 解説書が付いていて、1首につき1ページを宛てて、口訳とともに歌の解説と作者の解説が書かれています。
Manyocard06

 製作されたのは昭和59年で、中西進氏の監修、近藤信義氏の訳・解説です。
Manyocard07

 採り上げられている100首は以下の通りです。

 ・たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野(1-4)中皇命
 ・熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(1-8)額田王
 ・あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(1-20)額田王
 ・紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(1-21)天武天皇
 ・春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山(1-28)持統天皇
 ・楽浪の志賀の大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも(1-31)柿本人麻呂
 ・東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ(1-48)柿本人麻呂
 ・采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く(1-51)志貴皇子
 ・引間野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに(1-57)長意吉麻呂
 ・君が行き日長くなりぬ山尋ね迎へか行かむ待ちにか待たむ(2-85)磐姫皇后
 ・秋山の木の下隠り行く水の我れこそ益さめ御思ひよりは(2-92)鏡王女
 ・我はもや安見児得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり(2-95)藤原鎌足
 ・我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我れ立ち濡れし(2-105)大伯皇女
 ・あしひきの山のしづくに妹待つとわれ立ち濡れぬ山のしづくに(2-107)大津皇子
 ・吾を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを(2-108)石川郎女
 ・いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く(2-111)弓削皇子
 ・人言を繁み言痛み己が世に未だ渡らぬ朝川渡る(2-116)但馬皇女
 ・ますらをや片恋せむと嘆けども醜のますらをなほ恋ひにけり(2-117)舎人皇子
 ・たけばぬれたかねば長き妹が髪このころ見ぬに掻き入れつらむか(2-123)三方沙弥
 ・人は皆今は長しとたけと言へど君が見し髪乱れたりとも(2-124)園生羽女
 ・岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた帰り見む(2-141)有間皇子
 ・家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(2-142)有間皇子
 ・山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく(2-158)高市皇子
 ・磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに(2-166)大伯皇女
 ・降る雪はあはにな降りそ吉隠の猪養の岡の寒からまくに(2-203)穂積皇子
 ・鴨山の岩根しまける我れをかも知らにと妹が待ちつつあるらむ(2-223)柿本人麻呂
 ・今日今日と我が待つ君は石川の峽に交りてありといはずやも(2-224)依羅娘子
 ・天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ(3-255)柿本人麻呂
 ・近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ(3-266)柿本人麻呂
 ・旅にしてもの恋しきに山下の赤のそほ船沖を漕ぐ見ゆ(3-270)高市黒人
 ・桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る(3-271)高市黒人
 ・あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり(3-328)小野老
 ・憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ(3-337)山上憶良
 ・家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥やせるこの旅人あはれ(3-415)聖徳太子
 ・百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ(3-416)大津皇子
 ・君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く(4-488)額田王
 ・み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも(4-496)柿本人麻呂
 ・君に恋ひ甚も術なみ平山の小松が下に立ち嘆くかも(4-593)笠女郎
 ・目には見て手には取らえぬ月の内の楓のごとき妹をいかにせむ(4-632)湯原王
 ・恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば(4-661)大伴坂上郎女
 ・夕闇は道たづたづし月待ちていませ我が背子その間にも見む(4-709)豊前国の娘子大宅女
 ・妹が見し楝の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに(5-798)山上憶良
 ・銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも(5-803)山上憶良
 ・遠つ人松浦佐用姫夫恋に領巾振りしより負へる山の名(5-871)作者不明 
 ・若ければ道行き知らじ賄はせむ黄泉の使負ひて通らせ(5-905)山上憶良
 ・若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る(6-919)山部赤人
 ・ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(6-925)山部赤人
 ・海人娘女棚なし小舟漕ぎ出らし旅の宿りに楫の音聞こゆ(6-930)笠金村
 ・湯の原に鳴く葦鶴は我がごとく妹に恋ふれや時わかず鳴く(6-961)大伴旅人
 ・振り放けて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも(6-994)大伴家持
 ・山越えて遠津の浜の岩つつじ我が来るまでにふふみてあり待て(7-1188)作者不明
 ・人ならば母が愛子そあさもよし紀伊の川の辺の妹と背の山(7-1209)作者不明
 ・福のいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く(7-1411)作者不明
 ・名児の海を朝漕ぎ来れば海中に鹿子ぞ鳴くなるあはれその鹿子(7-1417)作者不明
 ・石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも(8-1418)志貴皇子
 ・春の野にすみれ採みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける(8-1424)山部赤人
 ・秋萩の散りの乱ひに呼びたてて鳴くなる鹿の声の遥けさ(8-1550)湯原王
 ・沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも(8-1639)大伴旅人
 ・山高み白木綿花に落ちたぎつ夏身の川門見れど飽かぬかも(9-1736)大倭
 ・旅人の宿りせむ野に霜降らば我が子羽ぐくめ天の鶴群(9-1791)遣唐使の母
 ・勝鹿の真間の井見れば立ち平し水汲ましけむ手児名し思ほゆ(9-1808)高橋虫麻呂
 ・藤波の散らまく惜しみ霍公鳥今城の岡を鳴きて越ゆなり(10-1944)作者不明
 ・風に散る花橘を袖に受けて君がみ跡と偲ひつるかも(10-1966)作者不明
 ・天の川楫の音聞こゆ彦星と織女と今夜逢ふらしも(10-2029)柿本人麻呂歌集
 ・たらちねの母が手放れ斯くばかり為方なき事はいまだ為なくに(11-2368)柿本人麻呂歌集
 ・朝寝髪我は梳らじうるはしき君が手枕触れてしものを(11-2578)作者不明
 ・難波人葦火焚く屋のすしてあれど己が妻こそ常めづらしき(11-2651)作者不明
 ・泊瀬川早み早瀬をむすび上げて飽かずや妹と問ひし君はも(11-2706)作者不明
 ・葦垣の中の和草にこやかに我れと笑まして人に知らゆな(11-2762)作者不明
 ・朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去にし子ゆゑに(12-3085)作者不明
 ・紫は灰さすものそ海石榴市の八十の衢に逢へる子や誰(12-3101)作者不明
 ・たらちねの母が呼ぶ名を申さめど道行く人を誰れと知りてか(12-3102)作者不明
 ・磯城島の大和の国に人二人ありとし思はば何か嘆かむ(13-3249)作者不明
 ・馬買はば妹歩行ならむよしゑやし石は履むとも吾は二人行かむ(13-3317)作者不明
 ・多摩川に曝す手作さらさらに何そこの児のここだ愛しき(14-3373)武蔵国東歌
 ・にほ鳥の葛飾早稲をにへすともその愛しきを外に立てめやも(14-3386)下総国東歌
 ・信濃なる筑摩の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ(14-3400)信濃国東歌
 ・我が恋はまさかもかなし草枕多胡の入野の奥もかなしも(14-3403)上野国東歌
 ・稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ(14-3459)未勘国東歌
 ・君が行く海辺の宿に霧立たば吾が立ち嘆く息と知りませ(15-3580)遣新羅使人の縁者
 ・家人は帰り早来と伊波比島斎ひ待つらむ旅行く我れを(15-3636)遣新羅使人
 ・草枕旅を苦しみ恋ひ居れば可也の山辺にさを鹿鳴くも(15-3674)壬生宇太麻呂
 ・天離る鄙にも月は照れれども妹ぞ遠くは別れ来にける(15-3698)遣新羅使人
 ・君が行く道のながてを繰り畳ね焼きほろぼさむ天の火もがも(15-3724)狭野弟上娘子
 ・帰りける人来れりといひしかばほとほと死にき君かと思ひて(15-3772)狭野弟上娘子
 ・旅にして妹に恋ふれば霍公鳥我が住む里にこよ鳴き渡る(15-3783)中臣宅守
 ・春さらばかざしにせむと我が思ひし桜の花は散りにけるかも(16-3786)壮士某
 ・荒雄らを来むか来じかと飯盛りて門に出で立ち待てど来まさず(16-3861)作者不明
 ・家にてもたゆたふ命波の上に思ひし居れば奥か知らずも(17-3896)大伴旅人の傔従
 ・霍公鳥いとふ時なしあやめぐさかづらにせむ日こゆ鳴き渡れ(18-4035)田辺福麻呂
 ・なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも(18-4114)大伴家持
 ・春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(19-4139)大伴家持
 ・もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花(19-4143)大伴家持
 ・藤波の影なす海の底清み沈く石をも玉とぞ我が見る(19-4199)大伴家持
 ・春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影に鴬鳴くも(19-4290)大伴家持
 ・わが妻はいたく恋ひらし飲む水に影さへ見えて世に忘られず(20-4322)若倭部身麻呂/遠江防人
 ・時々の花は咲けども何すれぞ母とふ花の咲き出来ずけむ(20-4323)丈部真麻呂/遠江防人
 ・唐衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして(20-4401)他田舎人大島/信濃防人
 ・草枕旅の丸寝の紐絶えば我が手と付けろこれの針持し(20-4420)椋椅部弟女/武蔵防人妻
 ・新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(20-4516)大伴家持

 ざっと見ると、著名な歌が採られていて、順当な選歌と思いますが、よくよく見ると、たとえば次のような歌が採られていません。

 ・楽浪の志賀の辛崎幸くあれど大宮人の舟待ちかねつ(1-30)柿本人麻呂
 ・笹の葉はみ山もさやにさやげども我れは妹思ふ別れ来ぬれば(2-133)柿本人麻呂
 ・田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける(3-318)山部赤人
 ・み吉野の象山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも(6-924)山部赤人
 ・我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも(19-4291)大伴家持
 ・うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へば(19-4292)大伴家持

 このうち最後の2首は家持の春愁三首のうちの2首です。春愁三首のうち1首だけ採ったということで理解できますが、3首目の赤人の富士山の歌などはなぜ落としたのか不思議です。
 ま、いいのです。選者によって考え方には個人差がありますので、みんな同じではつまりません。
 その一方で、主に作者不明の歌の中にあまり有名でない歌が何首か採られています。そのあたりもこのかるたの個性と思います。

2023年3月18日 (土)

東急新横浜線開業

 誠にローカルな話題です。
 本日、東急線と相鉄線の新横浜線が開業しました。
 東急電鉄のHPにもこうあります。
Shinyokosen01

 路線図は以下の通りです。
Shinyokosen02

 私は東急線の沿線に住んでいますので、これによって、東海道新幹線で関西から帰ってきたときに、新横浜駅で東急線に乗り換えると、もう乗り換えなしに自宅最寄り駅まで行けます。

 新横浜・渋谷間も最速25分とありました。
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 ただ、渋谷駅方面は日吉駅での乗り換えがなしだと速いですが、多くは日吉駅での乗り換えになるようです。
 一方、目黒駅方面は日吉駅での乗り換えが必要なものは少ないようです。
 乗り換えなしは楽です。

 家の近くのいつものスーパーは東急系ですので、このようなパンフレットが置いてありました。
Shinyokosen04

 スタンプラリーというのはまだしたことがありません。
 子供の頃にはこういうものはありませんでした。
 昭和は遠く。

2023年3月17日 (金)

お風呂に入れる

 去る3月8日(水)にお風呂を沸かそうとしたら、給湯器が壊れてしまいました。
Gas_kosho01
 このことは翌日のブログにも書きまして、ご心配頂きました。

 半導体不足ということで、給湯器にもその影響が出ているということでしたが、幸いに先ほど東京ガス(の関係会社かなぁ?)の人が来てくれて、無事に給湯器を更新してもらえました。
Kyutoki
 今度のリモコンの方が文字が大きくて見やすいです。

 お風呂には7日(火)に入ったのが最後ですので、今夜は10日ぶりに入浴できます。
 銭湯の場所を教えてくださった方もいらしたのにすみません。
 「10日もお風呂に入っていなかったなんて、汚ったねー」とか言われそうです。(^_^;
 いや、下着やワイシャツは着替えていましたし、体も拭いていましたよ。お湯が出ないので冷水ですけど。

 そんな生活が何日か続いて、ふと、寝床の中で「あ、流しの湯沸かし器からお湯は出るぞ。あのお湯でタオルを絞れば、温かく体を拭けるじゃん」と思いました。どうして、それに気づかなかったのか。明日はそうしようと思ったのですが。
 流しに湯沸かし器なんてありません。それは渋川の家や、東京で以前住んでいた家です。
 この家は給湯器兼風呂釜なので、お湯は一切使えないのでした。

 これ、認知症の始まりでしょうかねぇ。不安です。(^_^;

 朝ドラ「舞いあがれ!」のあとはいつも「あさイチ」の冒頭の朝ドラ受けまで見ます。
 今日も、「舞いあがれ!」に続いて「あさイチ」が始まったら、なんと、ゲストが舞ちゃんでした。
 9時少し前に工事の人が来たので、後半は見ていません。あとでNHKプラスで見ます。
 福原遥はいい子です。私の目に狂いはありませんでした。

2023年3月16日 (木)

猫を助けるお酒

 今日、お酒とぐい呑みが届きました。
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 ラベルのアップ。
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 ぐい呑みのアップ。
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 これは、昨年、岡山県の保護猫団体がクラウドファンディングをしていたのに参加した返礼品です。
 このクラウドファンディングはもう終了してしまいました。
Okayamacat01
 目標金額50万円に対し、300万円近く集まったのですね。6倍ほど。ねこ好きの人はヤマのようにいるのですよね。

 届いたお酒にお礼状が同封されていました。
Okayamacat05
 燗ではなく、冷やでということです。
 私、あまりお酒は飲まないのですが、暑くなったら、夕飯の時に冷やして飲みましょう。
 2本もあるのですけど。(^_^)

 絵の部分のアップです。
Okayamacat06
 娘さんの作とのことです。

2023年3月15日 (水)

昭和45年『テレビメイト』12月号は大忠臣蔵特集(2)

 昨日取り上げた『テレビメイト』の大忠臣蔵特集はあれで終わりにするつもりでしたが、もう1回取り上げます。
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 と言いますのは、昨日の記事について、イラストレーターのもりいくすお氏から、お軽の吉永小百合は実際には山本陽子が演じた旨、ご教示頂きました。
 また、Mock_Hatter氏からは、垣見五郎兵衛は実際には立花左近であるとのご教示をいただきました。
 びっくりしました。
 「大忠臣蔵」が始まったのは昭和46年の1月からですけど、この雑誌はそれに先立つ前年の12月に発行されたものです。
 雑誌の編集時点でもう既に番組の撮影は進んでいたことでしょうけれども、出番が先の役については配役の変更などもあり得たのでしょう。
 これは大変です。全部確認しなくては。
 配役ページは全部で6ページありますが、昨日はそのうちの3ページを載せました。今日は残りの3ページを載せます。
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 その結果、雑誌掲載の配役表と実際のドラマとには以下の変更がありました。

 【配役交代】
  お軽   :吉永小百合→山本陽子
  毛利小平太:平幹二朗→高橋悦史

 【役名変更】
  松本幸四郎:垣見五郎兵衛→立花左近
  池内淳子 :浮橋大夫→夕霧太夫

 危ないです。なかなか油断ができません。

2023年3月14日 (火)

昭和45年『テレビメイト』12月号は大忠臣蔵特集

 今日は3月14日、松の廊下の刃傷の日ですので、忠臣蔵ネタで。
 『テレビメイト』の昭和45年12月号は「大忠臣蔵」特集号でした。
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 これまたネットオークションの獲物なのですが、この雑誌は今まで知りませんでした。
 「大忠臣蔵」というのは、昭和46年にNET(今のテレビ朝日)で放送された連続時代劇で、主演は三船敏郎です。

 3月14日の刃傷の場面。
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 浅野内匠頭は尾上菊之助(今の菊之助のお父さん)、吉良上野介は市川中車です。

 配役の一部。
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 三船はやはりかっこいいです。市川中車は途中(もう終盤でした)で亡くなったために、あとは弟の市川小太夫が引き継ぎました。

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 お軽・勘平が吉永小百合と石坂浩二、俵星玄蕃は勝新太郎、豪華です。

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 垣見五郎兵衛は松本幸四郎。この松本幸四郎は、松たか子基準で松たか子のお祖父さんですね。
 田村正和が矢頭右衛門七ですから、田村正和、まだ随分若かったのですね。

 これ以外に、
  瑶泉院   :佐久間良子
  間十次郎  :蜷川幸雄
  堀部安兵衛 :渡哲也
  小林平八郎 :芦田伸介
  鳥居理右衛門:大友柳太朗
  脇坂淡路守 :中村錦之助
といった面々が出演していました。
 蜷川幸雄はあの蜷川幸雄です。
 豪華絢爛です。

2023年3月13日 (月)

水温上昇、金魚元気

 1ヶ月ほど前の2月半ば、1匹の金魚が水槽の隅でじっとしていました。
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 他の金魚も元気がありません。
 病気かと心配していましたが、どうやら水温が低かったせいのようです。
 この日の水温は8.5度ほどでした。
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 あれからひと月。
 今日の水温は18.5度ほどになっていました。
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 今日だけではなく、気温の上昇で、水温も数日前から20度近くに上昇していました。

 金魚も元気に泳いでいて、もう水槽の隅でじっとしていたりはしません。
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 ほっとしました。

 水草も、茎の先端に新芽が出ています。
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 ちょっとピンボケでお恥ずかしい。

 開きかけているのもあります。
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 春ですねぇ。

 ただ、去年の冬に植えたかたかごが出てきません。
 姿を現して欲しいです。

2023年3月12日 (日)

うさぎの茶箱

 うさぎの茶箱を買いました。
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 注文したのは昨年の暮れで、届いたのも年内だったか、年明けだったかです。
 手持ちのお茶がまだ結構ありましたので、今頃の開封になりました。

Usafukamushi02
 「香味豊潤 深蒸し茶」とあります。飲んでみると本当に香味豊潤でした。おいしいです。
 絵は、うさぎ、太陽、松、梅など、おめでた尽くし。
 右のうさぎの手には破魔矢とお守り。その背後には小判が散っています。

 お守りのアップ。
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 「卯年 開運招福 二〇二三」。これ、やはり新年早々に載せるべき題材ですね。3月半ばではちょっと季節外れ。

 側面の絵も、素材は大体同様ですけど、こちらには富士山が描かれています。
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 さて、この茶箱、お茶よりは茶箱が目的でした。うさぎ好きなもので、うさぎ年の今年は大チャンスです。
 お茶は1kg入りです。お茶1kgって結構あります。
 茶箱の中に1kgのお茶が裸でどさっと入っているわけではなく、250gの袋に4つです。
 これでも、普段使っている茶筒には一度に全部は入りません。2回分です。
 全部飲み終わるまで結構かかりそうです。(^_^)

2023年3月11日 (土)

あれから12年

 東日本大震災から12年が経ちますね。
 12年というと、あの年もうさぎ年だったわけですか。今気づきました。

 以前にも書いたことですが、毎年3月12日は国公立大学の後期日程入試の日に当たります。
 入試に備えて、前日の11日に試験会場近くに宿泊した受験生も多かったことと思います。
 移動中に震災が起きて、電車に乗ったまま立ち往生を余儀なくされた受験生や、無事に試験は受けたものの、故郷に帰る電車が動いていないとか、家族と全く連絡の付かないという受験生もいたことと思います。
 どんなにか心配で心細かったことでしょう。
 12日に試験監督をしながらそんなことを考えていました。

 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

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 この写真もまた以前にも載せたものですが、菩提寺の本堂の位牌です。
 ご住職は毎朝お経を唱えていらっしゃるそうです。
 位牌には「東日本大震災」ではなく「東北関東大震災」とあります。
 この震災の正式名称が「東日本大震災」と決定する以前のもので、この位牌がいかに早く作られたかが分かります。

2023年3月10日 (金)

「般ニャ心経」絵文字類聚(4/終)

 3回に亙って掲載してきた「般ニャ心経」絵文字類聚も今回で4回目、最後となります。

 最初は芸能関係。
Hannyaa19
 「げん」は絃のある楽器ですが、ハープ、ギター、三味線と3通りの絵になっています。
 雅楽の笙の絵も2通り。
 ショーはマジックとラインダンス。
 「らー」は合唱ですね。「おんりー」はSMAPと思います。
 下に行って、「せつ」は「火垂るの墓」の節子さんでしょう。
 「じょー」は「あしたのジョー」ですね。
 「ぜーっ」は分かりませんが、何かアニメかと思いました。
 「むーむー」はフラダンス。これも絵は2種類あります。

【追記】
 「ぜーっ」について、Katsuoさんから、水木一郎の歌う「マジンガーZ」の主題歌の「ゼッート!」が由来ではないかとのご教示をいただきました。赤いスカーフの衣装がトレードマークだし、とも指摘されていました。
 そうですね。確かにご教示の通りと思います。
 ありがとうございました。
 おかげ様ですっきりしました。

 次は音。
Hannyaa20
 1行目は鶏、蛙、豚の鳴き声。
 2行目は、おしっこの音と魚を焼く音。「尊いお経におしっこ?」と思いましたが、生きて行くにはおしっこも大事です。
 網で焼くのは肉でも良いのでしょうが、やはり猫には魚。
 3行目の「こ」は分かりません。鼓を打つ音か、あるいは「鼓」の字音でしょうか。
 2行目下の「りー」は音というより声でしょうね。
 隣の「のく」は動作ですね。ここに入れるのはおかしいのですが、「りー」の連想で隣に置いてしまいました。

 次はものの名前です。
Hannyaa21
 2行目は親子ですね。それぞれよく似ています。
 4行目の「そく」は普通は「あし」ですね。「足」の字音です。

 次は事柄。
Hannyaa22
 1行目は1歳。
 2行目は老と死。死も2種類の絵です。
 3行目は3と5。
 4行目は罪と勘。

 最後は、どこかに入れるべきものが落ちてしまいました。
Hannyaa23
 どこに入れたら良かったか、なかなか難しいです。
 「くすり」と言えば医薬品全般ですけど、「やく」と言うと特殊な意味になりそうです。
 4つの猫の顔を見ても、ちょっと。(^_^;
 これも薬の他に、動物のヤクもいます。

 ということで、以上で「般ニャ心経」の絵文字を全部分類して載せました。
 同じ音でも様々な絵が描かれていて楽しく感じました。
 本当に手が込んでいますね。とても心惹かれます。

2023年3月 9日 (木)

お風呂に入れない

 昨夜、急に給湯器兼風呂釜が使えなくなりました。
 リモコンのエラーコードは140です。
Gas_kosho01
 どうも汚くてお恥ずかしいです。(^_^;

 ググってみたら、エラーコードはメーカー間で統一されているそうです。
 これは便利ですね。
 エラーコード【140】は、過熱防止装置の作動だそうです。
 「給湯器の本体内部に問題が起きていることからご家庭内での対処は難しく、メーカーや業者による対応が必要となります。」
 「給湯器内部の部品修理や、本体自体の交換対応が必要となるケースが大半です。」とのことです。

 昨夜は時間が遅かったので、今日東京ガスに電話したら、早速今日の夕方来てくれました。
 見てもらったら、やはりかなりごっそり部品を交換しなくてはならないので、本体自体の交換がお勧めとのことでした。
 機種は、一人暮らしならばもう1ランク下のでも支障ないと言われました。良心的です。
 給湯器は品薄で、工事も詰っているとのことでした。

 在庫を確認して明日連絡をくれること、工事は最速で17日(金)の午前とのことです。
 ということで、それまでお風呂に入れません。(^_^;
 それならば、シャワーで済ますか、タオルで体を拭くか、ということになりますが、シャワーもお湯は出ません。湯沸かし器のお湯を使ってタオルを絞ることもできません。
 数年前ならば、自宅の斜め前に銭湯があったのですが、そこは転業して保育園になりました。確かに銭湯よりも保育園の方が需要がありそうです。
 渋川の家に行って、そこでお風呂に入りましょうか。
 在庫がなければ、工事の日程も先になります。
 何とか善処します。
 在庫があると良いです。

2023年3月 8日 (水)

たまねぎどーもくん

 夕方5時からのNHK「ゆう5時」にNHK北見放送局のたまねぎどーもくんが登場しました。
Tamanegidomo01
 久しぶりのご当地どーもくんです。

 裏側。
Tamanegidomo02

 以前私がコンプリートしたときの北海道関係のどーもくんは以下の通りでした。
Hokkaidodomo
 都市は札幌と函館だけで、まだ北見のたまねぎというのはありませんでした。
 今回のも、北見どーもくんではなくて、北見放送局のどーもくんなのでしょうね。

2023年3月 7日 (火)

今夜はワームムーン

 今夜は満月。
 3月の満月をワームムーンと呼ぶことを今朝知りました。
 最近、初めて聞く「○○ムーン」が増えたような。

 ワームムーンというのは、アメリカの農事暦で、暖かくなって地面からミミズ(Earthworm)が出てくるころ、またはカブトムシの幼虫(Worm)が木から出てくるころという意味だそうです。

 二十四節気だと、一昨日からでしたか啓蟄ですよね。
 趣旨は一緒ですね。東西違っても、春を待つ思いは共通ということなのでしょうね。
 おもしろいです。

 東京では今夜は幸い晴れています。
 早速撮ってみました。
Tsuki20230307a
 これは露出オーバー。

 もう1枚。
Tsuki20230307b
 これは露出アンダー。

 3枚目。
Tsuki20230307c
 これならばちょうどよさげです。

 露出オーバー気味の方が実際のイメージに近いです。
 一方、露出アンダー気味の方が月のクレーターはよく見えます。
 写真はなかなか難しいです。

 今回も、三脚は使わず、手持ちで撮影しました。
 しっかりと脇を締めて。

2023年3月 6日 (月)

「鹿瓦ばん」2023年春・夏号

 奈良の鹿愛護会の「鹿瓦ばん」2023年春・夏号が届きました。
Narashika2023c
 第1面の記事は2つ。
 1つは、子鹿に触らないようにとの注意。
 子鹿に人間の匂いが付くと母鹿が育てなくなるからです。
 もう1つは、プラごみを食べた鹿が命を落とすことがあるので、そういうゴミを拾う美鹿パトロール隊の活動報告。

 第2面の記事も2つ。
Narashika2023d
 1つは、犬を鹿に近づけないようにとのお願い。
 もう1つは、どんぐり寄付のお礼とどんぐりボックス設置の報告です。
 ドングリの寄付は14,327kgだそうです。1.4tですね。すごい量です。

 毎年恒例の6月の子鹿大公開のチラシも同封されていました。

 新年度の会員証と振替用紙が同封されていました。
Narashika2023a
 会費納入のお願いと一緒に会員証が同封されているって、太っ腹です。
 以前は、会費を振り込んだ後に会員証が送られてきました。
 それに比べて会員証送付の手間と費用とが省けます。
 愛護会の会計、厳しいのでしょうかね。
 寄付金や牧草協賛金のお願いもありました。寄付します。

 会員証の裏側は、ポスターコンクールの奈良市長賞の受賞作品です。
Narashika2023b
 中学生の作品でしょうかね。
 鹿、良い顔をしていますね。目も良いです。
 上手いものです。
 鹿と奈良を大切にせねばと思います。

2023年3月 5日 (日)

うさぎの郵便配達の端布

 このような端布を入手しました。
Yubinusagi01
 木綿で、34.5cm×94cmほどです。
 登場人物(?)は4つ。

 手紙を手にした熊。
Yubinusagi02
 届いた手紙を読んでいるのでしょうか。
 それとも、書いた手紙をこれから出そうというのでしょうか。

 うさぎの郵便配達。
Yubinusagi03
 先ほどの熊に手紙を届けたのでしょうか。
 それとも、熊から手紙を預かったのでしょうか。

 うさぎの前後にはこのような絵が描かれています。
Yubinusagi04
 前方は吊り橋ですね。
 後方はいかだでしょうか。
 地の果てまでも郵便を届けるのだという使命感が表現されています。

 リュックを背負った熊。
Yubinusagi05
 ピクニックに行ったのでしょうか。

 りんごを食べているうさぎ。
Yubinusagi06
 ピクニックに行った熊からのお土産でしょうか。
 痛快丸かじり。
 羨ましいです。こんなことをしたら、私は前歯がちょっと。(^_^;

 ということなのですが、ストーリーやいかに。
 色々と考えられると思いますが、確定はできなさそうですね。
 妄想の世界になりそうです。

 あ、話は全く違いますが、国税庁のHPを使って、無事に確定申告の入力と印刷が終わりました。
 あとは、台紙に源泉徴収票やマイナンバーカードのコピーを貼れば完成です。
 e-Taxでやれば簡単そうですけど、ICカードリーダーがいるのですよねぇ。ま、いずれ。

2023年3月 4日 (土)

「般ニャ心経」絵文字類聚(3)

 一昨日の「「般ニャ心経」絵文字類聚(2)」の続きです。

 同じ音でも別の絵にするなど、バラエティに富んでいる「般ニャ心経」ですが、あえて同じ絵を用いたと思われるものもあります。
 たとえば、「僧」「般若」「行」などです。
Hannyaa14
 これらは文字の意味通りの絵を用いています(「般若」はちょっと微妙ですけど)。
 ところがこれらも、全く同じ絵だけではなく、別の絵も混ざっています。
 基本的には統一しても、やはり変えたくなるんでしょうかねぇ。(^_^)

 次は猫の鳴き声です。
Hannyaa15
 それぞれ騒がしそう。(^_^)

 次は、様々な表情その1。
Hannyaa16
 主に「あー」とか「いー」とか、長音のものを集めてみました。

 同じく表情その2。
Hannyaa17
 こちらは長音ではないもの。

 次は動作です。
Hannyaa18
 なかなか表情豊かです。

 まだ続きます。(^_^;

2023年3月 3日 (金)

今日はうさぎの日

 今日3月3日はひな祭りですね。
 そして、「うさぎの日」だそうです。「みみ」の語呂合わせでしょうね。

 パソコン画面から目を上げると、そこには「ウサギぴょんぴょん」カレンダーが掛かっています。
Usacal2023a
 頂き物です。

 3月はこういうのです。
Usacal2023b
 3月はミニウサギです。

 3月3日にはこうあります。
Usacal2023c
 「ひな祭り」だけですねぇ。うさぎのカレンダーなのに。
 どうも、「うさぎの日」というのはあまり浸透していないようです。

 うさぎといえば、サメのぬいぐるみを買いました。
Inabausa01
 稲羽の素兎のイメージで撮ってみました。
 茶色のうさぎですけど、「素兎」の「素」はホワイトではないと考えます。

 このサメはそこそこ大きいかと思ったのですが、以前買った金魚の抱き枕と比べると、だいぶ小さかったです。
Inabausa02

 いい年をして、というより、老人になってから部屋にぬいぐるみが増えるって、どうなんでしょ。

2023年3月 2日 (木)

「般ニャ心経」絵文字類聚(2)

 一昨日の「「般ニャ心経」絵文字類聚(1)」の続きです。

 「しゅー」「しゅう」。
Hannyaa09
 1行目はシュークリームを手に喜んでいるねこさん。ねこの毛色や表情も違いますし、持っている手も左右あります。
 2行目は殺虫剤か何かを噴霧しています。これも左右。
 最後に「臭」。音読ですね。

 「しき」。
Hannyaa10
 まずは指揮者。これもねこの種類や向きに種類があります。
 そして、四季が2種類。

 「はら」。
Hannyaa11
 お腹を出しているねこ。これも、種類や向きに何種か。
 2行目は大の字です。
 そして、同じ大の字でも3行目は空中と大。
 そして、最後のは巨大化したねこ。

 物陰シリーズ。
Hannyaa12
 1行目は、「家政婦は見た」風の物陰から覗いている「みった」と「みた」。
 2行目は「じー」。「みた」とは目の細さが異なります。
 上から4つ目は襖から姿を現しています。戸ですね。
 最後は、下から上に姿を現している「にょー」。

 1回だけ登場する絵文字から。
Hannyaa13
 1行目は仏教関係の語です。お経なので当然とも言えますが、必ずしも原義通りではありません。たとえば下から2つ目は「焼香」ではなく「声香」です。
 2行目以下は仏教関係以外です。
 1番上の天童よしみが傑作です。これも、本来の文字は「顛倒」です。
 3行目の1番上の文字は当然ながら「猫」ですねぇ。
 上から2つ目はフェルメール。3つ目はローマの「真実の口」。
 4行目の1番上は特売の「特」か「お得」の「得」かのどちらか。原文では「得」です。
 同じ「とく」でも上から2つ目は「解く」という動詞。
 上から3つ目は「去った」という動詞+助動詞です。
 上から4つ目は猫が馬を「どう、どう」となだめています。猫が馬をなだめているというのも妙におかしいです。

 もうもう、発想が自由自在で楽しいです。
 まだ終わりません。(3)に続きます。

2023年3月 1日 (水)

体重変化(R3.8~R5.2)&PV推移

 月が変わりましたので、どなたも関心のないと思われる私の体重変化グラフを載せます。
Taiju202108_202302
 順調に減少していましたが、2月後半に微増しました。
 このまま増加に転じないように気を付けます。

 もう1つ、当ブログの2月のPVの推移グラフを載せます。
202302pv
 PVは毎日平均200台くらいで推移していますが、2月14日に1800程に激増しました。
 グラフを見ると、この日だけ突出しています。
 バレンタインデーですねぇ。

 原因はスマホのゲームアプリ「ねこあつめ」です。
 このゲームでは、毎日その日にちなんだ「今日のあいことば」が示されるのですが、ここ数年、2月14日には毎年「サコイチ」というあいことばが示されています。
 サコイチというのはチョコレートのことです。
 よく知られた語ではありませんので、「サコイチって何だろう?」と思ってネット上で検索された方が、2年前の私のブログの「「サコイチ」って」というページをご覧くださった結果です。

 2月14日の突出は年中行事です。

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