『ならら』最新号の特集は天誅組
今日、『ならら』の2023年3月号が届きました。
特集は天誅組です。
目次はこのようになっています。
天誅組の乱の年表が載っていました。一部だけ示します。
天誅組については詳しく知らなかったのですが、時期は新選組が結成されてから池田屋事件までの間に相当していますね。
主な隊士達の結末も一覧表になっていました。これも一部だけ示します。
多くが戦死したり、斬首になったりした中で、下から6番目の伊藤三彌や1番下の平岡鳩平は維新後に裁判官になったり、県令や衆議院議員になったりしています。
生き残ったかどうかが大きな差になっています。
『ならら』の内容は、歴史、考古、行事、風俗などが多いのですが、今号には珍しく国語学の論考が載っていました。
土居美幸氏の論考で、古事記や万葉集の「参」がテーマです。
古事記や万葉集に見える「参入」「参来」「参上」「参向」などは漢語ではなく、和語で「まゐ~」などと訓読すべきものということです。
後世、これらが音読されるようになれば、和製漢語ということになりましょう。
逆に、「朝参」は漢語で、万葉集の巻18の4121番歌(大伴家持)の「朝参」は「テウサン」と訓むべきものとの説です。
大変に分かりやすく、説得力のある論と思います。
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