温古堂本元暦校本万葉集
温古堂本の元暦校本万葉集を入手しました。
巻一・二・七の3冊です。
元暦校本は有栖川王府本の複製も持っていて、そちらにも巻一はあったはずだが、と思って比較してみました。
温古堂本の冒頭は目録の冒頭です。
この本は、元暦校本の原本を模写したものを木版で刊行したものです。
ご覧の通り、原本の虫損も再現しています。
末尾は持統天皇の「春過ぎて」の歌まで。
28番歌です。
一方、有栖川王府本の冒頭は柿本人麻呂の近江荒都歌です。
29番歌です。
ということで、温古堂本の末尾に有栖川王府本が接続するのでした。
何を今頃と思われそうです。(^_^; いや、不勉強で。お恥ずかしいです。
以前、勉誠社から刊行された影印本には両方とも収められていると思いますが、その本は今群馬の家にありますので、確認できません。
あ、その本は500組限定出版でした。
私個人の私費購入の他に、勤務先の図書館と私の研究室にも公費購入しましたので、全世界に500組しかないその本が、当時は玉村町に3組存在したことになります。(^_^)
勉誠社版があれば、温古堂本は不要かとも思いますが、勉誠社版はモノクロなので、カラーの意味はあるかと思います。
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