奈良公園の鹿に独自の特徴
奈良公園の鹿に独自の特徴があるというニュースが、新聞やテレビで報道されていますね。
奈良公園の鹿は、遺伝的に独自性が高いことを示した論文が国際的な学会誌に載ったとのことです。
この研究は、福島大、山形大、奈良教育大の研究チームによってなされ、論文のタイトルは「歴史的な宗教保護地区がいにしえのニホンジカの遺伝子系統を守ってきた可能性がある」です。長いですけど、内容の趣旨はよく分かります。
紀伊半島の8地域30地点から集めた鹿294頭の血液などから遺伝子の特徴を調べた結果、鹿たちは、半島東部、半島西部、奈良公園の3つの集団で構成されていることがわかったそうです。
そして、遺伝子の解析から、6世紀ごろに紀伊半島にいた祖先の鹿の集団から奈良公園の鹿たちが分かれ、16世紀ごろに半島東部の鹿集団から半島西部の鹿集団が分かれたとみられることがわかったとのことです。
研究チームは、奈良周辺では古来から鹿が神の使いとして保護されてきたことから、独自性が高い集団が生き残ってきたのではないかとしています。
奈良公園の鹿は、太平洋戦争直後に79頭にまで激減していたそうです。その時に絶滅しないで良かったですし、絶滅を防ぐためとして他地域の鹿を連れてきたりしないで幸いでした。
調査は紀伊半島の鹿を対象に行われたわけですが、調査対象に常陸の鹿も加えたらどうだろうか、などと考えました。鹿島の鹿と遺伝的に同じ、などという結果が出たらすごいのですけど。
写真がないと寂しいので、かつて私が撮った写真を何枚か。
若草山の鹿。
向こうに大仏殿が写っています。
若草山の麓のお土産屋さんを訪れた鹿のカップル。
手前の鹿は毎日のようにこのお店に来るそうで、お店の人からはさくらちゃんと呼ばれていました。
鹿せんべいを食べさせている女の子。
知らない子です。(^_^; 顔はほぼ分からないので、隠しませんでした。
鹿を全く怖がっていません。地元の子でしょうかね。
鹿にどんぐりを食べさせている私。
勤務先のどんぐりを奈良まで持参しました。
手から直接食べてくれて嬉しかったです。
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