ポチと少年の端布
このような端布を入手しました。
サイズは35cm×91cmほどで、木綿です。
これが1単位になります。
柄は2つです。
1つ目。
少年が犬小屋の中の犬におやつを与えています。
おやつはビスケットでしょうか。
犬小屋には「ポチのおうち」という表札が掛かっています。
犬小屋の間口と奥行きのバランスはヘンですけど、側面には窓もあって、なかなかの良いおうちです。
犬小屋の背後、丸囲みの中に描かれているのは、学校または家の壁に張り出された作品でしょうね。
習字の文字は「イヌトボク」でしょうか。ボクよりもイヌの方が先に書かれています。
成績は「甲上」です。甲乙丙の中を更に上中下に分けた9段階評価でしょうか。
甲上は最高の成績ですね。
絵は、右が蒸気機関車で、左は軍鑑。
この端布が戦前・戦中のものであることを伺わせます。
もう1つの絵。
少年2人と子犬が7匹描かれています。
子犬同士じゃれ合っていたりして、かわいいです。
ポチの子でしょうかね。
少年達はエプロンをしています。
正ちゃんや、フクちゃんもエプロンしていませんでしたっけ?
着物が汚れるのを防ぐ対策ですね。
1人の少年の手には飛行機。戦闘機のようです。
これも時代を表しています。
戦時下にあっても、犬のかわいさや、犬をかわいがる子供の気持ちに変わりはないでしょう。
ほのぼのとした気持ちになります。
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