明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』(2)
少し日が経ってしまいましたが、9月27日(火)にご紹介した「明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』」の続きです。
「方(方角なり)」
東西南北と四隅の方角に続き、上下左右前後は図解してあります。
最後の「中」は言葉による解説があり、内容は適切と思います。
「形(物のかたちなり)」
冒頭に四角形がありますが、語形は「四角」ではなくて「角」ですね。「角」と呼ぶ方が一般的だったのでしょうかね。
3行目以下の図もなかなか興味深いです。
「貨(世界通用の金銀貨幣をいふなり)」
左ページの3行目「唐銀」に「イスハニヤドル」、「鷹銀」に「メキシコドル」という解説があります。
4行目の「イチドル」の表記は「一員銀」、「一ペンニ」の表記は「辺〓(口ヘンに尼)」です。ペニーですよね。
続きです。
「一センド」の表記は「先土(せんど)」とあります。「セント」ではなくて「センド」です。
続いて、イギリスの金貨・銀貨、ロシアの金貨、フランスの金貨の図が載っています。
この本、意外と国際的なのでした。
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