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2022年10月

2022年10月31日 (月)

『ならら』最新号の特集は「「奈良」で学ぶ」

 今日、『ならら』の11月号が届きました。
Narara202211a
 特集は「「奈良」で学ぶ」です。

 奈良県立橿原考古学研究所所長と奈良大学学長との対談が組まれていますが、これと関連する記事はなく、特集はこの対談のみです。
 これ以外の目次は以下の通りです。
Narara202211cNarara202211d

 18ページに「王寺町のガイドブック誕生!!」という項目があります。ここで紹介されているのは以下の本です。
Narara202211e
 この本について、見開き2ページにわたって紹介されています。
 つい最近王寺町に泊まったばかりですので、関心を持ちました。

 また、30ページの「聖徳太子とゆきまる」のところには、雪丸君の絵が。
Narara202211f
 聖徳太子の愛犬ですね。
 これまた、王寺駅の改札付近で大きな雪丸君の像を見たばかりでしたので、これも興味深く眺めました。

 どうも、個人的な感想ばかりで。(^_^;

 あと、今日はネットで、「倭歌」と書かれた木簡が発見されたという記事を見ました。
 大変に興味深い発見ですが、これについては少し考えてから書きます。

2022年10月30日 (日)

ハロウィンも海鮮パエリア

 いつものスーパーで買いました。
Paella2022d
 このスーパーでは、パエリアをハレの日の御馳走と考えているようで、普段はパエリアは店頭に並ばないのですが、クリスマス、子どもの日、七五三などに限って登場します。
 ハロウィンにもついに登場しました。

 クリスマス。
Paella202012a

 子どもの日。
Paella2022a

 七五三。
Paella2018

 品名は、クリスマスが「海老と帆立の海鮮パエリア」、子どもの日が「魚介の旨み味わう 海鮮パエリア」、七五三が「具だくさんの海鮮パエリア」、そして今日は「彩り海鮮パエリア」です。
 毎回工夫していますね。

 今回はハロウィンのシールは貼ってありません。
 実は、このパエリア、一昨日もあったのですが、当日は群馬日帰りで、お腹も空いていたために肉々しい物が食べたくて、購入を見送ってしまいました。31日まで並ぶと思いましたので。
 あのとき、ハロウィンのシールが貼ってあったような気もします。←不確実。
 昨日はなくて、今日買うことになりました。
 チャンスを逃がしてはいけませんね。

2022年10月29日 (土)

ハロウィンの菓子2点

 いつものスーパーで見かけて、思わず買ってしまいました。
Halloween04
 心惹かれたのは、左側のオッドアイの黒猫です。
 ムースということですけど、目やヒゲはどんな風に作っているのだろうと気になりました。
 右側のカボチャの目や口はチョコレートではないかと思いました。

 蓋を取ったところ。
Halloween05
 黒猫の目やヒゲの正体は何となく見えてしまいました。

 透明のシールでした。(^_^;
Halloween06
 まさかと思ったカボチャまで。

 シールを取ったところ。
Halloween07
 のっぺらぼうになってしまいました。
 ちょっとがっかりですが、ま、おいしければ良いです。
 賞味期限は黒猫が明日、カボチャが明後日ですので、黒猫を先に食べます。
 ムースやババロアや生麩のような食感のものは好物です。

2022年10月28日 (金)

今日は群馬県民の日&ありがたい来訪者

 今日は毎月恒例の前橋で仕事の日なので、群馬に行きました。
 で、そのあと渋川の家に行ったかというと、日帰りで帰ってきてしまいました。
 どうするか、葛藤はあったのですが、月曜日に東京で仕事がありますので、渋川に行っても2泊3日で帰らなくてはならず、あまり効率的ではありません。行くなら3泊か4泊しないと。
 でも、帰ってきてしまったことで、今、少し罪悪感にさいなまれています。
 誰にということではなく、自分にでしょうか。真面目です。

 今度ちゃんと片づけに行きます。
 東京の家も片づけます。

 今日の仕事というのは万葉集の講座なのですが、その受講生の方から嬉しいお話を伺いました。
 当ブログの記事を毎日たくさん読んでくださっているとのことです。
 面白くて時間を取られてしまうという大変にありがたいお言葉も頂きました。
 本人が言うのはナンですけど、面白いと思いますよ。(^_^;
 ま、相性ということもありますので、ちょうどその方と感覚が合ったのかと思います。

 来訪者のあまり多くない当ブログですが、しばらく前から毎日のアクセス数がかなり高くなっていましたので、なぜだろうと思っていた謎が解けました。
 当ブログの記事は、今3443件ありますので、全部読んで頂くのは結構大変と思います。
 誠にありがたく嬉しいお知らせでした。

 さて、今日は群馬県民の日です。
Kenminnohi2022
 県内の学校はお休みになりますので、学生さん、生徒さんたち、嬉しいでしょうね。

2022年10月27日 (木)

今日は「全国黒猫の日」

 今日、10月27日は「全国黒猫の日」だそうです。
 8月17日は「黒猫感謝の日」だそうですので、意外と黒猫は人気です。

 ただ、どちらも、黒猫は縁起が悪いなどという迷信によって迫害されたり、保護猫も引き取られにくいといった傾向があるので、そういった迷信を打破するために制定されたという共通点があります。

 8月の「黒猫感謝の日」の方は、アメリカのウェイン・モリスという人が2011年頃に提唱したということです。

 一方、今日10月27日の「全国黒猫の日」の方は、黒猫を祝う日で、イギリス最大級の動物愛護団体によって2011年に制定されたということです。

 どちらも2011年(頃)ですね。

 黒猫には幸せになって欲しいです。
 最近は馴染みの黒猫にも会えませんので、このような写真で。
H29halloween02
 もうじきハロウィンなので、タイムリーです。

 もう1枚。
Nekowine03

2022年10月26日 (水)

今日は柿の日

 10月26日は柿の日だそうです。
 これは、全国果樹研究連合会カキ部会が2005年(平成17年)に制定したもので、日付は、1895年(明治28年)のこの日、俳人・正岡子規が奈良旅行に出発し、「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだとされることから。
 また、柿の旬の中心的な時期にあたることもその理由の一つだそうです。
 「柿喰へば」の句をよんだその日ならばぴったりですが、それは分からないのでしょうね。それで、奈良旅行に出発した日なのでしょう。

 奈良の柿。
Kakinohi01
 平成27年の11月にいつもの近所のスーパーで買いました。
 7年前。

 飛鳥寺で撮影した奈良の柿。
Kakinohi02
 撮影は平成17年の12月2日(金)です。17年前ですねぇ。
 この向こうが真神の原ということになります。

 12月にどうして奈良にいたのだろうかと思って調べてみましたら、この翌日・翌々日に広島で全国大学国語国文学会が開催されています。
 どうやら、広島に行くので、ついでに奈良に立ち寄ったのでしょう。
 それならばよく分かります。
 ……って、普通、群馬から広島に行くついでだからという理由で奈良に立ち寄りませんよね。
 奈良のオニでした。

2022年10月25日 (火)

『国語と国文学』最新号は上代特集

 『国語と国文学』の令和4年11月号の特集は「上代文学研究の新潮流」です。
R0411kokugoto01

 目次部分をアップにして載せます。
R0411kokugoto02
 壮観ですねぇ。
 わくわくします。
 そして、このメンバーの中に、当ブログの前身というべきHPの掲示板に、当時高校生だった頃からちょくちょく書き込んでくださった方が含まれているのも嬉しいことです。
 研究者も育てる「まほろば」。←いえ、全く育ててはいません。(^_^;

 編集後記には以下のようにあります。
R0411kokugoto03
 なるほど、その通りの執筆陣、タイトルと思います。
 楽しみに読ませて頂きます。

 私も地味に頑張ります。

2022年10月24日 (月)

澤瀉先生ご逝去の折

 先日の萬葉学会における坂本信幸氏の講演の中で、昭和43年10月に開催された萬葉学会の夜に澤瀉久孝先生が急逝されたことを話題にされました。
 この頃の雑誌『萬葉』に澤瀉先生のことがこのように書かれていました。
 萬葉学会のHPから雑誌『萬葉』のバックナンバーを切り貼りします。
 これも本当はアウトのような気がしますけど。

 第69号(昭和43年10月15日発行)掲載の西宮一民先生の「編輯後記」の末尾。
Omodaka05
 ちょうどこの号が発行された頃、澤瀉先生は亡くなられたことになります。

 第70号(昭和44年1月15日発行)は、澤瀉先生ご逝去後の最初の号です。
 巻頭に佐伯梅友氏の「弔詞」があり、巻末附近に大濱嚴比古氏の「先生ご不在の萬葉旅行」という「報告」が掲載されています。
 大濱氏の文章の一部。萬葉旅行に行かれた大濱氏の旅行中の思いです。
Omodaka07

 西宮先生の「編輯後記」の冒頭。
Omodaka06

 この号には澤瀉先生の『萬葉集注釋』の広告が載っています。
Omodaka08

 以前、当ブログでご披露したのですが、澤瀉先生が斎藤茂吉氏に当てた書簡を所持しています。
Omodaka04
 ネットオークションで落札した物です。
 落札した理由は、然るべき機関などで保存して頂ければという思いでした。
 内容的にはそう重要なものではないので、他の澤瀉先生関係の資料と一緒に保存していただければと思います。
 皇學館大学が良いですかね。

 と考えているのですが、現在行方不明です。(^_^;
 ほんと、我ながらあきれるばかりのだらしなさです。
 とはいえ、どこかに行ってしまったわけではなく、今私が座っている六畳くらいの部屋の中にあることは間違いありません。
 ブラックホールのような部屋です。今度探します。

2022年10月23日 (日)

元禄11年の武鑑(3)将軍の偏諱

 先日2回に亙って取り上げた元禄11年の武鑑ですが、パラパラと見てゆくと、当主の名前に「綱」、嫡子の名前に「吉」字を含むものが目立つことに気づきました。
 たとえば、冒頭にある徳川綱豊もそうですし、尾張徳川家もそうです。尾張徳川家は以下の通りです。
Genroku11bukan11

 これについては、「綱」の字は四代将軍家綱か五代将軍綱吉の諱の1字を賜わったもの、「吉」の字は綱吉の諱の1字を賜わったものと思われます。

 ずっと見てみました。結果は以下の通りです。
  ○徳川綱豊
  ○尾張徳川綱誠 嫡子吉通
  ○紀伊徳川光貞 嫡子綱教
  ○水戸徳川綱條 嫡子吉孚
  ○松平綱近
  ○前田綱紀
  ○島津綱貴 嫡子吉貴
  ○伊達綱村 嫡子吉村
  ○細川綱利
  ○黒田綱政 嫡子吉之
  ○浅野綱長 嫡子吉長
  ○毛利吉広(萩36万9000石)
  □毛利綱元(長門長府5万石)
  ○鍋島綱茂(佐賀35万7000石)
  ○池田綱清(因幡32万5000石)
  ○池田綱政(岡山30万石)
---------------------------------------
  ×井伊直興(彦根30万石)
  ×藤堂高久(津32万3000石)
  ○蜂須賀綱矩(徳島25万7000石)
  ×松平正信(会津23万石)
  ×山内豊昌(高知22万2000石)
  ×有馬頼元(久留米22万石)
  ×佐竹義処(秋田20万5000石)
  ○上杉綱憲(米沢15万石)
   以下略。名に「綱」や「吉」を含む当主や嫡子はナシ。

 点線から上については、全ての大名家の当主や嫡子の名に「綱」または「吉」の1字が含まれます。
 紀州の徳川光貞の場合、「光」の1字は三代将軍家光の1字を賜わったものでしょう。
 長門長府の毛利綱元は萩の毛利家の分家でわずか5万石ながら「綱」の1字を付けています。
 この理由は分かりません。
 なお、余計なことながら、長府毛利家は赤穂浪士を預かった4大名家のうちの1家です。
 あまり待遇の良くなかった家。

 点線から下について。
 井伊家は30万石ですが、譜代大名のために賜わっていません。
 藤堂は32万石ながら賜わっていません。外様大名ながら譜代大名に準ずる位置づけなのでしょうか。
 蜂須賀家は25万7000石で「綱」の字を賜わっています。
 そんな中で、上杉家が15万石で「綱」の字を賜わっているのが例外的です。
 前回触れたように、この武鑑の段階では嫡子がまだ元服前ですが、元服後は綱吉から1字賜わって上杉吉憲となります。
 室町時代には関東管領家だったことで例外扱いされたのでしょうか。

 ということで、将軍の偏諱を賜わるのは、御三家・越前松平家とおよそ30万石以上の外様大名、ということが分かりました。
 近世史の研究者には周知のことかもしれません。
 ま、趣味と自己満足の調査です。

 貴人の偏諱を賜わるというのは、足利高氏が後醍醐天皇の御名「尊治」の1字を賜わって尊氏と変えた例などもありますね。

 逆の例に、
  光仁天皇の名の白壁を避けて、姓の白髪部(しらかべ)を真髪部(まかべ)とする。
  桓武天皇の名の山部を避けて、姓の山部(やまのべ)を山とする。
  平城天皇の名の安殿を避けて、紀伊国の安諦(あて)郡を在田郡とする。
  嵯峨天皇の名の神野を避けて、伊予国の神野(かみの)郡を新居(あらゐ)郡とする。
  淳和天皇の名の大伴を避けて、大伴宿祢を伴(とも)宿祢とする。
といった、平安初期の例があります。これはもうキリが無いので、平安初期だけで打ち止めになったと思われます。

2022年10月22日 (土)

コレステロールの5つの基本

 血液さらさら効果を期待して、DHA・EPAのサプリを飲んでいます。
Epa
 頭も良くなるかもしれません。(^_^)

 このサプリを定期的に購入しているので、このような雑誌が届きます。
Genki202211a
 最新号の特集はコレステロールです。
 コレステロール、もう何十年も高いんですよね。
 5つの基本というのは、以下の通りです。
 正当な引用の範囲を明らかに逸脱してしまうと思いますが、まあ。
Genki202211b
Genki202211c
Genki202211d
Genki202211e
Genki202211f
 最後はやはり、適切な食事と運動ですね。

 適切な食事としては、以下のようなものがおすすめだそうです。
Genki202211g

 5項目をよく読んで頑張ります。

2022年10月21日 (金)

サザンカ花盛り&オリヅルラン水栽培

 3~4週間前だったでしょうか、玄関先に植わっているサザンカの枝がだいぶ伸びたので剪定しようとしたら、花芽がたくさん付いているのに気づきました。
 花芽の付いた枝を切ってしまうのも惨いことですので、剪定は花が終わってからすることにしました。

 その結果、今日はこんな感じです。
Sazanka20221021a
 いっぱい咲きました。

 つぼみもたくさん付いています。
 たくさん付いているあたりのアップ。
Sazanka20221021b
 全部いっぺんに咲けば豪華絢爛でしょうが、なかなかそういうわけにはゆかず、時間差があります。
 時間差がある分、花を長く楽しめます。でも、剪定はいつになりますやら。

 話は違いますが、10日前にオリヅルランを分家しました。
Orizuru20221011b

 ところが、この葉が細くなってしまいました。
 「細くなる」という表現、分かりにくいと思います。
 開いていた葉が閉じてしまい、その結果、細くなったという感じです。
 その写真を撮れば良かったです。
 どうも、根が水を十分に吸えていないのだと思いました。

 そこで、奥の手。水栽培に移行しました。
 移行後4日目。
Orizuru20221021
 分家したときよりもやや元気はないようですが、無事に葉が広がりました。
 容器は豆腐の空き容器です。
 そそっかしい私の部屋に置くには受け皿は必須です。
 無事に根が増えたら、また鉢に戻します。

2022年10月20日 (木)

「かわいい魚屋さん」の端布

 「かわいい魚屋さん」の端布を入手しました。
Sakanayahagire01
 人絹で、サイズは36.5cm×80cmほどです。

 これが1単位になります。
Sakanayahagire02
 「まゝごと あそびの」「こんちは (お魚い)かゞでしょ」「かわいゝ か(わい)い」という文字があります。
 童謡「かわいい魚屋さん」をテーマにした端布ですね。
 この童謡は昭和13年にレコードになったそうですので、この端布はそれ以後のものということになりますが、そこまで古くはなさそうです。
 さしたる根拠はありませんが、昭和20年代か30年代くらいではないかと思います。

 この絵がメインでしょうね。
Sakanayahagire03
 童謡の2番の歌詞に「てんびんかついで どっこいしょ」、
 3番の歌詞に「ねじりはちまき はっぴ着て」「大だい小だいに たこにさば」とあるのに準拠して描かれています。
 こんなことを書いては野暮ですけど、ままごと遊びで魚屋さんに扮するのに、こんなに本格的な小道具を揃えるのは難しいと思います。
 これは、ままごと遊びをしている子供の頭の中の姿でしょうかね。
 ああ、野暮です。(^_^;

 魚屋さんの足元に子犬が描かれていますが、歌詞には子犬は登場しません。
 この端布のオリジナルキャラクターです。

 次の絵。
Sakanayahagire04
 これもままごと遊びです。
 左側のおかっぱの子は女の子でしょう。
 この絵にも子犬が登場しています。
 男の子に頭を押さえつけられているような。

 3枚目の絵。
Sakanayahagire05
 これも女の子でしょうね。
 お料理中のようです。
 包丁が本身のようです。危ない。

 いろいろとケチを付けましたが、見ていて楽しい端布です。

2022年10月19日 (水)

元禄11年の武鑑(2)上杉、田村、真田

 昨日の続きです。
Genroku11bukan01
 松の廊下の3年前に刊行された元禄11年の武鑑。

 思えば、当然のことながら、当時、3年後にあんな大事件が起きるなんて、誰も知る由もなかったわけで。
 浅野内匠頭さえ短気を起こさなければ、と思います。
 でも、本人にしてみれば、耐え難いことがあったのかもしれませんね。

 出羽米沢の上杉家のページ。
Genroku11bukan07
 当主は吉良上野介の子息である上杉綱憲です。
 綱憲の名前の下の家老の欄に千坂兵部の名が見えます。
 赤穂事件の時にはもう亡くなっていますが、元禄11年には存命です。

 左端に嫡子の上杉喜平次の名があります。
 この年に元服して上杉吉憲と名乗ります。
 三船の「大忠臣蔵」では、かの池田秀一が演じていました。

 浅野内匠頭が切腹した屋敷の主である田村右京大夫のページ。
Genroku11bukan08
 奥州一ノ関の田村家は3万石ですが、仙台伊達家の分家扱いとして、この武鑑に載っています。

 この武鑑の末尾には信州松代10万石の真田家が載っています。
Genroku11bukan09

 上欄の系図部の一部を抜き出します。
Genroku11bukan10
 真田昌幸の子として、信幸と幸村が載っています。
 幸村は本名信繁であるとされ、幸村は軍記物などの名であるとされています。
 系図部は当主を載せるのが基準ですので、幸村(信繁)は載せる必要はないにもかかわらず載せていますし、そればかりか幸村の子息の大助まで載っています。
 武鑑は官製のものではなく、民間企業の刊行したものですので、例外的にあえて人気の幸村父子を載せたのでしょう。

 この本には刊記がありません。
 また、10万石以上の大名だけを載せるというのも妙ですので、このあと、第2冊以降があるのでしょう。刊記は最終冊の末尾にあるのではないかと思います。

2022年10月18日 (火)

元禄11年の武鑑(1)浅野内匠頭と浅野大学

 ネットオークションで入手しました。
Genroku11bukan01
 題簽はありませんが、元禄11年の武鑑です。
 ネットオークションにはたまに武鑑が出ることもありますが、キリが無いので、今までは入札したことはありませんでした。
 しかし、これは元禄11年。松の廊下の刃傷の3年前ですからねぇ。買っちゃいました。♪

 冒頭に3ページにわたる序文が付いています。
 その2ページ目と3ページ目。
Genroku11bukan03
 右ページの最後の行に「系禄図鑑」とあります。
 左ページのうしろから2行目に「元禄十一戊寅」とあり、元禄11年のものであることが分かります。

 その次のページに目次があります。
Genroku11bukan04
 冒頭に「本朝武林系禄図鑑」とあります。これが正式な書名ということになりましょうか。
 「武鑑」という名称は「武林」の「武」と最後の「鑑」とを繋げたものかと思いましたが、未確認です。

 その次のページから本文ということになります。
Genroku11bukan05
 冒頭は徳川綱豊です。
 甲府宰相綱豊卿ですが、ここには中納言と記してあります。「え?」です。
 手軽にウィキペディアによる調査ですが、綱豊が参議(宰相)に任じられたのは延宝8年(1680)で、元禄3年(1691)には権中納言に昇進しています。
 忠臣蔵の頃には中納言だったのですね。「甲府宰相」って、どうして出てきたのでしょうか?

 全体の排列は以下のようになっています。
  徳川綱豊
  尾張徳川家
  紀伊徳川家
  水戸徳川家
  越前松平家
  前田家 102万2700石
  島津家 72万9000石
  伊達家 62万石
  細川家 54万5000石
  黒田家 52万石
  浅野家 42万6000石
  毛利家 36万9000石
  鍋島家 35万7000石
  池田家 32万5000石
  井伊家 30万石
 以下、親藩・譜代・外様の別なく、石高順で10万石まで。

 分家は本家のあとに採録されています。
 赤穂浅野家は5万3000石ですが、浅野本家が10万石以上のため、幸いにして本家のあとに載っています。
 系図部分を除いて示します。
Genroku11bukan06
 なんかわくわくします。(^_^)
 1行目、浅野内匠頭長矩の下には家老の名が並んでいます。
 大石内蔵助、藤井又右衛門、坂田左近右衛門、大野九郎兵衛、安井彦右衛門の5名です。

 弟の浅野大学も項目に立っています。
 世子になっていたのでしょう。
 家紋を見ると、浅野内匠頭と浅野大学とでは、鷹の羽の重なりが逆になっています。
 これは初めて知りました。
 映画やテレビドラマで、両者の紋所をこのように区別しているものがありましょうかね。

 おもしろいです。

2022年10月17日 (月)

奈良県三郷町で萬葉学会(3)おまけ

 いつの萬葉学会でしたか、「次回の会場は奈良県のサンゴウ町です」と言われたとき、「はてどこだろう?」と、すぐにはピンときませんでした。やがて、「三郷町」という字面が頭に浮かび、「ああ」と納得できました。
 といっても、恥ずかしながらおおよその位置が分かるくらいでした。
 地図を見ると、聖徳太子ゆかりの斑鳩の西で、平群の南、斑鳩町の東の堺の向こうには龍田があります。
 上代文学や古代史ゆかりの地なのでした。信貴山の南東麓にも当たります。

 会場は三郷町ですが、宿はお隣の王寺に取りました。
 王寺駅の改札口には雪丸君がいて、迎えてくれました。
R04manyo15

 通路には雪丸君の足跡が。
R04manyo16

 階段を降りると、聖徳太子が迎えてくれました。
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 雪丸君は聖徳太子の愛犬です。

 1日目の大会のあと、3人連れで王寺駅まで歩きました。
 途中、大和川沿いの道がありました。
R04manyo18
 この川の手前が三郷町、川の向こうが王寺町です。
 左側に見えている橋を渡ります。

 橋を渡って歩いていると、途中にこういうのぼり旗が何本か立っていました。
R04manyo19
 久度神社と書かれています。
 延喜式祝詞に久度古開(あるいは久度古関)とあるのを思い出しましたが、神社まではやや距離がありそうでしたので、立ち寄りませんでした。
 帰宅して調べてみたら、この神社は式内社の久度神社でした。
 行けば良かったかも。

 会場の近くにはこのようなマンホールの蓋がありました。
R04manyo20
 三郷町はやはり龍田と関連の深い町なのでした。
 昨日ご披露しましたように、会場のホールの緞帳も龍田の紅葉でした。

2022年10月16日 (日)

奈良県三郷町で萬葉学会(2)

 昨日の続きです。
 本来は、こちらの方が先でした。

 今回の萬葉学会全国大学は、三郷町・三郷町教育委員会・みさと万葉プロジェクトとの共催、
 日本遺産「龍田古道・亀の瀬」推進協議会の後援で開催されました。
 会場は三郷町文化センター文化ホールです。

 大会に先立ち、ウェルカムミニコンサートが開かれました。
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 歌・演奏:竹中信子氏
 朗詠:木村陽子氏のお二方です。

 舞台には立派な緞帳がありました。
R04manyo08
 三郷町は龍田の地です。もみじの名所なので、それにちなんだイメージです。
 右下にNationalと書いてあります。スポンサーでしょうね。

 学会挨拶。学会代表・東京大学大学院教授 鉄野昌弘氏。
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 挨拶。三郷町長 森宏範氏。
R04manyo10

 足には雪駄を履いていらっしゃいました。
R04manyo11
 三郷町の名産品だそうです。

 講演「戦争は知らない―内舎人家持の心の痼り―」
  武庫川女子大学教授 影山尚之氏
R04manyo12

 講演「天平八年夏六月の山部赤人の吉野讃歌をめぐって」
  奈良女子大学名誉教授・高岡市万葉歴史館館長 坂本信幸氏
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 坂本氏の講演の中で、澤瀉先生のお話しが出ました。
R04manyo14
 『万葉集注釈』の原稿を全て脱稿され、初校が終わった段階で急逝されたと伺っていましたが、注釈完成をテーマにした講演直後の急逝でいらしたのですね。
 私の誕生日に近い日付なのも感慨無量です。

2022年10月15日 (土)

奈良県三郷町で萬葉学会(1)

 今日・明日は奈良県の三郷町で萬葉学会の全国大会が開催され、私も参加しています。
 この地で全国大会を開催するという話は6年前に出たそうなのですが、コロナ禍で先送りになり、今年になってやっと対面での開催にこぎつけたとのことです。
 1日目の今日は講演会、萬葉学会奨励賞の表彰式、総会というプログラムです。
R04manyo01_20221018011201
 ステージにあるグランドピアノは、学会に先立って開催された歓迎ミニコンサート用です。
 あれこれ写真を撮りましたが、順不同ながら、まずは萬葉学会奨励賞の表彰式を取り上げます。
 今回は文学・語学それぞれ1名ずつの表彰です。
 文学ジャンルは仲谷健太郎氏、語学ジャンルは軽部利恵氏が受賞されました。

 仲谷健太郎氏。
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 軽部利恵氏。
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 両氏とも、2枚目の写真は、受賞の挨拶です。

 実は、軽部さんは私の最後の卒論ゼミの学生です。
 私の定年退職と同時に学部を卒業して、卒業後は奈良女子大学の大学院に進学し、この3月に博士後期課程を修了しました。
 受賞の挨拶では、大学院の指導教授でいらした尾山慎先生への謝辞とともに、私への謝辞も述べてくれて、私も大いに面目を施しました。
 表彰式のあと、私の近くの席に座っていた何人かの方から、「おめでとうございます」と声を掛けられました。
 私も、ぼーっと生きていないで、しっかり頑張らねばなりません。

 本人と表彰状。
R04manyo06_20221018011201
 写真を載せる許可は貰いました。念のために、目のところに黒い線を入れなくても良いかどうか聞いたら、入れなくても良いと言われました。(^_^)

 他の写真はまた後日。
 明日は研究発表会です。

2022年10月14日 (金)

その後のベニカナメモチ

 屋根と外壁工事のために、5月18日にベニカナメモチを伐採してもらいました。
 完全に切り株になってしまいましたが、やがて脇芽が出ました。
 6月29日にはこのような状態でした。脇芽はまだ小さいですが、3ヶ所から出ています。
Benikanamemochi05

 そして8月21日。
Benikanamemochi12
 大分長く伸びました。
 出てきた脇芽は3つどころではありません。

 さらに現在。
Benikanamemochi13
 順調に伸びています。
 もう脇芽というより枝ですね。
 そろそろ寒くなってきますので、今シーズンはそろそろ打ち止めでしょうかね。

 おまけのオリヅルランの花。
Orizuru20221011c

 地植えにしたオリヅルランの子株は放置です。
 運の良いものは土の上に降りて根付くことでしょう。
 自然に任せます。

2022年10月13日 (木)

飴細工の金魚

 飴細工の金魚を頂きました。
 どこで撮そうかと思いましたが、少し考えて、これはもう金魚の水槽の前一択かなと思いました。♪
Kingyoame01
 この金魚、1点1点手作りなんですよね。職人さんの技です。
 見事に金魚が再現されていると思います。

 後ろを金魚が通りかかるタイミングで撮ると、よりきれいな色になります。
Kingyoame02
 より映えます。

 もう1つ、黒出目金。
Kingyoame03
 タイミングを誤ると、赤出目金になってしまいます。(^_^)

 正面から。
Kingyoame04
 この角度からだと、出目金であることがよく分かります。
 リアルですね。この目なんかどうやって作ったのでしょうね。
 手作り、すごいです。

 素敵なものを頂きました。
 食べるのは勿体ないですけど、撮影したので、食べてしまいました。
 おいしゅうございました。

2022年10月12日 (水)

明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』(4)

 3回に亙ってご披露してきた明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』の続きで、項目は「地理」です。
M07ebikitango17
 1行目「大洋」の解説の中に「大平洋大西洋」とあります。
 「太平洋」ではなく「大平洋」と書かれています。
 当時、「大平洋」と表記されることも少なからずあったのではないでしょうか。
 これも興味ありますが、自分では調べません。(^_^;

 「大洋」の挿絵には外輪船、「海」には帆船が描かれています。

 左ページの2行目の「半島」の解説に、「三方は海にて一方は大地に続きし海に出たる島をいふ肥前島原などをいふ」とあります。
 今、半島というと、紀伊半島、房総半島、伊豆半島、能登半島、下北半島など大きなものがある中で、ここで例示されているのは島原半島ですね。
 解説のように、半島を「大地に続きし海に出たる島」と定義してしまうと、紀伊半島などはスケールが大きすぎてしまうのでしょうね。
 これまた、他の資料ではどうなっているのか、紀伊半島というような呼称はいつ頃から出現するのか、などなど興味深いです。
 深掘りが可能ですが、たぶんやりません。(^_^;

 少し先の、鉄道や鉄橋などのページ。
M07ebikitango18
 左ページの1行目「鉄橋」の解説に「鉄を以て悉く造る近年大阪高麗橋心斎橋等鉄橋を架更る甚だ壮観にて他所の人の目を驚歎せしむ」とあり、明治初期の大阪の町の様子の一端が伺えます。

 その次のページ。
M07ebikitango19
 右ページの最終行「灯台」の解説に「近年海岸に設け置灯明台にて船の目的なり」とあり、「目的」には「めあて」というルビがあります。
 「めあて」はよく理解できますが、現代だと漢字表記は「目標」でしょうか。
 これも興味深いです。

 左ページの最終行の「電信線」の左側に「テレガラフ」というルビが付いています。
 「電信線」ではなく、「電信」かと思います。
 解説文に「西洋は勿論日本にも追々に成就す」とあります。この「成就」も現代の語感とは若干異なるように思います。

 その次のページ。
M07ebikitango07
 右ページの1行目は「電信線」の解説の続きです。
 ここに、電信は光線よりも速いと書いてありますが、どうなのでしょう。
 恥ずかしながら、地球上では光が一番速いと思い込んでいます。(^_^;
 理系の人に笑われそうな気がします。

 今回は、いろいろと興味深い事柄がありながら、自分では調べないだろうというものが多く、お恥ずかしいです。
 気が向いたら調べます。

 この本については今回で一応終了ですが、何か興味深い内容が目に付いたら補遺として載せるかもしれません。
 とても面白い本でした。

2022年10月11日 (火)

今日の園芸(1)

 ベランダに置いているオリヅルランから伸びたランナーの先端がアマリリスの鉢の上に乗っていました。
Orizuru20221011a
 このオリヅルランの子株を引っ張ったら持ち上がりません。いつの間にか根が生えたようです。
 アマリリスとオリヅルランとの寄せ植えというのもナンですので、この子株は別の鉢に移すことにしました。

 どれくらい根が伸びているか分かりませんので、土をなるべくたくさん掘って、新しい鉢に植え付けました。
Orizuru20221011b
 一丁上がりです。
 うまく根付いてくれると良いです。

 さて、家主のアマリリスの鉢の方は、オリヅルランに付けて掘り出してしまった土を補わなければなりませんが、それとともに、土の位置が低いですね。「水位が低い」という表現がありますが、それに寄せて言えば、「土位が低い」ということになります。
 そこで、なるべく根鉢を崩さないように鉢土を抜き、鉢底に新しい土を入れてかさ上げし、そこに根鉢を戻すことにしました。

 抜きました。
Ama20221011a
 ほとんど鉢土を崩さず抜くことができました。
 そこそこ根が張っています。
 来春の花が期待できます。

 鉢底に土を入れてかさ上げし、
Ama20221011b

 根鉢を戻して完成です。
Ama20221011c
 きれいにできました。♪

 ご覧のように、これら一連の作業は部屋の中で行いました。
 気を付けて行ったのですが、土が少しこぼれました。
 あとで掃除機を掛けます。
 普通、外でやる作業ですよね。(^_^;
 どうも不精で。

 このあと、2つの鉢はベランダに出して、たっぷり水やりをしました。
 それで完了です。

 タイトルに(1)を付けましたが、今(2)の予定はありません。
 将来のための用意です。

2022年10月10日 (月)

明治38年の「奈良名勝独案内図」

 このような地図を入手しました。
M38narameisho01
 明治38年の地図で、左上が北です。
 右端中央に白毫寺、右上に春日大社、左上に般若寺、左下に興福寺があります。
 現代の地図のように北を上にすると、横長の地図では般若寺が収まらないので斜めにしたのでしょうかね。
 明治の奈良絵図では、同じような角度のものが多いです。

 左下隅。
M38narameisho02
 三条通には歩行者と人力車とが描かれています。
 この時代には三条通を行き交う人力車も多かったことでしょう。
 画面中央やや上には、興福寺の境内でくつろぐ鹿がいます。
 下辺中央部の采女社にも鹿が描かれています。
 歩行者や人力車に比べて、鹿が異様に大きいです。♪
 この絵図の作者は鹿が大好きなのかもしれません。(^_^)

 左上附近。
M38narameisho03
 左下に景清門があります。転害門は当時景清門と呼ぶことが一般的だったのでしょうかね。
 上にも書きましたように、左上を北にすれば般若寺まで収まります。

 上部欄外に「NARA GOOD SCENERY BYONESSELF GAIDO PICTURE」という英文タイトルがあります。
 このうちうしろから2つ目の「GAIDO」は「GUIDE」の誤りでしょうね。
 私レベルの間違いです。
 その1つ前の「BYONESSELF」も間違っていると思うのですが、恥ずかしながら正解が分かりません。(^_^;

2022年10月 9日 (日)

都道府県魅力度ランキング2022

 「ブランド総合研究所」(東京都港区)が毎年実施している「都道府県魅力度ランキング」、2022年の分が発表されました。
 上位10位は次の通りです。
Miryokudo2022a
 北海道は14年連続1位だそうです。点数も群を抜いていますね。
 上位を占めているのは、
  自然が魅力的な、北海道、沖縄。
  歴史のある、京都、奈良、長崎、石川(ほぼ金沢か)。
  大都市とその周辺の、東京、大阪、神奈川、福岡。
といったところでしょうか。ちなみに11位は兵庫(ほぼ神戸か。いや、姫路や赤穂もありますね)です。
 上位は、これら3要素のどれかに当てはまっています。

 下位の10位は以下の通りです。
Miryokudo2022b
 最下位は関東3県(茨城、栃木、群馬)のいずれかであったのが、今回は初めて佐賀に奪われました。
 ま、佐賀は昨年も下から2番目でしたので、1つ下がっただけではあります。
 北関東3県、今年も低いですね。

 群馬が下位であることに、一昨年、去年、群馬県知事が激怒し、「法的措置も検討する」「統計的に意味がない誤差の範囲のランキング」と発言したそうです。

 ま、ちょっと大人げない気がします。
 かえって笑われそう。

2022年10月 8日 (土)

明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』(3)

 2回に亙ってご披露してきた明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』、結構面白いので続きます。

 前回の最後の次のページ。金属や宝石の部です。
M07ebikitango12
 右ページの3行目「真珠」に「鮑より出るを上品とす蛤にも有れと鮑より劣れり」とあります。
 真珠は、アコヤガイから採れるのだと思っていました。
 ここにはアコヤガイの語はなく、アワビやハマグリから採れるとあります。
 そういえば、万葉集にも「あはびたま」の語がありました。
 アコヤガイから採るようになったのは養殖を行うようになってからなのでしょうかね。
 関心はありますが、調べないと思います。(^_^;

 「天文」の部。ここには天体と気象とを含みます。
M07ebikitango13
 絵が楽しいです。
 左ページの3行目。「液雨」に「シグレ」のルビがあります。
 「しぐれ」は通常「時雨」と書きますので、興味がありますが、やはり調べないかもしれません。(^_^;

 その次のページです。
M07ebikitango14
 右ページの1行目に「惑星」があります。
 planetの訳語については、以前、NHKのチコちゃんで取り上げられていました。
 明治時代に学術用語の統一を図る際に、東京帝国大学は「惑星」、京都帝国大学は「遊星」を主張して、結局「惑星」に統一されたいきさつがドラマで紹介されていました。感動的な話だったのですが、忘れてしまいました。折角のドラマ仕立てだったのに。

 「時令」の部の最後。
M07ebikitango15
 右ページには七曜が載っています。
 漢字の右には音がひらがなで付き、左には何と英語がカタカナで付いています。
 七曜自体は古くから日本の暦にも載っていたものですが、この七曜は西洋から入ってきた新暦とセットとして英語の読みが付いているのかもしれません。
 読みは、ソンデイ、マンデイ、チュウスデイ、ヱンスデイ、サアスデイ、フライデイ、サタデイです。

 その次のページ。「地理」の部です。
M07ebikitango16
 右ページ1行目の「山」に、「世界第一の高山は亜米利加洲(あめりかしう)の安得山(あんですさん)印度(いんど)の喜馬拉山(ひまらやさん)などなり……」とあります。外国地名も全部漢字表記。
 ところが、左ページ2行目の「瀑布」には「ナイヤガラ滝」という片仮名表記があります。
 最終行の「河」にも、国名は漢字表記ですが、ナイル河、アマゾン河は片仮名です。
 片仮名で良いのならば外国の国名も片仮名で良さそうなものですけど。(^_^;
 国名は漢字表記しても、自然地名まで漢字表記しようとすればキリがないので、片仮名にしたのでしょうかね。
 外国の地名を漢字のふりがなにするときは平仮名なのに、本文とするときは片仮名ですね。
 これも興味深いです。

2022年10月 7日 (金)

のるるんとCI-CA

 今年は鉄道開業150年に当たるというので、18時からのNHK「首都圏ネットワーク」でも、ここのところ鉄道にまつわる話題が取り上げられています。
 今日は、渋谷のヒカリエの4階からの中継に、東急鉄道のゆるキャラ「のるるん」が登場していました。
Norurun01
 電車を正面から見た姿で、頭にはパンタグラフが載っています。

 画面右上隅に「しゅと犬くん」がいます。のるるんの向かって左側にいるお姉さんの手にもしゅと犬くん。
 これはこの番組のイメージキャラクターです。
 柴犬か秋田犬でしょうかね。ハチ公をイメージしたのならば秋田犬かもしれません。

 東急グループは100周年ということで、こういうラッピング列車が何編成か走っていて、時々遭遇します。
Norurun02
 写真を撮りたいのですが、駅にホームドアがあると、うまく撮れません。

 このラッピング列車は車内も特別で、東急の歴史が学べます。
Norurun03
 車内でこれを撮すのには勇気がいりますので、まだ撮せないでいます。(^_^;

 今日のこの番組では、鉄道用のICカードもチラと登場しました。
Cica
 奈良交通の「CI-CA(しーか)」カードです。
 これは知りませんでした。
 奈良の鹿ですねぇ。
 今度奈良に行ったときに買おうかしら。

 大昔、名古屋でこういうカードを買いました。
Yurika01
 ユリカカードです。これはもう使えません。(^_^;

2022年10月 6日 (木)

明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』(2)

 少し日が経ってしまいましたが、9月27日(火)にご紹介した「明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』」の続きです。
M07ebikitango01

 「方(方角なり)」
M07ebikitango08
 東西南北と四隅の方角に続き、上下左右前後は図解してあります。
 最後の「中」は言葉による解説があり、内容は適切と思います。

 「形(物のかたちなり)」
M07ebikitango09
 冒頭に四角形がありますが、語形は「四角」ではなくて「角」ですね。「角」と呼ぶ方が一般的だったのでしょうかね。
 3行目以下の図もなかなか興味深いです。

 「貨(世界通用の金銀貨幣をいふなり)」
M07ebikitango10
 左ページの3行目「唐銀」に「イスハニヤドル」、「鷹銀」に「メキシコドル」という解説があります。
 4行目の「イチドル」の表記は「一員銀」、「一ペンニ」の表記は「辺〓(口ヘンに尼)」です。ペニーですよね。

 続きです。
M07ebikitango11
 「一センド」の表記は「先土(せんど)」とあります。「セント」ではなくて「センド」です。
 続いて、イギリスの金貨・銀貨、ロシアの金貨、フランスの金貨の図が載っています。

 この本、意外と国際的なのでした。

2022年10月 5日 (水)

「ミルコト ミエナイコト サワルコト」展

 まほろばメイトの方からお知らせ頂きました。
Mirukototen01
 左側に「ミルコト ミエナイコト サワルコト」とあります。
 群馬県の新前橋で開催されている展覧会です。

 字が小さいので、主要部を3分割して示します。
Mirukototen02
 Mirukototen03
Mirukototen04

 あとになりましたが、展覧会の主旨は以下の通りです。
Mirukototen05
Mirukototen06
 作品に直接手を触れることのできる展覧会です。

2022年10月 4日 (火)

『ならら』2022年10月号の特集は「正倉院展」

 昨日、『ならら』の最新号が届きました。
Narara202210a
 今号の特集は「第74回 正倉院展」です。

 特集以外の目次。
Narara202210b
 すみません。字が小さくて。

 特集には、今年の正倉院展に出展されている宝物の写真がたくさん収められていて、なかなか壮観です。
 それ以外の論考・紹介にも興味深いものがいろいろとありましたが、その中で、次の記事に心惹かれました。
Narara202210c
 最近、地域に散在している無住の寺院や堂祠の管理がなかなか行き届かず、仏像の盗難被害が多発しているということです。
 盗んだ仏像をどうするのかといえば、ネットオークションに出品するのだそうです。常習性も高いとのことです。
 盗難を防ぐにも、集落の過疎化や高齢化のために、地域の人々の力だけでは限界が生じているとのことです。

 そのような中で、和歌山県では次のような取り組みが行われているそうです。
Narara202210d
 博物館と、高校、大学が連携している点にも、3Dプリンターという最新機器を使用して複製を作っているという点にも、大いに興味を持ちました。

 3Dプリンターで作った複製はこのようなものです。
Narara202210e
 「複製」ではなく「お身代わり像」なのですね。
 そういう呼び名も良きです。

2022年10月 3日 (月)

黒目がちなお寺のねこ

 今日は、菩提寺に秋のお彼岸の卒塔婆を頂きに上がりました。
 秋分の日からはやや日が経ってしまいましたが。
 前の予定が長引いてしまい、お寺にお伺いする時間が少し遅くなってしまいました。
 ご住職は、ねこのゴハンを待ってくださっていました。
 私が玄関に着いたときには、いつもの猫が玄関先でお腹を空かせてゴハンを待っていました。

 ご住職がゴハンの用意をしている間、ねこは正座しておとなしく待っていました。
Myokenjineko39
 左側に見えているのが、作務衣をまとったご住職の脚です。

 ねこの目がいつもよりも黒目がちです。
Myokenjineko40
 時間が少し遅かったので、瞳孔が大きくなっているのでしょう。
 つぶらな瞳です。

 今までのと比べてみます。
 今年のお盆のときの目。
Myokenjineko36

 今年の春のお彼岸の目。
Myokenjineko27
 瞳孔の大きさがそれぞれ違いますねぇ。
 おもしろいです。

 『言海』の「ねこ」の項に「其睛、朝ハ圓ク、次第ニ縮ミテ、正午ハ針ノ如ク、午後復タ次第ニヒロガリテ、晩ハ再ビ玉ノ如シ。陰處ニテハ常ニ圓シ。」とあるのが思い出されます。

 面白いです。

2022年10月 2日 (日)

第41回群馬学連続シンポジウム

 来たる10月23日(日)に第41回群馬学連続シンポジウムが開催されます。
41gunmagaku01

 裏面。
41gunmagaku02

 テーマは「ユリノ木と群馬学」とあります。
 「なんじゃろ?」ですが、趣旨は以下の通りです。
41gunmagaku03

 群馬県立女子大学は昭和55年4月に前橋の仮校舎で開学し、2年半後の昭和57年に玉村の校舎が完成したことに伴い、玉村校舎に引越しました。
 私が着任したのは昭和60年の4月ですので、玉村校舎に引越してから2年半後です。
 それから平成29年の4月に退職するまで、32年間在職したわけですが、このユリノ木のことは知りませんでした。(^_^;
 開学記念樹ということですが、どこに植わっていたんだろう?
 どうやら、ぼーっと生きてきたのでしょう。(^_^;

 今回は参加費が500円掛かりますが、豪華特典があります。
41gunmagaku04

 コロナ禍ということもあり、参加定員は80名だけです。
41gunmagaku05
 詳細は以下をご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/info/2022/09/post-422.html

2022年10月 1日 (土)

体重変化&ぐんまちゃんショップはハロウィーン

 月が変わりましたので、恒例の体重変化グラフです。
Taiju202103_202209
 9月は微増微減ですね。今年に入ってからの大きな流れでは漸減傾向です。

 昨日、高崎駅構内のぐんまちゃんショップを覗いたら、ハロウィーン仕様になっていました。
Gunmac_halloween2022a
 ぐんまちゃんはカボチャのポシェットを掛けているようです。

 ショーウインドウもこんなです。
Gunmac_halloween2022b
 斜めから撮ったのは、正面からだとカメラを構えている私が写ってしまうからです。

 それでも、気づかないミスがありました。
 中央やや下です。
Gunmac_halloween2022c
 「上州御用 鳥めし」の文字が写り込んでしまっています。

 ガラスに写っているのに、文字が反転していないのは、文字自体が反転しているからです。
 2枚目の画像で、イスに座っているぐんまちゃんの、向かって左後方にのぼり旗の裏側が見えます。
Torihei
 それがガラスに写り込んでいたのでした。
 裏の裏は表なりけり。←気づきの「けり」

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