昭和23年の『トランプの遊び方』
このようなものを入手しました。
奥付。
昭和23年に刊行された『トランプの遊び方』で、これは昭和25年の第5刷です。
内容は、トランプ概説、トランプの遊び方、トランプを使った手品、トランプ占い、そして、おまけのような形で花札のことも載っています。
「やさしいトランプの遊び」の冒頭。
「お婆さん抜き」という名前が衝撃的でした。
これ、明らかに「ババ抜き」ですよね。
当時はそう呼んでいたのでしょうか?
私が初めてババ抜きをしたのは小学校低学年の頃だったと思います。昭和30年代の半ば。当時はババ抜きと呼んでいました。
大正生まれの亡母もそう呼んでいました。
「お婆さん抜き」の6番の「注意」が親切です。♪
「お婆さん抜き」の次には「お爺さん抜き」があります。
私の子供の頃には「ジジ抜き」という遊び方があり、ジョーカーはあらかじめ抜いておいて、1枚カードを抜いてそれは封じてババ抜き形式でゲームを進めます。封じておいた札が1枚ありますので、最終的に誰かの手元に1枚残ります。それを持っている者が負けになります。
この本の「お爺さん抜き」とはちょっと違いますね。
ポーカーの一部を切り貼りします。
ワンペア、ツーペアが、ワンペーア、ツウ・ペーアとなっています。
また、我々が、スリーカード、フォーカードと呼んでいた組合せが、スリー・カインド、フォアーカインドとなっています。
同時代資料はあれこれ面白いです。
「お婆さん抜き」のナゾは残ります。
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