アニメ『いなばの白うさぎ』の台本
アニメ『いなばの白うさぎ』の台本を入手しました。
正確には「アニメ古事記」の『いなばの白うさぎ』です。
シリーズものの1冊なんでしょうかね。よく分かりません。
畏れ多くも神社本庁監修です。
冒頭。
島にいる白うさぎの場面から始まっています。
以後は時間の経過順で、古事記のような複雑さはありません。
小さい子にはこの方が分かり易いでしょう。
でも、こうすると主役が大国主ではなくてうさぎになってしまいかねないと、以前、朝倉山のオニさんが書いていらして、なるほどと思いました。
大国主が治療法を教える場面。
うさぎの他に動物たちが登場しています。
大国主は偉そうじゃなくて、フレンドリーな物言いです。
治療法は蒲の花粉ではなくて、蒲の穂です。
あ、ワニはワニザメになっています。
ラストシーン。
衆人環視(じゃなくて、衆動物環視)の中で、ヤガミヒメが夫を選ぶ設定です。
ヤガミヒメは、八十神達を差し置いて大国主を選びます。
全体として、主人公はうさぎという感じです。
タイトルが「いなばの白うさぎ」なので、主人公がうさぎでも問題ありませんね。
配役。
この台本はいつのものか分かりませんが、ワープロ専用機やパソコンの普及前かと思います。
声優さんの活躍時期や死亡時期が手がかりにならないかと考えました。
喜多道枝さんと堀勝之祐さんは80代でご健在です。
他の方々もあらかたご健在な中で、大国主役の長谷有洋氏が1996年7月に31歳の若さでなくなっています。
はせさん治氏のご子息なのですね。
長谷有洋氏は、1982年「超時空要塞マクロス」で主役の一条輝役を演じたのがデビュー作のようですから、「いなばの白うさぎ」は1982年(昭和57)~1996年(平成8)のものということになります。
思わぬ事を知ってしまいました。
謹んでご冥福をお祈り致します。
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