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2022年9月27日 (火)

明治7年の『童蒙 画引単語篇 一』

 このようなものを入手しました。
M07ebikitango01
 題簽に『童蒙画引単語篇 一』とあります。

 巻末の刊記。
M07ebikitango07
 明治七年九月発行です。
 「発市」という語は初めて見ました。
 右ページが本文の末尾になり、このように挿し絵が入っています。
 それで、書名の「画引」になるのでしょうが、「画引」というより「画入」かと思います。

 本文の最初には五十音が載っています。
M07ebikitango02
 当時はまだ「いろは」が中心だったことでしょうが、五十音です。
 あ行は「喉音 清」とあります。

 次ページ。
M07ebikitango03
 こちらも、か行に「牙音 濁」とあるなど、『韻鏡』のような感じです。

 次ページ。
M07ebikitango04
 こちらには、アカサタナハマヤラワのように、あ段、い段、う段、え段、お段の各段ごとに、唇と歯に注目した発音説明が載っています。

 このあと、項目は、「数字」「方」「形」などと続きます。
 「数字」までは挿絵はありませんが、「方」から挿絵が登場します。

 それらの項目は後日取り上げるかもしれませんが、少し飛ばして「色」が楽しいです。
M07ebikitango05
M07ebikitango06
 このように、言葉による解説もありますが、何より、カラーで印刷されています。
 カラーはこの4ページだけです。
 手間も掛かったでしょうけど、これならば、どんな色か一目瞭然ですね。

 うしろから2つ目の「老虎色」には「かばいろ」というルビが振ってあります。
 この表記は初めて見ました。

 あれこれおもしろいです。

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