昭和29年の「貯蓄すごろく」
このようなものを入手しました。
昭和29年の「貯蓄すごろく」です。
上端左側には「和歌山信用金庫」、右側には「和歌山県貯蓄推進委員会」とあります。
また、画面では文字が小さいですが、右欄外には「県下にただ一つの こども新聞 第七巻一月号」とあります。
毎月1回発行されている「こども新聞」の1月号の附録なのでしょうかね。裏面は白紙です。
右下が「ふりだし」で1番。以下中央の「上り」15番までのマス目があります。
「ふりだし」と2番。
右欄外に和歌山市の「こども新聞社」の文字が見えます。
これが発行元ですね。
ふりだしには「しあわせは 働く汗から 貯蓄から」、2番には「なかよく勉強 そろって貯金」とあります。
以下、どのマス目にも、こういった七五調の貯蓄奨励の標語が入っています。
3番、4番。
4番の「貯金かと 笑う子どもが 泣くこども」は、なかなか辛辣です。
8番から10番。
10番の「僕の貯蓄も 日本の力」は壮大です。
12番から14番。
14番「お年玉 ためる子 よい子 自立の子」。
確かに、お年玉を全部使ってしまってはいけないでしょうけど、まあ、そこまで言わなくてもと思います。(^_^;
中央の15番「上り」。
貯めたお金は修学旅行の費用になるのですね。
それは立派とは思いますが、ちょっと切ない気もします。
昭和29年の1月というと、終戦から8年と4ヶ月半。
朝鮮戦争による特需はあったにせよ、まだまだ貧しくもののない時代だったのでしょうね。
高度経済成長が始まるのは昭和30年代でしょうか。
個人的には、この時、私は満2歳ちょっと。
自分が生まれた頃の時代に興味があります。
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