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2022年8月

2022年8月31日 (水)

未裁断の「おとぎかるた」

 未裁断の「おとぎかるた」を入手しました。
 絵札。
Otogicardn01

 読み札。
Otogicardn02

 4分割して、絵札と読み札とを並べます。
 右上。
Otogicardn03
 当ブログでこれまで取り上げてきたおとぎかるたは、日本のおとぎ話だけを対象にしていたものばかりでしたが、このかるたは国際的です。
 おやゆび姫、ピノキオ、アラビアンナイト、マッチ売りの少女などがあります。
 「れ」の札は「れいにもらったたまてばこ」とありますが、お礼じゃないですよね。
 「ろ」の札の「ろばはそのまににげてゆく」は恥ずかしながら分かりませんでした。

 左上。
Otogicardn04
 「ほ」の札の「ほしのくにのはたおりひめ」が分かりません。
 「そ」の札の「そうだんはねこのすず」はイソップでしょうか。
 「わ」の札の「わたしはことばがわからない」は童謡「青い眼の人形」ですよね。おとぎ話じゃない。

 右下。
Otogicardn05
 「ま」の「まとをいとめたテルのゆみ」はウイリアム・テルの逸話ですが、おとぎ話ではないような。
 「し」のガリバーも。
 「ゑ」の「ゑんとつからサンタクロース」もおとぎ話ではありませんね。
 「き」の「きんのふねがそらをとぶ」は分かりませんでした。
 「て」の「てんまでとどいたヂックのまめのき」は、「ジャック」ではなくて「ヂック」とあります。

 左下。
Otogicardn06
 「め」の絵札のカニですが、他の絵札の動物はみな体丸ごとですが、このカニだけは体は人間の姿で頭だけがカニです。
 これは、このかるただけでなく、他のおとぎかるたでも同様に描かれていることが多いです。

 このかるたは、いろはカルタ形式「い」から始まり「京」で終わっています。
 それで、「ゐ」「ゑ」「を」がありますが、これは発音上は「い」「え」「お」と同じなので、絵札の絵を見ないとどちらの札か分かりません。
 それはそれで、お手つきを誘ってゲームとしては楽しくなるかもしれませんが、小さい子には難易度が高くなりましょう。

 「ゐ」と「ゑ」の読み札は以下の通りです。
Otogicardn07
 どちらも仮名違いで不条理です。
 それはそれとして、それぞれ左側に「ゐの字はこれから(い)をつかう」「ゑの字はこれから(え)をつかう」とあります。
 このかるたはいつのものか分かりませんが、この注記によって、現代かなづかいが制定された昭和21年11月からほど遠からぬ頃に作られたものと推測されます。
 読み札もほぼ現代かなづかいで書かれています。

 紙質もあまり良くなく、あまりもののなかった時代に作られたのだろうことを推測させます。

 このかるたが未裁断であることについては、最初は製作途中のものかと思ったのですが、右上に「おとぎかるた 日光社」とありますので、どうやらこれで完成品ですね。

 あまり厚みもありませんので、買った人が手持ちの厚紙で裏打ちをして、裁断したのでしょう。
 もののない時代、こういう売り方をすれば、日光社は裏打ち用の厚紙も用意しなくて済みますし、箱も作らなくて済みます。裁断してしまうと箱が要りますものね。

 あるいは、このかるたは、おもちゃ屋さんではなく、駄菓子屋さんで売られていたのか、などとも考えました。
 どうでしょ。

2022年8月30日 (火)

法隆寺から支援のお礼状

 今年の6月から法隆寺のクラウドファンディングが始まりました。
Horyujikifu01
 コロナ禍で参拝者が減少して資金難に陥ったのだそうです。
 法隆寺は檀家がないので、参拝客の拝観料が主な収入源なのでしょう。

 それは一大事とばかり、私も早速乗ってしまいました。
 目標額は2000万円だそうですが、そこは天下の法隆寺。
 開始わずか10時間ほどで目標額に達したそうです。

 今日、法隆寺からお礼状などが届きました。
Houryuji01
 1億五千万円以上の金額が集まったのですね。

 限定御朱印。
Houryuji02

 散華。
Houryuji03
 これは以前作られたもので、作者は右から安田靫彦画伯、前田青邨画伯、平山郁夫画伯です。

 あと、法隆寺の参拝券など。
 良いものを頂きました。

2022年8月29日 (月)

小内一明先生ご逝去

 群馬県立女子大学名誉教授の小内一明先生が本年7月12日に老衰で亡くなられたとのお知らせをご遺族の方から頂きました。
 90歳とのことです。

 小内先生には、私の昭和60年の着任以来、大変にお世話になりました。
 小内先生のお名前は、当ブログでは初登場だと思いますが、散々取り上げている浜木綿は小内先生から頂いたものです。
Hamayu_r010724a
 頂いた浜木綿も、うちで生まれた浜木綿の子も元気です。

Kouchi
 上の写真は、4年前に開催された平岡敏夫先生のお別れ会でのものです。
 当時86歳ということになります。
 とてもお元気でした。

 小内先生は、岩波書店の新大系『宇治拾遺物語 古本説話集』の共著者です。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2022年8月28日 (日)

両毛線謎解き すたんぷらりぃ

 一昨日、新前橋駅で入手しました。
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 両毛線のスタンプラリーですが、「鉄道開業150年 記念企画」「鉄道の軌跡を辿れ!」とあります。
 今から150年前というと、明治5年(1872)。新橋・横浜間に鉄道が開業した年ですね。
 4つの駅の駅舎の写真が載っていますが、いずれも中央付近が三角屋根になっているという共通点があります。

 中はこのようになっています。
Ryomostamp02
 4つの駅のスタンプと、それぞれの駅にある2問ずつの謎解きをするのが条件です。

 詳細は次の通りです。
Ryomostamp04

 商品は次の通りです。
Ryomostamp03
 復刻版の硬券を、テツは欲しいでしょうね。
 一等、二等、三等で色違いになっています。これも現物通りなのでしょうかね。

 「ワンデーパス」というのはこういうものです。
Ryomostamp05
 乗り放題の1日乗車券ですね。

 たった4駅ならば簡単そうですけど、桐生と足利は列車の本数が朝夕以外は1時間に1本だけですので、そこがネックです。
 桐生の織物関係の施設や足利学校などを見学すれば良いのかもしれません。

2022年8月27日 (土)

『トランヴェール』8月号は「名城を生んだフォッサマグナ」

 昨日の往路は1ヶ月ぶりで北陸新幹線に乗りましたので、『トランヴェール』を入手できました。
Trainvert202208a
 今号の特集は長野県、「名城を生んだフォッサマグナ」です。

 表紙には北陸新幹線の絵。
Trainvert202208b
 この新幹線のデザイン、大好きです。

 特集の最初の見開きページ。
Trainvert202208c

 最初に取り上げられていたのは上田城です。
Trainvert202208d
 言われてみれば、上田城は確かに崖沿いに建っていました。
 沼田城も河岸段丘に築城されていますね。
 真田昌幸は河岸段丘が大好き。

 この特集では、上田城がどのように水を手に入れていたのか、地下水の流れから分析していました。

 フォッサマグナの解説も。
Trainvert202208e
 「ブラタモリ」の復習ができました。

 今日の「ブラタモリ」は境港。
 地形というと何百万年ものスケールで説明されることが多いですが、境港・米子の地形は数百年の人間の営みで形成されたということで、とても面白かったです。

2022年8月26日 (金)

ぐんまちゃんのキーホルダー3種(ケロリン、勾玉、鈴)

 今日は前橋で仕事の日でしたので、群馬まで日帰りで行ってきました。
 恒例により、群馬県庁2階の県民センターに立ち寄ったところ、まだ見たことのないぐんまちゃんキーホルダーが3種ありましたので、迷わず購入しました。

 ケロリン桶。
Gunmac_kerorin
 ケロリンとのコラボ製品でしょうね。
 温泉県群馬にふさわしい品と思います。

 五色の勾玉。
Gunmac_magatama01

 それぞれに異なる御利益があるようです。
Gunmac_magatama02

 鈴。
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 「りんりんすず」とありますが、「りんりん」よりは低い音です。
Gunmac_suzu02
 いい音ですが、結構大きな音です。
 リュックに付けているとうるさがられるかもしれません。

 3種とも気に入っています。♪

2022年8月25日 (木)

明治36年の「奈良名所早見図」

 明治36年の「奈良名所早見図」を入手しました。
M36narameisho01
 下部欄外に「明治卅六年二月廿八日印刷仝年三月五日発行著作印刷兼発行者奈良県奈良市大字雑司百廿番邸筒井梅吉」とあります。

 この絵図と似たものに「奈良名所絵図」があります。
Naraezu01
 発行年は不明ですが、江戸時代または明治初期のものではないかと思います。
 版元は絵図屋庄八で、筒井梅吉も同じ版元です。

 江戸期のものと思われる「絵図」と、明治36年の「早見図」とを何ヶ所か比較してみます。
 左上の興福寺。
 「絵図」。
Narameishohikaku01

 「早見図」。
Narameishohikaku02
 「早見図」では、北の方に県庁、裁判所、師範学校などが建っています。
 また、「絵図」にはあった南大門や回廊が、「早見図」ではなくなっています。

 東大寺の左側。
 「絵図」。
Narameishohikaku03

 「早見図」。
Narameishohikaku04
 「絵図」では戒壇院、正倉院、転害門が建っていますが、「早見図」ではそれらを無視して大仏の紹介が書かれています。
 戒壇院や転害門などよりも大仏の紹介を重んじているかのようです。

 飛火野。
 「絵図」。
Narameishohikaku05

 「早見図」。
Narameishohikaku06
 「絵図」では広々としていて鹿が3頭遊んでいますが、「早見図」では奈良国立博物館や商品陳列場が建っています。
 鹿は1頭に減ってしまいました。(^_^;

 猿沢池。
 「絵図」。
Narameishohikaku07

 「早見図」。
Narameishohikaku08
 こちらは両方ほぼ同じです。
 猿沢池の左側に鹿と人が描かれています。
 この人は鹿にエサをやろうとしているのでしょうか。
 当時、既に鹿せんべいはあったのでしょうかね。

 単独でも面白いですが、時代の異なる2つの史料を比較するのはもっと楽しいです。

【追加】

 三友亭主人さんのコメントにお応えして画像を2枚追加します。
 春日大社の西側です。

 「絵図」。
Narameishohikaku09

 「早見図」。
Narameishohikaku10

2022年8月24日 (水)

明治14年の『一新諸国道中記』(3)

 一昨日、昨日の『一新諸国道中記』の続きです。

 遅ればせですが、この本の目次は以下のようになっています。
 2ページにわたる目次を切り貼りしました。
M14isshinshokoku13
 このような次第で、特に東日本に手厚く、北は北海道にまで及んでいますが、中国・四国は手薄で、九州は載っていません。

 上の目次の最後に「改正府県里程表」という項目があります。
 この表も2ページにわたりますので、切り貼りして示します。
M14isshinshokoku14
 全部で3府36県。その排列が不審です。
 冒頭に3府が並びます。これはよく理解できます。
 その後に36県が並びますが、3府の次は神奈川県、兵庫県、長崎県、新潟県で、その次に関東地方が並んでいます。
 その次に堺県が並び、以下は律令時代の七道順です。

 ナゾの神奈川県、兵庫県、長崎県、新潟県ですが、共通点としては、幕末に開港した横浜、神戸、長崎、新潟の所在地です。

 ということで、排列順は、3府、開港場4県、関東地方、近畿地方、七道、最後に北海道開拓使、ということになります。

 これと同じ順に府県を排列している史料に、以前当ブログでご紹介した明治12年の「改正府県弌覧表」があります。
M12fuken01

 これも府県名の部分を切り貼りして示します。
M12fuken03
 両史料の排列順は同じです。
 私はこの時代に疎く、私にとっては新発見だったのですが、この時代の専門家にとっては周知のことなのでしょう。
 でも、趣味で史料を見ている私にとっては大いに興味深いことでした。

 幕末の開港場が所在する県が上位に位置付けられている理由はよく分かりませんが、国際的な県ということなのでしょうかね。
 興味深いです。

2022年8月23日 (火)

明治14年の『一新諸国道中記』(2)

 昨日の『一新諸国道中記』の続きです。

 私が宿場を歩いたことがあるのは、東海道の二川宿だけです。
 二川宿は右の方に「二タ川」として載っています。
M14isshinshokoku05
 ただ、東海道五十三次では、江戸方面からは、二川宿の前は白須賀宿ですが、この道中記では二川の前には「新所」という宿場があります。

 前のページはこのようになっています。
M14isshinshokoku09
 白須賀の次には「猿ヶ馬場」があります。
 つまり、白須賀-猿ヶ馬場-新所-二川ということになり、白須賀と二川の間に2つ別の地名が入っています。

 文字が小さいので拡大します。
M14isshinshokoku10
 猿ヶ馬場というのは名所なのでしょうかね。
 柏餅が名物になっています。
 松屋幸八という休み所はありますが、宿は載っていません。

 一方、二川の方のアップです。
M14isshinshokoku08
 二川の手前の新所に記載されている浜田屋善三郎には「休」「泊」とありますので、こちらは宿場ですね。

 二川の山家屋、橋本屋はともに二川宿の本陣資料館に展示してあった地図に載っています。
Yamagaya01
 どちらも東海道の北(上)です。
 なんか、複数の資料を突き合わせるのは楽しいです。

 この道中記には玉村宿も載っていました。
M14isshinshokoku11
 私の元勤務先の地で、日光例幣使街道の宿場です。
 今まで入手した道中記には日光例幣使街道を掲載したものがなく、初めて見る玉村宿です。
 よく知っている土地が載っているのは嬉しいです。
 ここの中筒屋という宿の所在地がどこなのかもきっと資料があると思います。

 このページの次のページは次の通りです。
M14isshinshokoku12
 日光例幣使街道が続いています。
 関ヶ原の合戦の前、真田親子3人が話し合いをしたという犬伏も右から3番目に載っています。
 さて、犬伏の3つ先にある宿場の文字、最初の字は木ヘンに乃ですね。
 地名としては栃木のはずです。
 「栃木」の「栃」の字体については明治初期に揺れがありました。
 これもその1つの資料になりそうです。

 さらに続きます。

2022年8月22日 (月)

明治14年の『一新諸国道中記』(1)

 収集品の1つである久しぶりの道中記です。
M14isshinshokoku01
 題簽には『一新諸国道中記』とあります。
 内題も同じです。

 最終ページ。
M14isshinshokoku02
 広告と奥付です。
 中央部の記事により、明治14年に刊行されたことが分かります。

 画工は品川、彫刻人は銀座、出版人は浅草在住ですが、編輯人は伊豆大島在住ですね。
 いえ、大島の人でも何の問題もないのですが、どういういきさつか、気になります。

 鉄道の時刻表と運賃。
M14isshinshokoku03

 時刻表のアップ。
M14isshinshokoku06
 上部に「東京横浜共」とあります。新橋と横浜から同時に出発したのですね。
 午前5本、午後8本です。所要時間は58分ほどです。
 今、新橋から横浜まで各駅停車で38分ほどですので、141年前にしては58分というのはずいぶん速いと思います。

 運賃は上中下に分かれています。上等・中等はともかく、下等というのは気分悪いですね。
 左側に新橋駅の絵が描いてあって、「新橋ステンシヨ之図」とあります。

 小田原・箱根付近。
M14isshinshokoku04
 このように、挿絵が豊富です。

 小田原の部分には名物が載っています。
 そのアップ。
M14isshinshokoku07
 「此所名物いかの塩辛⭕小梅づけ⭕海⭕うゐろふ⭕かすづけ⭕小田原燈灯」とあります。
 「うゐろふ」は羊羹のようなお菓子ではなくて、薬ですね。歌舞伎の外郎売り。
 「小梅づけ」の次に「海」があります。海って。(^_^;
 でも、きっと風光明媚なのでしょう。

 この道中記のこと、続きます。

2022年8月21日 (日)

飛んでった?露草

 ベランダに浜木綿の子、アマリリス、オリヅルラン、カランコエなどの鉢を置いています。
 その複数の鉢から露草が生えてきて、咲いています。
Tsuyukusa20220821a
 多くはありませんが、紛れもなく露草ですね。

 アップです。
Tsuyukusa20220821b
 11時くらいでしたので、ややしぼみかけています。

 あと、ナゾの白い花。
Shiroihana
 多分、韮ですね。

 露草は、以前、玄関脇の植え込みの中で咲き誇っていたのですが、オリヅルランに駆逐されてしまいました。
Orizuru20220821
 でも、その種が空を飛んでベランダの鉢に落ちたのかもしれません。

 切り株になってしまったベニカナメモチも、脇からたくさん芽が出て、葉が繁茂しています。
Benikanamemochi12
 元気いっぱいです。

2022年8月20日 (土)

お富さんの端布

 お富さんの端布を入手しました。
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 木綿で、サイズは36cm×90cmです。

 以下が1単位です。
Otomisan02
 歌舞伎を題材にした端布ですが、「お釈迦さまでも」「仇な姿の」「粋な」「お富さん」の文字があります。
 これらは春日八郎の歌謡曲「お富さん」の歌詞ですね。
 この歌が発表されたのは昭和29年とのことですので、この端布はそれ以降のものと言えましょう。

 粋な黒塀。
Otomisan03
 「粋な」の文字のあとに黒塀と見越しの松が描かれていて、なかなか粋です。
 下のコウモリは蝙蝠安を象徴しているのでしょう。粋です。(^_^)

 お富さん。
Otomisan04
 口にくわえているのはぬか袋でしょう。
 でも、洗い髪ではありませんね。

 切られ与三郎。
Otomisan05
 頬の傷が痛々しいです。

 他に、三桝、イチョウ、揚羽蝶の紋が描かれています。
 歌舞伎役者を象徴しているのでしょうが、三桝の團十郎しか分かりません。
 詳しい方ならばきっとすぐにお分かりかと思います。

2022年8月19日 (金)

「ねこあつめ」に「正述心緒」(3)

 毎日楽しんでいるスマホゲームの「ねこあつめ」の「今日のあいことば」、今日は「正述心緒」でした。
Neko_seijutsu03

 去年の今日のあいことばも「正述心緒」。
Neko_seijutsu02

 一昨年の今日のあいことばも「正述心緒」。
Neko_seijutsu

 3年前の今日のあいことばは「寄物陳思」。
Neko_kibutsu

 「今日のあいことば」は、何かの記念日など、その日にふさわしいものが選ばれています。
 今日8月19日は語呂合わせ(8(は)1(い)9(く))で俳句の日だそうです。
 かすってはいるような気がしますが、違う気もします。
 万葉集か、柿本人麻呂か、8月19日に何かないものか。

 2年前に無理やり探したところ、『万葉集古義』の著者である鹿持雅澄の命日が安政5年の8月19日であることが分かりました。
 どうでしょうねぇ。可能性はありそうに思いますけど、違う気がします。

 正解を毎年考えているのですが、分かりません。
 ま、考えているのは、当日か次の日までか、そんなところです。

 いつかすっきり解けると良いです。

2022年8月18日 (木)

昭和5年の「絵入り国史年代表」

 このようなものを入手しました。
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 『少女倶楽部』昭和5年5月号の附録です。

 裏表紙。
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 右下に名前の記入欄がありますので、アップにします。
S05eirikokushi03
 薄くてよく読めませんが、「Miyo Shii」でしょうか。
 どんな字を書くか分かりませんが、「しい みよ」さん。
 当時の女学生がローマ字で名前を書いているというのが意外でした。
 いえ、むしろ女学生らしいと言うべきかもしれません。
 そういう納得感もあります。
 ご健在ならば100歳前後かと思われます。

 中身は折り本形式になっています。
 広げるとこのようになります。
S05eirikokushi04
 表裏に印刷されていて、オモテは神代から室町幕府滅亡まで。
 裏は室町幕府滅亡から昭和天皇の即位までです。

 上の画像は小さすぎて分かりにくいですが、上段は代表的な人物の肖像画、その下が年表で、最下段は地図やその他の参考図です。

 冒頭部のアップ。
S05eirikokushi05
 年表部は、薄茶色の「神代」から、神武即位以降の黄色の「上代」に直結しています。
 神武即位が元年になっていますので、西暦ではなく皇紀です。
 縄文時代や弥生時代という考古学的な年代は一切記載されていません。

 日本武尊の西征・東征経路も載っています。
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 経路に出雲は載っていませんし、碓氷坂ではなく足柄坂を通っていますので、古事記の要素は入っておらず、純粋に日本書紀のみによる経路です。

 仏教伝来から白村江の戦いまで。
S05eirikokushi07
 この辺はちゃんとした年表です。
 白村江の敗戦もちゃんと記載されています。
 現在、仏教伝来は538年とされていますが、当時は日本書紀の記載に従って552年とされていました。
 その年は皇紀では1212年に当たるので、この年表でも1212年として記載されています。
 大正12年生まれの亡母は、仏教伝来年を語呂合わせで「おいちに、おいちに(1212)と仏教伝来」と憶えたと言っていました。
 こんな風にしてたくさん憶えた年号が、戦後は全部通用しなくなってしまったのは気の毒に思います。
 ま、660年を引けば良いのですが、それも面倒です。

 裏面の下段の一部分を。
S05eirikokushi08
 画像の選択がおかしいです。(^_^;
 泉岳寺の墓所はともかく、創作上の人物である村上喜剣まで載っています。
 忠臣蔵好きの私でも納得できません。(^_^)

 全体的に、昭和5年の同時代資料として、あれこれ興味深いです。

2022年8月17日 (水)

黒猫感謝の日&栄太楼の黒猫

 今日8月17日は黒猫感謝の日です。
 黒猫は、縁起が悪いなどという迷信によって迫害されたり、保護猫も引き取られにくいといった傾向があるので、そういった迷信を打破するために、アメリカのウェイン・モリスという人が2011年頃に提唱したということです。
 黒猫が迷信によって不幸になっては、何とも気の毒なことです。

 黒ねこの写真を載せたく思いましたが、ここのところ黒ねこに会う機会はありません。
 以前載せた写真ですが、高級ぬいぐるみの写真がありました。
Nekonuigurumi03
 金魚を脅してはいけません。

 家捜しをしたら、黒ねこの貯金箱が見つかりました。
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 だいぶ古びてしまっています。
 洗ったのですが、ホコリが染み込んでいるのか、きれいになりません。

 底です。
Eitaroneko02
 栄太楼の容器です。
 多分黒飴か何かが入っていたのだろうと思います。
 50年以上は経っていると思います。

 今でもあるのかどうか知りたくて、「栄太楼 黒猫」でググってみました。
 そうしたら、アンティークショップで売られているのが見つかりました。
 7,600円。
 写真が載っていましたが、私のよりも保存状態は良いです。
 私のは半額以下かもしれません。

2022年8月16日 (火)

昭和29年の「貯蓄すごろく」

 このようなものを入手しました。
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 昭和29年の「貯蓄すごろく」です。
 上端左側には「和歌山信用金庫」、右側には「和歌山県貯蓄推進委員会」とあります。
 また、画面では文字が小さいですが、右欄外には「県下にただ一つの こども新聞 第七巻一月号」とあります。
 毎月1回発行されている「こども新聞」の1月号の附録なのでしょうかね。裏面は白紙です。
 右下が「ふりだし」で1番。以下中央の「上り」15番までのマス目があります。

 「ふりだし」と2番。
S29chochikus02
 右欄外に和歌山市の「こども新聞社」の文字が見えます。
 これが発行元ですね。
 ふりだしには「しあわせは 働く汗から 貯蓄から」、2番には「なかよく勉強 そろって貯金」とあります。
 以下、どのマス目にも、こういった七五調の貯蓄奨励の標語が入っています。

 3番、4番。
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 4番の「貯金かと 笑う子どもが 泣くこども」は、なかなか辛辣です。

 8番から10番。
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 10番の「僕の貯蓄も 日本の力」は壮大です。

 12番から14番。
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 14番「お年玉 ためる子 よい子 自立の子」。
 確かに、お年玉を全部使ってしまってはいけないでしょうけど、まあ、そこまで言わなくてもと思います。(^_^;

 中央の15番「上り」。
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 貯めたお金は修学旅行の費用になるのですね。
 それは立派とは思いますが、ちょっと切ない気もします。

 昭和29年の1月というと、終戦から8年と4ヶ月半。
 朝鮮戦争による特需はあったにせよ、まだまだ貧しくもののない時代だったのでしょうね。
 高度経済成長が始まるのは昭和30年代でしょうか。
 個人的には、この時、私は満2歳ちょっと。
 自分が生まれた頃の時代に興味があります。

2022年8月15日 (月)

戦前にも奈良の鹿だまり

 戦前の「奈良名勝ゑはがき」を入手しました。
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 表紙は鹿ですねぇ。奈良といえば鹿。♪
 戦前のものであることは間違いないでしょうが、いつのものか定かではありません。
 昔の絵はがきをたくさん見ていれば、ある程度見当が付くのかもしれません。未熟です。

 何枚かご紹介します。

 一の鳥居。
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 「春日社に属す。鳥居を入れば右側一帯の岡を浅茅ケ原と称す。南方荒池を距てて高壮なる奈良ホテルあり。附近に片岡の梅林あり。眺望佳絶古雅掬すべし。」とあります。現物には句読点はなく、補いました。以下同様です。

 神鹿。
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 「森の蔭、芝生の上、悠々として群れ遊び人に馴るゝ様、真に愛すべきは春日の神鹿なり。毎秋十月角伐の行事あり。壮快云はん方なし。」
 本当に「真に愛すべき」ものと思います。♪
 今、奈良国立博物館の敷地内の鹿だまりに多数の鹿が集まっていますが、この絵はがきにも鹿だまりができています。

 三笠山。
Narameishocard04
 「嫩草山とも称す。全山樹木稀に、緑芝露濃かにして、恰も絨氈を敷けるが如し。四時人の登攀する所にして、山上の眺望云ふべからず。毎年二月、山焼の行事あり。壮観無比なり。」

 猿沢池。
Narameishocard05
 「猿沢池は月の名所、奈良八景の一なり。柳糸四辺を繞り、興福寺の堂塔を望み、池中巨口網鱗の溌溂たる亀鼇の悠々たるを以つて旅情を慰むに足る。東畔に衣掛柳、西畔に采女社あり。」

 今も昔もあまり変わりませんね。
 今後もあまり変わって欲しくありません。

2022年8月14日 (日)

昭和6年の「国史に輝く英傑集」

 このようなものを入手しました。
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 これは紙製の箱で、中には50枚のカードが入っています。

 この箱の裏側を開いたところ。
S06eiketsu02
 昭和6年の『少年倶楽部』新年号の附録です。

 監修と解説を担当した中村孝也博士の文章が入っています。
S06eiketsu03

 カードはこのようになっています。
S06eiketsu04
 中村孝也氏の解説にある様に、表側は肖像画になっています。

 裏側は解説です。
S06eiketsu05
 柿本人麻呂を例に出しました。
 「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島がくれゆく船をしぞおもふ」が最も知られた歌とありますが、これは万葉歌ではありませんね。
 今だったら別の歌が代表歌になることでしょう。
 でも、昭和6年当時の1つの評価として興味深いです。

 さて、50人の英傑は以下の通りです。
 独断と偏見で分類してみました。
 暇なヤツと思わないでください。データがあると分類したくなるのです。サガです。(^_^;

【政治家】
 藤原鎌足
 和気清麻呂
 北条時宗
 徳川家光
 徳川光圀
 徳川吉宗
 松平定信
 徳川斉昭
 井伊直弼
 徳川慶喜
 三条実美
 岩倉具視
 西郷隆盛
 木戸孝允
 大久保利通

【文化人】
 柿本人麻呂
 菅原道真
 雪舟
 藤原惺窩
 林道春
 中江藤樹
 山崎闇斎
 伊藤仁斎
 荻生徂徠
 新井白石
 近松門左衛門
 本居宣長
 塙保己一
 頼山陽
 渡辺崋山
 吉田松陰

【僧侶】
 最澄
 空海
 親鸞
 日蓮

【武将】
 平重盛
 源頼朝
 楠木正成
 北畠親房
 北条早雲
 武田信玄
 上杉謙信
 毛利元就
 織田信長
 豊臣秀吉
 加藤清正
 徳川家康
 伊達政宗
 山田長政
 大石良雄

 あまりたくさん項目を立てなかったので、大石内蔵助を「武将」に入れるなど、無理はあります。(^_^;

 眺めているとなかなか興味深いです。

 天皇をはじめとする皇族は含まれていません。
 あえて避けたのでしょう。
 女性が1人も含まれていません。文化人は結構選ばれていますので、紫式部や清少納言は選ばれてもおかしくないところでしょうが、これも男性に限るという方針かもしれません。50人というのは少ないですから。

 一番古い人物は藤原鎌足です。天智天皇との絡みで忠臣とされたのかもしれません。
 和気清麻呂も忠臣枠かもしれませんね。
 平安時代の人物がほとんどいません。平安貴族から「英傑」を選ぶのは難しいのでしょうかね。

 戦国武将が目立ちます。信長・秀吉・家康が愛知の三英傑だそうですし、「英傑」というと武将がイメージに合う気がします。
 僧侶は4人。禅宗の栄西・道元はなぜか選ばれていません。

 平清盛は選ばれていないのに重盛は選ばれています。
 今なら逆でしょうね。これはやはり、「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」(逆だったかもしれません)が効いているのでしょう。

 西郷隆盛が選ばれています。もう逆賊扱いはされていないのですね。
 井伊直弼も選ばれています。安政の大獄はあっても、開国が評価されたのでしょう。

 あれこれ面白いです。

【画像追加】
 萩さんからのコメントにお応えして、源頼朝の画像と解説を追加します。
S06eiketsu07
 解説に依れば、もとの画像は神護寺の肖像画ですね。
 今は足利直義像の可能性が高いとされていますが、近年まで頼朝像とされていましたね。

2022年8月13日 (土)

大正13年のメートル法換算早見表

 このようなものを入手しました。
T13metre01
 日本にメートル法が施行されることになった大正13年のメートル法換算早見表です。
 今から100年以上も昔のものですが、表紙から全部左横書きです。
 ま、この冊子の性格から言ってそうなりますね。

 奥付。
T13metre02
 東京紙商同業組合が発行したものです。
 非売品とありますので、業界内に配付したものでしょう。

 メートル法の実施について。
T13metre03
 ここでは省略しますが、法令の条文も記載されています。

 参考としてメートル法について。
T13metre04

 概略換算法。
T13metre05
 覚えるのが結構難しそう。
 「メートル法比較覚え方」もありますけど、この語呂合わせもなかなか。(^_^;

 紙業界の冊子なので、洋紙・和紙の寸法と重量も記載されています。
T13metre06
 洋紙は主に判型、和紙は紙の種類ですね。
 美濃紙、細川紙などの名があります。

 曲尺とメートル法の比較早見表。
T13metre07
 一部のみを示しましたが、冊子の中でこれが一番ページを占めています。
 冊子のタイトルにも「メートル法換算早見表」とある様に、これが本体です。

 珍しくも興味深いものを入手しました。

2022年8月12日 (金)

正露丸のストラップ

 ちょっと面白いものを手に入れました。
Seirogan01
 正露丸のストラップです。
 10円玉かなんかを並べて撮れば大きさの比較ができますが、ま、普通のストラップですので、大きさはお察しください。
 結構小さいです。

 正露丸の箱の上部に黒い玉が4つ貫かれていて、最初は数珠かと思ったのですが、違いますね。正露丸ですね。
 数珠と思ったのはとんだ大ボケでした。
 匂いはしませんが、いかにも匂いそうな気がします。

 箱の側面です。
Seirogan02
 これ、最初は実物を写真に撮って作成したのかと思いました。
 しかし、読みにくいのを何とか読むと、2つ目の項目「用法*用量」でしょうか、ここに「老若男女共に、飲んではならん」と書いてあるようです。
 他も、どうも現物とは異なっていそうですね。
 肉眼ではとても読めないような細かい文字ですが、これ、わざわざ作ったのですよね。

 こういう遊び、好きです。♪

2022年8月11日 (木)

上腕骨外側上顆炎

 ここ1ヶ月ほど、左肘から腕に掛けて痛みがあります。
 普段は何ともないのですが、タオルを絞ったり、水道の蛇口をひねったり、重いものを下げたりするときだけ、痛みが出ます。
 昨日、整形外科で見てもらったところ、「上腕骨外側上顆炎」と診断されました。聞いたこともない病名です。
 通称「テニス肘」だそうです。これならば聞いたことがあります。
 なお、「上腕骨外側上顆炎」をATOKは一発で変換してくれました。

 医院でこういう紙をくれました。
Tenniselbow01

 下の方の右側にこうあります。
Tenniselbow02
 2行目の終わりに、「年齢とともに」とあります。
 「年齢とともに」って、これまた経年劣化なのですね。イヤですねぇ。

 治療は、肘の少し下にサポーターを巻く、湿布をする、理学療法としてマッサージをする、電気を流す、などです。
 医師からサポーターを巻いてもらいました。
Tenniselbow04

 何時間か巻いて、外したらこんなになっていました。
Tenniselbow05
 この写真はサポーターを外した直後ではなく、半日ほども経ったあとです。

 サポーターの説明書にこうありました。
Tenniselbow06

 肌、弱いんですよね。敏感肌です。(^_^;

 昨日は、理学療法士からマッサージと電気療法もしてもらいました。
 そして、治療はできれば毎日、少なくとも週に3日は来てくださいと言われました。
 う~ん。どうしましょ。
 早く治るに越したことはありませんが、痛いのはタオルを絞ったりするときだけなのに、週に3日もクリニックに行かなくちゃいけないのか。
 ちょっと考えます。

2022年8月10日 (水)

赤穂浪士討ち入りの端布

 赤穂浪士討ち入りの端布を入手しました。
Akohagire01
 木綿で36cm×97cmです。

 これが1単位になります。
Akohagire02
 一番下が吉良邸の門です。

 表門を越える場面。
Akohagire03
 大石内蔵助は陣太鼓を手にしています。

 吉良方の牧野春斎が火鉢を投げて奮戦する場面。
Akohagire05
 
 泉水の場面。
Akohagire04
 橋の上は清水一学。作品によっては小林平七の場合もありそうです。

 これは呼び子を吹いているように見えます。
Akohagire06
 上野介が炭小屋で発見された所でしょうか。

 こういう着物を誰が着たのでしょうね。
 本懐を遂げたという意味で、ある意味おめでたい柄なのでしょうかね。
 受験生が着たとか。

2022年8月 9日 (火)

「飛鳥を愛する会」会員証

 その昔、「飛鳥古京を守る会」という会がありました。
 私も入会していたのですが、先年、その会は解散されてしまいました。
 その後継のような形で、新たに「飛鳥を愛する会」という会が発足し、それにも入会しました。

 先日、その会から機関誌とともに会員証が届きました。
Asukanokaze05
 会の発足から12年になるそうですが、会員証を作ったのは今回が初めてとのことです。
 亀石ですねぇ。候補はいくつかあったことと思いますが、亀石に落ち着いたようです。

 裏側です。
Asukanokaze06
 会員証の有効期限は年度限りですので、オモテ側の画像は、毎年度亀石で行くのか、毎年変えるのか、興味深いです。
 毎年変えることを希望します。♪

 機関誌はこんな感じです。
Asukanokaze07

 題字下のアップです。
Asukanokaze08
 会の事務局は明日香村役場に置かれているのですね。

 会の発展を願っています。

2022年8月 8日 (月)

まほろば9周年&世界猫の日

 今日8月8日、当まほろばは、開設以来満9年となりました。これも皆さまのおかげと、ありがたく存じております。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 また、8月8日が「世界猫の日」であるということを去年知りました。
 今日は、年も含めて高崎のぐんまちゃんショップの開店記念日でもあります。
 さらに、三友亭主人さんのお誕生日でもあります。
 三友亭主人さん、お誕生日おめでとうございます。←最後で済みません。

 世界猫の日にちなんで、今年当ブログに載せたねこの画像を2枚載せておきます。
 菩提寺の猫と、ジャンケンをしている猫の端布です。
Myokenjineko36
Nekohagire06

 これからの1年間もまた更新を頑張ります。

2022年8月 7日 (日)

宝飯社機械製糸の楠公さん

 このようなものを入手しました。
Hoinanko01
 サイズは11.8cm×16.1cmです。
 下の方に「大日本 三河国」「宝飯社機械製糸」とあります。
 上の方にはローマ字で「HOISHAKIKASESI」とあります。
 「I」が2つ足りません。「KIKAI」の最後の「I」と、「SEISI」の真ん中の「I」です。
 版を作った職人さんが落としてしまったのでしょうかね。「I」は細長いので見落としがちかもしれません。

 馬上の武将は、三鍬形の兜と胴の紋所から楠木正成と思われます。
Hoinanko02

 枠の飾りも菊水の紋を図案化したもののようです。
Hoinanko03

 印刷業者は、下の枠外にこのようにあります。
Hoinanko04
 一部読みづらい文字がありますが、「尾州亀崎萬象堂石印」でしょうか。
 石版印刷なのでしょう。

 宝飯郡は今の愛知県豊川市・豊橋市を中心とする地で、大宝以前(大化以前か?)の穂国。
 和銅年間の行政地名は二字嘉字にせよとの命で、「宝飫(ほお)」と改められました。
 「飫」の字は「食べあきる。満足する。」の意。
 「宝飫」は宝物が飽きるほどあるという意味を持たせたものと思われます。
 しかし、「飫」はあまり用いられない文字であることから、「宝飯(ほい)」と誤られたと推測されます。

 どうして三河国の製糸会社が楠公さんの画像を用いたものか分かりません。
 社長さんが楠公さんのファンであったのかもしれませんし、楠公さんの人気にあやかろうとしたのかもしれません。

2022年8月 6日 (土)

「東急のまちの未来を描こう」

 いつも行くスーパーにこのようなチラシが置いてあります。
Tokyunomachino01
 東急グループ創立100周年記念企画の小学生コンクールです。

 次のページにはこのように書いてありますが、「東急のまち」というのがよく分かりません。
Tokyunomachino02

 「未来の東京」を描こうとか、「未来の奈良を描こう」とかなら分かります。
 奈良の場合だったら、鹿が歩いている向こうに大仏殿があるとか、若草山の山麓で鹿が草を食んでいるとか、大学の構内にも鹿が来て学生さん達にかわいがられているとか、隣には金魚の王国があるとか、街はずれに地味にリニアの駅があるとか、そういう未来が想像できます。←リニア以外は今と変わりませんが、あまり変わって欲しくありません。

 でも、「東急のまち」というのがどうも。
 具体的には、渋谷や自由が丘、二子玉川などを描けば良いのでしょうかね。
 あるいは、どこの街という限定がなくても、東急の電車が走っている所を描けば良いのかもしれません。
 東急電車が走っている向こうに大極殿を描いてもいいのかもしれませんが、そんな絵を入賞作に選んだら、近鉄とケンカになりそう。

 小学生になりすまして私も応募しようかと思いましたが、入選するような小学生よりもうまく描けるとはとても思えませんので、断念します。
 というか、なりすましはいけません。

 各賞はこのようになっています。
Tokyunomachino03
 東急ホテルを活用していますね。
 東急グループ100周年記念企画ですから。(^_^)

 あ、いろいろと東急を揶揄するようなことを書きましたが、私は幼稚園の頃から今に至るまで、ずっと東急沿線に住んでいますし、いつも買い物に行く近所のスーパーも東急系、東急病院にも何度かお世話になっている東急っ子ですので、東急は大好きです。(^_^)

2022年8月 5日 (金)

うさぎやひよこの端布

 ピンクの端布を入手しました。
Usagihagire01
 大きさは39cm×107cmほどです。
 もとはもう少し鮮やかな色だったかもしれません。
 ややくすんでいます。

 これが1単位になります。
Usagihagire02
 タイトルには「うさぎやひよこの端布」と書きましたが、他に、姉様人形、折り鶴、紙風船、犬張り子なども描かれています。
 タイトルは個人の好みが出た、恣意的なものです。(^_^;

 うさぎのアップ。
Usagihagire03
 上下のうさぎは、同じ形の色違いでしょうか。
 首輪をして、首輪には鈴も付いています。
 ねこみたいですね。

 ひよこのアップ。
Usagihagire04
 これも、上下は同じ形の色違いのように見えます。

 姉様人形も折り鶴もそのようですね。
 なかなか効率的です。

2022年8月 4日 (木)

昭和23年の『新日本地図』(下)

 2回に亙って取り上げた昭和23年の『最も要約された 新日本地図』の続きです。
 日本列島の途中で紙を貼り継いでまで用紙の節約を図ったと思われる日本地図。
S23shinnihonchizu05

 北海道の端から鹿児島の端まで、ギチギチに日本列島を収めています。

 いえ、実は収まっていなくて、知床岬は切られてしまっています。
S23shinnihonchizu10
 伊豆諸島は仕方ないとしても、もう少し伸ばせば知床岬は入ったでしょうに、ほんと徹底しています。

 他の島嶼部もこんなです。
S23shinnihonchizu11
 対馬も、種子島、屋久島も、五島列島も、記念写真で当日欠席したお友達状態。

 沖縄はありません。
 まだ米軍統治下で日本に施政権がなかった時代だからでしょう。

 仔細に観察すれば、今と違う点もいくつか見つかるかもしれませんが、すぐに見つかったのは、今は亡き八郎潟です。
S23shinnihonchizu12
 今は埋め立てられてしまいましたね。
 巨椋池もこの時点では既に形跡もなかったはずです。

 地図を見るのは楽しいです。

2022年8月 3日 (水)

昭和23年の『新日本地図』(中)

 7月31日(日)に、昭和23年の『最も要約された 新日本地図』を取り上げました。
 その続きです。

 この地図の裏面には6つの都市圏の拡大図が載っています。
S23shinnihonchizu06

 このうち、関東と近畿は次の通りです。
S23shinnihonchizu07
S23shinnihonchizu08

 年齢別の人口ピラミッドが載っていました。
S23shinnihonchizu09
 昭和15年と21年のものを重ねています。
 戦争による人口減が顕著です。
 痛ましい思いがします。

 このグラフの大枠の左側の線が斜めになっています。折り目も見えます。
 この理由は、表側にあります。表側はこのようになっています。
S23shinnihonchizu05

 この地図は、日本列島の途中で貼り合わせてあります。
 手作業と思われますので、すごい手間です。

 北を上にして日本列島の地図を描くと、日本海など、海の部分が大きくなってしまいますので、陸地を描くには合理的な方法ではあります。
 なかなかユニークな方法と思います。
 もののない時代ですので、少しでも紙を減らそうという思いもあったのでしょうか。

2022年8月 2日 (火)

『ならら』2022年8月号の特集は「行基」

 先日、『ならら』の最新号が届きました。
Narara202208a
 特集は行基です。
Narara202208b

 これ以外の目次は以下の通りです。
Narara202208cNarara202208d

 表紙の写真は、近鉄奈良駅前にある行基像ですね。
 恥ずかしながら、私、長い間この像が行基さんとは気づきませんでした。
 托鉢のお坊さんかなぁと。
 なぜ、奈良駅前に托鉢僧の像があるのかについては、奈良はお寺が多いからと。
 どうも認識不足でした。(^_^;

 行基さん自体は小学生の頃から知っていたのに。
 なぜ知っていたのかというと、NHKの夜6時台の子供向けの連続ドラマで「眉月の誓い」という番組があったからです。
 大変珍しいことに、奈良時代が舞台でした。
 藤原広嗣の乱あたりから始まっていたと思います。
 藤原仲麻呂、橘諸兄、橘奈良麻呂なども登場していました。
 仲麻呂がいいモン、奈良麻呂が悪人という設定でした。
 また見て見たい気がしますが、録画は残っていないでしょうねぇ。

2022年8月 1日 (月)

体重変化(R3.1~R4.7)&まいんちゃん

 月が変わりましたので、恒例の体重推移グラフです。
Taiju202101_202207
 上がったり下がったりを繰り返しながら、大きな流れとしては、体重はゆるやかに減少していたのですが、7月になって大きく上がってしまいました。
 暑いので、家でうだうだしていたせいかもしれません。
 頑張らねば。

 さて、話は全く変わりますが、しばらく前にNHKの「正直不動産」を見ていて、それに出ていた新入社員の月下咲良役の女優さんに心惹かれました。
 名前は福原遥さんでした。
 それまでは名前も知らなかった人ですけど、とても気に入りました。
 ただ、福原遥が好きなのか、月下咲良が好きなのかが分かりません。
 ファンになるかどうかを決めるには、どちらなのか確認せねば。

 そんな折、福原遥は子供の頃にNHKのEテレに、クッキンアイドルまいんちゃんとして出演していたことをTwitterで教えていただきました。
Main01

 そして、今日からの5日間、夏休み特集としてEテレで再放送されるというので、今日、早速見ました。
Main02

 う~ん。見ましたが、結論としては、まいんちゃんの人柄まではよく分かりませんでした。(^_^;

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