お店やさん家族合わせ
昔から、古いもの、珍しいものが大好きです。
そんな私にとって、ネットオークションはワンダーランドです。
古書店では目に入らないようなものが手に入ります。
今回はお店やさん家族合わせ(仮称)です。
『少女倶楽部』新年号の附録とありますが、何年のものか分かりません。箱もなく、バラです。
国会図書館などで、毎年の新年号の目次を見れば分かるかもしれませんが。
こういうものです。
主人が1枚と、そのお店で扱っている品物が4枚で、計5枚で1家族になるようです。
このお店は本屋さんですね。
主人は和服を着ています。
他の札は、『少女倶楽部』『萬国の王城』『陸奥の嵐』『夾竹桃の花咲けば』です。
『少女倶楽部』はこの附録の雑誌で、大日本雄弁会講談社(現在の講談社)刊。
『萬国の王城』は山中峯太郎著で、『少女倶楽部』の昭和6年6月から7年12月まで連載され、昭和8年に大日本雄弁会講談社から刊行。
『陸奥の嵐』は千葉省三著で昭和8年3月に大日本雄弁会講談社から刊行。
『夾竹桃の花咲けば』は佐藤紅緑著で、『少女倶楽部』に昭和5年7月から6年6月まで連載され、昭和6年に大日本雄弁会講談社から刊行。
ということで、全ての商品が大日本雄弁会講談社から刊行されたものという、なかなかちゃっかりした構成になっています。
まあ、そうなりましょう。
いつの附録か分からないと書きましたが、これらの札を見る限りでは、3点の刊行書目が揃う昭和9年新年号の可能性が高いと思いますが、刊行前の宣伝を兼ねて昭和8年新年号の可能性もあるかと思います。
あとの家族は以下の通りです。
これらの札の商品にも具体的な会社の商品を扱ったものが目立ちますね。
スポンサーとしてお金を出していたのかもしれません。
そのことには最初違和感を抱きましたが、考えてみれば、雑誌の誌面には広告は付きものですので、附録もその延長と考えればおかしくはありません。
5枚揃っていないものに次の3組があります。
なくしてしまったのでしょう。残念です。
魚屋さんの残る1枚はひらめですね。
魚屋さんでは特定企業の商品は載せにくいでしょうけど、ヤマサ醤油が載っていますね。
お菓子屋さんの明治チョコレートはデザインが今とそう変わらないように思います。
残る1枚はドロップです。サクマのドロップだったかもしれません。
運動具屋さんの他の札は、ラケット、スキー、デッドボールとあります。
デッドボールというのはドッジボールのことでしょうかね。
家族合わせって、子供の頃に遊んだことがあったかもしれませんが、もう遊び方も忘れました。
まとめの感想としては、いつも通り、同時代資料は面白い、ということになります。
結論はいつも一緒。(^_^)
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