古事記学会終了&日本武尊の絵本
古事記学会の2日目、無事に終了しました。
オンラインでしたが、居眠りをすることなく参加できました。
耳で聴きつつ、他のことをしていた時間もありました。
すみません。でも、ちゃんと聴いていました。(^_^;
それぞれに丹念な研究で、勉強になりました。質疑応答も活溌でした。
それを聴いて感じたのは、皆さんそれぞれに25分の発表時間には収まらないような内容だったことが伝わってきました。
それを制限時間に収めるために言葉足らずになってしまったことが多かったように思います。
論文にして発表されるのを期待しています。ま、論文も枚数制限があるのですけど。
あと、共通する感想としては、レジュメを画面共有で表示してくれていましたけど、どれも字が小さくて読みにくかったです。
古事記・風土記を初めとする原文の引用がある関係上、縦書きにすることになりますが、それがPC画面となじまないというか、レジュメ作成の宿命的な難しさと思います。これは人ごとではありません。
さて、古事記絡みで、最近入手した絵本をご披露します。
講談社の『日本武尊』です。
昭和13年11月発行。50銭。
川上梟帥殺害。
焼津の火難。
弟橘媛入水。
白鳥となって飛翔。
漢字カタカナ交じり文は読みにくい。(^_^;
ヤマトタケルの話は記紀で相違がありますが、この本では、『日本武尊』という標題の通り、日本書紀に準拠しています。
兄の殺害、出雲建を騙し討ち、景行天皇の冷たさ、ミヤヅヒメとの歌のやり取り、国偲歌などはどれも書かれていません。
古事記よりも日本書紀に拠った方が絵本としては作りやすかったことでしょう。戦前でもありますし。
そういう観点から、こういう絵本もなかなか興味深いです。
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