昭和26年のデイト
昨日の昭和26年の「新語常識辞典」、なかなかおもしろいです。
語の解説は大体以下のような感じです。
「ディスカッション」の語釈の「民主的人間をつくる新教育」というあたり、戦後の時代を感じます。
こういった語釈が一般的な中で、面白い項目を見つけました。
「デイト」です。切り貼りして載せます。
この項目は、ページを跨がったり、コラムが途中にあったりしますので、ヘンな形になってしまいました。
という内容です。
「デイト」というのは「男女交際の相手」を指すとあります。
今はこの使い方は見ませんね。
手元の英和辞典によれば、アメリカやカナダにはこういう用法があるようです。
ただ、この「新語常識辞典」の解説は、「男女交際の相手」という意味ではなく、男女でどこかへ出かけるという現在の「デート」の説明になっているようです。レディーファーストの考え方も盛り込まれていますね。
全体として、語釈というより、男女交際のあるべき姿の詳細な解説といった趣です。
戦前にはそもそも「デイト」という語自体が一般的ではなかったのでしょうかね。
「あいびき」でしょうか。でも、多分、「あいびき」と「デイト」は違うのでしょうね。
同時代資料は本当に面白いです。
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