忠臣蔵の端布
このような端布を入手しました。
大きさは概略で36cm×106cmです。
端布も収集品になってしまったわけではありません。たまたまです。
タイトルには「忠臣蔵の」と書きましたが、これは仮名手本忠臣蔵のことではなく、赤穂事件にまつわる物語の意です。
松の廊下の刃傷。
こらへこらへた 十四日 所もあらふに 松の廊下の 入口で 犬侍じやの 人非人
とあります。ちょっと尻切れトンボです。
神崎与五郎の詫び証文。
武士の 大和心を 其儘に 姿に見する 富士ヶ峯 積りし雪は 千早振 神代より 解けしためしの 有***
とあります。
恥ずかしながら、末尾の***が読めません。(^_^; 内容的には、「あるはなし」「あるものか」などかと思うのですが、どちらも違うようだし。
大高源吾の煤竹売り。
「年の瀬や 水の流も 人の身も」と記して御座ります
とあります。
大高源吾と出会った宝井其角。
有がとふ御座ると筆をかりスラスラスラト書て其角殿「あしたまたるゝ宝船」
とあります。
兄の元に今生の別れに赴く赤埴源蔵。
糸のほつれや かさの台 頭に戴く 君が恩 忘れぬ程の 武夫とは 義理の足元 降うづむ
とあります。これもやや尻切れトンボのような。
討入りに臨む大石内蔵助。
赤き心や 紅葉ばの 日暮を急ぐ 唐錦 よしや嵐に 乱れても
とあります。これこそ尻切れトンボと思いますが、どうなのでしょうか。
という端布です。
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