折本仕立の桂本万葉集複製
桂本万葉集には、戦前、戦後それぞれの精巧な複製本があります。
カラーによる巻子本です。
ところが、最近、ネットオークションに折本のモノクロの複製が出ていましたので、落札しました。
帙。
落札価格を言ってはナンですけど、1500円でした。お買い得。
表紙。
中身。
奥付。
原装に忠実な巻子本の複製は勿論貴重ですが、実際に使うとなると、扱いが厄介です。
見たい部分がうしろの方にあると、巻き戻すのが大変。(^_^;
院生の頃、巻子本を閲覧することの多かったある後輩が、巻子本の自動巻き戻し機が欲しいと言っていたのを思い出しました。
巻子本にはこういった欠点があります。
それに比べると、折本は便利です。
本の形体が、巻子本→折本→冊子本と変化していったのもよく分かる気がします。
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>巻子本…扱いが厄介です。
私は学生の頃、巻子本を扱うような機会があんまりなかったのですが、面倒くさいそうですよね、たしかに。気を使いそうだし…
巻子本は編纂の際には切り継ぎ、切り出しがしやすくて編纂の際には便利だと学生の頃に習った気がするのですが、読む側からすると…ね。まあ、はじめから最後までゆっくり読んでゆくぶんには問題ないんでしょうからそれでもいいんでしょうが、あれこれを探そうとすると…やっぱり面倒くさいですね。
投稿: 三友亭主人 | 2022年4月23日 (土) 07時02分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
ほんと、巻子本だと、巻末附近を閲覧するのは面倒ですし、見終わった後、巻き戻すのも面倒。
それに、仰るように、気も使いますし。
巻き戻すときに、うっかりすると斜めになってしまいます。
呉服屋さんが反物を巻き戻すのと似ている気がします。
編纂の時には確かに便利だったでしょうね。
投稿: 玉村の源さん | 2022年4月23日 (土) 07時54分