八木書店のカレンダー3・4月は頼朝の下文
八木書店から頂いた古文書カレンダーの3・4月分は源頼朝が近江国建部庄に宛てた下文です。
実際に頼朝が書いたのは1行目の下の方にある袖判のみで、本文は別の人が書いたものです。
この「別の人」って何という名称でしょうか。
頼朝個人の手紙ならば右筆(祐筆)で良いのでしょうが、こういう文書も同様で良いのでしょうかね。
文治2年(1186)の文書です。平家滅亡の翌年。
今、教科書では鎌倉幕府成立は1185年になったのですよね。
でも、学界ではそれが有力というだけで、確定というわけではなさそうですね。
かつての1192年は頼朝が征夷大将軍に任命された年で、1185年は平家を滅ぼして守護・地頭を設置する権限を得た年。
名目上の開府の年か、実質的な開府の年か、ということになりましょうが、実質的な開府の年については、どの段階をそれとみるかについて諸説ありそうです。
学界の定説が確定するまでは、1192年のままでも良いような気がします。
この袖判を見ていると、大泉洋が神妙な顔で筆を執っている姿が目に浮かびます。
たくさんの文書に花押を書いているうちに疲れてしまって、義時に「あとは書いといてくれ」なんて言って、義時が目を丸くしている姿も。(^_^)
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