明治23年の大和七大寺廻り高野山へ順道
このようなものを入手しました。
明治23年の「大日本大和七大寺廻り高野山へ順道」です。
1枚紙で、広げるとこのようになります。
表紙の隣は凡例です。
赤丸が大和七大寺の内とあります。
最後の行には、「大和七大寺の内三大寺はならにあり」とあります。
地図のその部分を拡大します。
「ほつけいじ」「西大寺」「小大寺」「西の京」が赤丸になっています。
「ほつけいじ」は法華寺、「小大寺」は唐招提寺、「西の京」は薬師寺でしょうね。
名称や表記が自由奔放と言いますか。(^_^)
南都七大寺は、一般的に東大寺、興福寺、元興寺、大安寺、薬師寺、西大寺、法隆寺(または唐招提寺)を指すようですが、この地図には薬師寺、西大寺、唐招提寺、法華寺が載っていますので、そうすると、奈良にあるという三大寺は、東大寺、興福寺、元興寺、大安寺のうちの三寺ということになりましょう。法華寺が加わったことで、一寺がはみ出てしまうことになります。どの寺が含まれないのか分かりません。元興寺と大安寺のうちのどちらかかと思いますが。
飛鳥付近。
右上から、神武天皇(陵)→柏原神社→くめ寺→たちばな(寺)→おか寺、とあります。
以前、久米寺の前に、「右 おかてらたち花」「左 じん武橿はら」とあった道標が思い出されます。
地図に取り上げられている名所とこの道標に載っている名所とが一致しています。
これらがこの地の名所であったことが知られます。
« 昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第5回) | トップページ | 雪の中、前橋で講演 »
「飛鳥・奈良」カテゴリの記事
- 『ならら』最新号の特集は大神神社(2023.03.28)
- 『ならら』最新号の特集は天誅組(2023.02.27)
- 近鉄奈良駅の副駅名設定記念入場券(2023.02.09)
- 『ならら』最新号の特集は修二会(2023.02.02)
- 奈良公園の鹿に独自の特徴(2023.01.31)
「史料・資料」カテゴリの記事
- 明治36年の『一新講社』(2023.03.29)
- 昭和4年式卓上石版印写器(2023.03.26)
- 絵般若心経の帆布トートバッグ(3)(2023.02.20)
- 豊橋駅壺屋の駅弁の掛け紙(2023.02.15)
- 昭和12年の「小学生のおさらひ」(2)(2023.02.06)
コメント