昭和34年の台本「高田馬場」(VTRと異体字)
また珍しいものを入手しました。
昭和34年のフジテレビの台本「高田馬場 前篇」の台本です。
後篇もセットで入手できました。
それぞれ、右上の部分を並べて切り貼りします。
右側が前篇、左側が後篇です。
鶴田浩二シリーズの第22夜と第23夜です。
当時、鶴田浩二は人気の映画俳優だったはずです。テレビに出演することを映画会社が承認したのですね。
30分番組で、毎週土曜日の放送です。放送日は2夜に別れていますけど、VTRは同日、2本撮りですね。
VTRがどちらも30分ずつになっていますけど、これは間違いでしょうね。30分では1回分しか撮れません。
昭和34年(1959)というと、今から63年前。こんな大昔にもうVTRがあったことに驚きました。
このずっと後に放送が始まった「水戸黄門」や「大岡越前」はフィルムでしたのに。
作と脚色はこのように書かれています。
脚色は村上元三ですね。当時大活躍していたことが知られます。
作が読めませんでした。見たこともない字です。
ただ、1番下は「伸」、その上は「川」だとすれば、「長谷川伸」かと思い、そのつもりで見れば、そう読めます。
何とも個性的な書き方です。興味深く思えました。
前篇の終わり近く。
酔っ払って帰宅した堀部安兵衛が高田馬場に向かって疾走する場面です。この先は次週に続く。
視聴者はさぞ待ち遠しかったことでしょう。
「細井」とあるのは細井広沢です。中丸忠夫(たぶん中丸忠雄)が演じています。
最後の行の細井広沢のセリフの中に「長進一番」とあります。
見たこともない語でしたが、日国に「長進」は立項されていて「遠くまで進むこと。大いに進むこと。大いに進歩すること。」とありました。
年をとっても知らないことがいっぱい。
長谷川伸はすごい。
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