昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第1回)
昭和36年NHKの「忠臣蔵」の第1回を入手しました。
「花の巻」ですね。第2回は「月の巻」、第3回は「雲の巻」、第4回は「雪の巻」。
第1回の「花」、第4回の「雪」は鉄板ですが、「月」と「雲」は予想できませんでした。どちらかは「風」かと。
4冊とも同じ人の出品です。2-3-4-1という不思議な順序での出品でした。
幸い、私が全部落札できましたけど、4冊散逸しないように、一括して出してくれれば良いのにと思いました。
演出は5名です。
この5人が全冊を分担したか、共同執筆したかなのでしょう。
大河に深く関わられた大原誠氏の名前があります。
第4冊の表紙にだけ「演出」として和田勉氏の名前があるのを不思議に思っていましたが、第1冊に和田氏の名前を載せなかったためと考えれば納得できます。
第1冊に名前があるどなたかと差し換えたか、あるいは途中から加わることになったか、という事情がありそうです。
配役表の一部。
浅野内匠頭の名前がありません。
台本ができた時点で、未定だったようです。
ネットで得た情報に依れば、浅野内匠頭は佐竹昭夫だったようです。納得できます。
多門伝八郎を河野秋武が演じています。
河野秋武は古武士のような風格の俳優さんで、好きでした。
民放の大河「徳川家康」で本多作左衛門、三船の「大忠臣蔵」で奥田孫太夫を演じています。
NHKで主演の田中正造を演じたこともこともありました。
この「忠臣蔵」の多門伝八郎は適役と思います。
その多門が登場している場面。
内匠頭の辞世は、「いかにとやせん」か「いかにとかせん」か揺れていたようです。
この第1冊では、浅野内匠頭の刃傷と切腹とが描かれますが、冒頭附近には清水一学が登場します。
品川御殿山で、清水がごろつき達とケンカになったのを、磯貝十郎左衛門が仲裁に入ります。
そして、花見をしている堀部安兵衛たち浅野家の同僚達の席に招き入れます。
清水と、礒貝、堀部の3人は同じ剣術道場で腕を磨いたもの同士で、清水は浪人です。
どうもこの作品では清水一学の位置づけが大きいようです。
しかし、元禄14年の春に浅野家の武士達がのんびりと花見をしているというのも不思議です。
勅使接待の準備で忙殺されていたのではないでしょうか。(^_^;
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