昭和36年のNHK「忠臣蔵」(生放送+VTR)
昭和36年(1961)のNHK「忠臣蔵」の台本を入手しました。第2回の「月の巻」です。
この作品の存在は知っていましたが、当時見てもいないし、ビデオもスチール写真も見たことがありませんでした。
私にとっては幻の忠臣蔵です。
表紙には、「12月4日 一部VTR」とあります。一部がVTRということは、残りは生放送ということになりましょうか。
表紙をめくると、最初にスケジュール表が載っています。
全部、午後や夜ですね。夜型の私には親近感が感じられます。(^_^)
それにしても、午前2時までとか3時までなどという日もあります。ブラックですね。
配役のページ。
排列は登場順です。大部分は知らない俳優さんです。
大石内蔵助の中村竹弥や、りくの霧立のぼるは分かります。
一番左に、手書きで野沢雅子とあります。かの声優の野沢雅子でしょうかね。
ググってみると、声優の野沢雅子は1936年の生まれということですので、この「忠臣蔵」当時は25歳ということになります。
役柄は17歳となっていますが、いけそうです。同姓同名の可能性も勿論ありますが、同一人物の可能性も高そうです。
この台本の内容は主君の刃傷・切腹を受けた赤穂での大評定などです。
こんな感じです。
生放送とVTRとの境目はこんな感じです。
生放送は緊張するでしょうね。
想像するだに恐ろしいです。
この作品、全部で何回あったのか不明です。
この第2回が「月の巻」ということは、たとえば全部で4回とすれば、それぞれのタイトルは、花、月、風、雪といった感じになりましょうが、第2回が大評定では、全部で5回以上になりますかね。5回以上だと、あとのタイトルが思い浮かびません。(^_^)
ま、そのあたりのことは、当時の新聞の縮刷版の番組欄を見れば判明することでしょう。
興味深い台本を入手できました。
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昭和36年と言えば源さんが10歳ぐらいの頃でしょうか?
私は1歳。だからちょうど60年前ってことになりますよね。
私が物心ついてからでもいろんな忠臣蔵を見ていますが、それ以外にもたくさんの忠臣蔵があるんですね。
日本人て本当に好きですね…これが…
投稿: 三友亭主人 | 2022年1月12日 (水) 22時08分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
はい。小学校3年生でした。そろそろ忠臣蔵に興味を持ち始めていたと思うのですけど、見ませんでした。残念です。
金曜日の夜8時って、何を見ていたのでしょうか。まだ起きていたとは思います。
超夜型の今と違って、9時には寝ていたと思いますけど。(^_^)
日本人は本当に忠臣蔵が好きですよね。
判官贔屓ということがありましょうね。
そして、浪士達が最後には全員切腹したというのも大きかったと思います。
さらに、その時々の社会的背景などに合わせて、いろいろなエピソードを増やしたりしたのも原因の1つになっているように思います。
投稿: 玉村の源さん | 2022年1月12日 (水) 23時08分