昭和36年のNHK「忠臣蔵」(第4回)
これまで2回ご紹介してきた昭和36年のNHK「忠臣蔵」の第4回の台本を無事に入手することができました。
巻の名は「雪の巻」。これはそれ以外には考えられませんね。
元禄15年夏以降の、清水一学の話、毛利小平太の話、討ち入りを前にした堀部親子の話、そして討ち入りです。
吉良の首を取ったところまでで、引き揚げはありません。
吉良上野介役は薄田研二です。薄田研二は、様々な映画で吉良役または堀部弥兵衛役で出演しています。
表紙の左下に、「演出 和田勉」とあります。これまでの2回には演出家の名前は一切載っていませんでした。
和田勉が演出したのは全回なのか、この回だけなのかは不明です。
和田勉についてググってみました。
和田勉は昭和5年(1930)6月3日生まれ。
昭和28年(1953)にNHK入局。
昭和34年(1959)には「日本の日蝕」で第14回芸術祭奨励賞受賞。29歳。
昭和36年(1961)12月の「忠臣蔵」当時は31歳です。
新進気鋭の期待の演出家でしょうか。
和田勉の作品のうち、私が熱心に見ていた「文五捕物絵図」は昭和42年、大河ドラマ「竜馬がゆく」は昭和43年、「朱鷺の墓」は昭和45年となります。
この雪の巻が最終回でしょうね。
その後の、4大名家にお預けになった浪士達の暮らしから、切腹までを描いた回があったかどうか?
多分ないと思いますが、当時の新聞の縮刷版のテレビ欄を見れば明らかになります。
いずれそういうページもネットで見ることができるようになると嬉しいです。
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