年代不明の「駅名簿」
ネットオークションで入手しました。
左側に「竹原市*」とあります。
「*」は紙が破れていますが、残画は「二」のように見えます。
竹原市は広島県の市ですね。
いつのものか不明ですが、竹原市を調べてみると、昭和33年に市制施行だそうです。
とすると、この冊子は昭和33年以降のものということになりますが、いやいや、そんなに新しくはなさそうです。
不思議です。ひょっとすると、表紙の左側に書いてあるのは、竹原市ではなく、竹原市二という人名とか?
ナゾです。
表紙を開くと、冒頭には東海道本線の駅名が列挙してあります。東京駅スタート。
田町駅の次は、なぜか品川駅がなくて、大井町駅になっています。
書く時に品川駅を落としたか、さもなければ、品川駅が載っていないことは、この冊子の年代を決める手がかりになるかもしれません。
終点は神戸駅です。
その先は、
山陽本線が神戸から下関まで
福知山線が神崎から福知山まで。そして、塚口から尼崎まで
播但線が姫路から和田山まで
西成線が大阪から桜島まで
片町線が片町から木津まで
城東線が大阪から天王寺まで
関西本線が湊町から名古屋まで
山陰本線が京都から石見津田まで
山口線が石見益田から小郡まで
北陸本線が米原から直江津まで
高山線が岐阜から上麻生まで
と続きます。
近畿地方の路線や、近畿地方発の路線が中心です。
その先は、横浜線、横須賀線、熱海線など関東や中部の路線が続きますが、東北途方や、四国・九州の路線はありません。
こういうものを見ていると、やはり飛鳥・奈良方面が気になります。
桜井線は不思議なことになってなっていました。
奈良駅から南下した路線は三輪駅まで下って、そこから丹波市駅(今の天理駅)まで北上し、そこからまた南下して三輪。
こんなことはありませんね。1行目の1番下の三輪が間違いなのでしょう。これを消せばすっきりします。(^_^)
中央本線には、神田駅の次に万世橋駅が並んでいます。
万世橋駅は昭和18年に廃止になったということですので、この冊子は昭和18年以前のものと考えられます。
信越線には、軽井沢駅と横川駅との間に「*の平」駅があります。
これ、「越の平」と読んだのですが、調べてもそういう駅はありません。
「熊ノ平」ならば、まさに軽井沢と横川との間にありますので、それかと思います。
この駅は最初は信号所として作られ、明治39年に駅に昇格し、昭和41年に信号所に降格したそうです。
ということは、万世橋と併せて考えると、この冊子は、明治39年から昭和18年までの間のものということになります。
鉄道駅に詳しい人ならば、もっと手がかりを見つけて、さらに絞り込めることと思います。
テツにも、撮り鉄、乗り鉄、車両鉄など様々なテツがいるようですね。
駅テツとか、鉄道史テツなんかもきっといることでしょう。
そういう人に期待です。
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