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2021年11月27日 (土)

文武から聖武へ

 昨日は月に1度の前橋での講座でしたので、いつも通り群馬県庁に立ち寄りました。
 ぐんまちゃんグッズの新製品は特にないようでした。これをチェックしないと。(^_^)
 ついでに県庁の地下にある郵便局に寄って、年賀はがきを買いました。
 県庁、有効活用しています。地下には床屋さんもあるのですが、それは使ったことはありません。

 講座では、万葉集の歌を歴史を絡めながら、時代順に読んでいます。今は元正朝。

 系図はこんな感じですね。
Monmu_shomu

 草壁皇子亡きあと、孫の軽皇子が成人するまで頑張ってきた持統天皇は、無事に軽皇子(文武)に位を譲り、やがて文武には首皇子が生まれ、皇位継承の点では持統上皇は安心して世を去ったことでしょう。
 ところが、文武天皇は25歳で亡くなってしまい、首親王はわずか7歳。
 そこで、首親王が成人するまで、皇位をどうするか。

 最初に、文武の母の元明が即位します。子から母への皇位継承は前代未聞ですね。
 元明は疲れて、やがて、娘の元正に譲位します。母から娘への譲位も前代未聞。
 そうこうするうちに、首も十分な年齢になったので、めでたく元正から聖武への譲位。これは伯母から甥への譲位。

 今日の、女性天皇、女系天皇のことが頭をよぎります。

 異例ずくめの皇位継承でしたが、でもこれは、はじめから、ゆくゆくは聖武への皇位継承が決まっていたから、その間の継承は、まああまり重視されなかったのでしょうね。
 といっても、文武から聖武に至る天皇は誰でも良かったわけではなく、元明は天智の娘にして、かつ准天皇である草壁皇子の正妻ですし、元正はその元明の子ですから、天皇としての資格は十分にあったと言えましょう。

 この、(言い方は悪いですが)中継ぎ天皇の時代に、平城遷都、古事記撰進、風土記撰進の詔、日本書紀撰進と、ずいぶんいろいろなことがありました。

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コメント

>中次ぎ天皇の時代に・・・

確かにそうですね。それに言われているように、万葉集の成立もその頃になりますので、」これは興味深いですね。私のかってな見え方かもしれませんが、これらの事業のすべてが天武天皇の思いを果たそうとした…そんな女たちの営みのように思えてならないんですが…

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 そうですね。
 万葉集の成立も、聖武のあとの女帝の時代になりましょうか。

 苦労して、苦労して繋いでいった血統も、「陰謀渦巻く奈良時代」の結果、天武系には人がいなくなってしまい、天智系の光仁が皇位を継ぐことになるわけですから、皮肉なことです。

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