東海道五十三次のスタンプ帳
先日、四十七士のスタンプ帳をご披露しましたが、今度は東海道五十三次のスタンプ帳を入手しました。
いえ、このところヤフオクでは、最近入札した品物と同様の品を、「ダンナ、こんなのもありますぜ」とばかりに紹介してくれるのです。
アマゾンのようになってきています。(^_^;
先日のようなスタンプ帳は初めて落札したのでしたが、そうしたら、すかさず。
このような表紙の折り本です。
最初のページ。
右側に「東海道五十三次 道中スタンプ」とあって、弥次さん喜多さんのような2人の旅人(以下、弥次喜多と略称)が描かれています。
左側には日本橋と品川。こういった感じで、1ページに2宿ずつ押捺されていて、表は46番目の庄野まで。
そこから裏に続き、京都の三条大橋まで。この持ち主は見事にコンプリートしています。
裏はだいぶ早くに終わってしまっていますので、残りを使って、大楠公一代記のスタンプが続きます。
楠公さんの部分はまた日を改めてご紹介します。
最後のページにはこのようなスタンプが捺してあります。
佐賀県唐津市の大手ビル百貨店のスタンプです。
ググってみますと、唐津市の市制施行は昭和7年、大手ビル百貨店は昭和8年建設、昭和32年にまいづる百貨店と改称しているようですので、このスタンプ帳は昭和8年から32年までのものということになります。
後半に大楠公のスタンプが捺されていることを考えると、昭和20年以前の可能性が高そうです。
この百貨店の売り場55ヶ所(五十三次と日本橋・三条大橋)にスタンプが置かれていて、お客さんは、その55ヶ所を巡ってスタンプを集めるというシステムなのでしょうか。
55ヶ所というのはなかなか大変です。
先日の忠臣蔵といい、戦前はこういったスタンプラリーが流行っていたのでしょうかね。
高齢の方に生き証人がいらっしゃりそうですが。
五十三次の絵柄は、広重の東海道五十三次の浮世絵(保栄堂版)を元にしていますが、縦横の比率が大きく異なりますので、広重の絵の一部をトリミングするような形でスタンプにしています。
そして、しばしば冒頭の弥次喜多が登場しています。
日本橋。
広重の日本橋。
なぜか構図が大きく異なります。スタンプでは日本橋は右奥から左手前ですが、原画は左奥から右手前です。
そして、スタンプには左手前に弥次喜多。
由井。
広重の由井。
ここでは、スタンプは元絵の左側だけを切り取り、船を少し配して、弥次喜多を大きく描いています。
鞠子。
広重の鞠子。
名物のとろろ汁のお店ですね。スタンプでは元絵のお店を中心に切り出しています。弥次喜多は描かれていません。お店の中で食べているのがそうかもしれません。
以前見学したことのある二川。
広重の二川。
スタンプでは元絵の左側だけを切り出しています。そして、3人連れの部分に弥次喜多。
こんな感じで、全部で55のスタンプが捺されています。
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