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2021年7月 8日 (木)

奈良奉行所の位置は今の奈良女子大学(2)

 先日、「奈良奉行所の位置は今の奈良女子大学」という記事を載せました。
 私の教え子で、今は奈良女子大学の大学院生であるかるべさんに見てもらったら、さすがに奈良女の学生さんたちの多くは、そのことを知っているそうです。
 奈良女の正門の北寄りに建っている解説板の写真を送ってくれました。
Narabugyo07

 左側の解説文のアップ。
Narabugyo08

 右側の地図のアップ。
Narabugyo09

 こういう解説板があるのならば、それは確かに皆さんご存知でしょう。(^_^)

 解説文の中に、明和4年の『御役所絵図』とあります。この絵図は、奈良国立博物館の『おん祭と春日信仰の美術 特集奈良奉行所のかかわり』という2016年の展示図録に掲載されているということで、その画像も送ってくれました。
Narabugyo10
 この絵図は下が東なので、左回りに90度回転させると北が上に来ます。
 奈良奉行所の正門は東にあったとのことですので、今の奈良女の正門の方向と同じですね。

 解説板の中に、多門町に与力・同心の武家屋敷が現存しているとあるので、かるべさんは多門町にも行ってきたそうです。
 こういう知的好奇心と行動力は研究者向きだと、つくづく思います。

 多門町の入口。
Narabugyo11

 古そうな屋敷。
Narabugyo12

 その屋敷の土塀。
Narabugyo13

 この屋敷が与力・同心の屋敷かどうかは定かではないそうです。

 早いもので、かるべさんはもう博士課程の3回生です。
 博論執筆中の忙しいときに、時間を取らせてしまいました。
 申し訳なく思っています。
 せめて気分転換になったとすれば幸いです。

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コメント

写真を載せてくださってありがとうございました。
奈良は、古代だけでなく、お寺に点在する歌碑など、幅広い時代の人々の痕跡が見れるところが、面白いところだと感じています。

博論も頑張って書きます。(^^;

かるべさん

 コメントをありがとうございます。

 こちらこそ、解説板の写真や、多門町の古い屋敷の写真を送ってくださって、ありがとうございました。

 おかげ様でブログが充実しました。

 奈良のお寺には歌碑が多いですね。多くは万葉歌碑。(^_^)

 私は字の書いてあるものが好きなので、大きな石があると、歌碑ではないかと期待して接近してしまいます。

 博論、楽しみです。

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