四十七士錦絵スタンプ
このようなものを入手しました。
折り本です。題簽には「忠臣蔵 四十七士 錦絵スタンプ」とあります。
この文字は印刷のように見えます。
中身はこのようになっています。
上下に四十七士の丸いスタンプと、それに対応するその義士の解説が書いてあります。
解説は貼ってあります。
例として、大石内蔵助と堀部安兵衛のものを切り貼りします。
丸い錦絵スタンプは、例えば以下の通りです。
大石内蔵助。
大石内蔵助の絵が大きく描いてあり、背後に、遊里で遊ぶ内蔵助の姿が描かれています。
文字が小さくてよく読めませんが、「山科の閑居を出でゝ日々遊里に豪遊して敵の牒者を避く」でしょうか?
左側には「東京 銀座 伊東屋」とあり、右下には「い」と書いてあります。
どのページも同様で、それぞれ会社名と「いろは」とが書いてあります。
次のページの大石主税には「ろ」、吉田忠左衛門には「は」とあり、最後の寺坂吉右衛門は「す」です。
いくつか示します。
堀部安兵衛。
エピソードは高田馬場の仇討ちで、会社名は「酒の安兵衛」です。
今も有名な会社としては、潮田又之丞の浅田飴。
村松三太夫のマルベル堂。
四十七士の分が全部揃っていて、その後に松の廊下の刃傷の場面。
もう1つ、天野屋利兵衛。
トリに当たる天野屋利兵衛のスタンプには「スタンプの温古堂」とあります。
この折り本は、表裏に亙ってスタンプが捺してあり、裏の冒頭は以下の通りです。
上がこの温古堂で、下は日本スタンプ協会です。
また、大石内蔵助は伊東屋でしたが、伊東屋はもう1つ、不破数右衛門もそうです。
2つのスタンプに登場しているのは伊東屋だけのようです。
ということで、このスタンプ帳の仕掛け人は、日本スタンプ協会、温古堂、伊東屋と思われます。
これどういうものなのでしょうね。
集印帳という趣ですが、お店を1ヶ所ずつ回って、スタンプを捺して貰うというシステムなのでしょうか。
お店の場所は、全部東京都内ですが、銀座あり、品川あり、浅草あり、両国あり、新宿あり、かなりバラバラです。
コンプリートするには、かなりハードルが高そうです。
近年(もう大分前からでしょうか)、駅を回ってスタンプを集める、スタンプラリーが流行っていますが、あれのご先祖に当たるものと言えるのかもしれませんが。
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