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2021年6月 5日 (土)

奈良玉屋旅館の史跡案内

 奈良の玉屋旅館の史跡案内を手に入れました。
Tamayachizu01
 表紙に鹿の絵が描いてあるのが嬉しいです。♪

Tamayachizu02
 5つの大学等の名前が挙がっていて、「御用宿」とあります。
 そのうち、東京文理科大学、東京高等師範学校、広島高等師範学校はよく分かりますが、
奈良女子高等師範学校と奈良県教育会は地元なので、不思議です。
 奈良女高師や奈良県教育会へのお客さんの御用宿ということですかね。
 旅館の写真も載っています。

 玉屋旅館の宣伝もバッチリ書いてあります。
Tamayachizu03
 この2番目に、別館を合わせて500人のお客さんを泊められると書いてあります。
 大規模な旅館ですね。

 裏面は地図になっています。
Tamayachizu04

 玉屋も、当然ながらしっかり載っています。
Tamayachizu05
 省線の奈良駅や、大軌の油阪駅の近くですね。

 この案内の時代を考える上で、先日知ったばかりの奈良県物産陳列所が手がかりになります。
Tamayachizu06
 この地図には、「商品陳列所」とあります。
  明治35(1902)年 奈良県物産陳列所開業
  大正10(1921)年 奈良県商品陳列所に改称
  昭和 9(1934)年 奈良県商工館に改称
という経緯ですので、この案内は、大正10年から昭和9年までの間の状態を反映していることになります。

 もう1つ、歩兵連隊も手がかりになります。
Tamayachizu07
 歩兵38連隊の兵営があります。
 奈良駐屯の連隊は、大正14年に53連隊から38連隊に代わりますので、この地図は大正14年以降ということになり、
商品陳列所と併せて、大正14年から昭和9年までの間ということになります。
 10年ほどの期間に絞れました。

 鳥瞰図のような地図ですので、立体感があって、見て楽しいです。

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