今日は興福寺で放生会
今日、4月17日は、毎年興福寺で放生会が行われます。
写真は、7年前の5月に撮した猿沢池です。
一昨年までは、この日には猿沢池に金魚を放流していたそうです。
2019年4月18日のアサヒコム奈良には次のようにありました。
>金魚2千匹放流 興福寺放生会
>
> 殺生を戒める仏教の思想に基づき、捕らえた生き物を放して供養する「放生会(ほうじょうえ)」が17日、奈良市の興福寺で
>あった。参拝客らは約2千匹の金魚を近くの猿沢池に放流した。
> 南円堂の隣の一言観音堂で多川俊映貫首(しゅんえいかんす、住職)らが約40分間の法要を営んだ後、参拝客らは猿沢池
>へ。般若心経を唱え、手元のおけから金魚を放した。
猿沢池に金魚を放流して良いのならば、もし何らかの事情でうちの金魚を飼えなくなったら、猿沢池に放流すればいいかと思いました。
ところが、翌年、事情が変わりました。
2020年04月11日のネット版の毎日新聞には次のようにありました。
>「金魚放流やめます」殺生戒める伝統行事・興福寺の放生会 虐待批判受け 奈良
>
> 「金魚の放流やめます」。興福寺(奈良市)は今年から、猿沢池に生き物を放して殺生を戒める伝統行事「放生会(ほうじょう
>え)」(毎年4月17日)で金魚の放流を取りやめると宣言した。「生態系破壊につながる」「虐待だ」などとの批判を受け決めた。
>今年は猿沢池にもともと生息しているモツゴなどの在来種を放つ。
> 興福寺の放生会は、昭和の初めごろから寺近くの猿沢池で営まれるようになったと伝わる。寺によると、少なくともここ数十年
>は、信徒から寄進された金魚やコイの稚魚を手おけに入れて放していた。
> しかし、数年前からツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で「池に元からいなかった金魚を放つ
>のは自然破壊と虐待」「無責任に放してカメのエサにするのは放生会じゃないでしょ」などの批判が相次いで寄せられるように
>なった。寺が近畿大に学術調査を依頼したところ、金魚について▽カメなども生息する池の環境になじめず、早々に死ぬ可能性
>が高い▽光沢があり色も目立つため鳥に捕食されやすく、結果的に在来種も狙われる――ことが判明。生態系への影響だけで
>なく行事本来の趣旨との隔たりも明らかになったため、方針を変更することにした。
> 今年は放生会を前に、近畿大農学部の北川忠生准教授(保全生物学)と学生らが池に網を仕掛けて魚を捕獲し、モツゴやシマ
>ヒレヨシノボリなどの在来種を選別。「投げ入れるのがかわいそう」との声にも答え、放生会では繊維強化プラスチック(FRP)
>製の魚専用スロープで優しく池に放流する。
> 興福寺の辻明俊(みょうしゅん)執事(42)は「伝統の宗教行事を続けながら、池の環境を守り、100年先、200年先も誇れる
>猿沢池にしたい」と話している。
ということです。
そうですね。納得できます。
« コレステロールに減糖効果 | トップページ | 大神神社で鎮花祭 »
「飛鳥・奈良」カテゴリの記事
- 戦前にも奈良の鹿だまり(2022.08.15)
- 「飛鳥を愛する会」会員証(2022.08.09)
- 『ならら』2022年8月号の特集は「行基」(2022.08.02)
- 『地図で巡る万葉集』(昭文社)(2022.07.23)
- 省線奈良駅前旅館の「奈良史蹟案内」(2022.07.20)
「民俗・宗教」カテゴリの記事
- お盆のご住職単独法要(2022.07.14)
- 大正12年の『大正新脩大蔵経』会則(2022.02.12)
- 『ならら』最新号の特集は修二会の神名帳(2022.02.02)
- 阿弥陀経かるた(2021.08.13)
- 『ならら』最新号は盆踊り特集(2021.07.30)
「金魚」カテゴリの記事
- 今日は群馬往復&金魚の水槽の濾過器(2022.07.22)
- 無事帰宅、金魚元気(2022.06.27)
- 一昨日は4回目の金魚記念日(2022.06.06)
- 体重変化(R3.11~R4.5)&金魚も元気(2022.06.01)
- 『ならら』2022年6月号は「義経ゆかりの吉野山」(2022.05.30)
コメント