大神神社で鎮花祭
NHKのニュースを見ていたら、今日、大神神社で鎮花祭が行われたことが取り上げられていました。
上の画像は16年前に写したものです。
ニュースでは、「鎮花祭は、飛鳥時代から続くとされる伝統行事で、春の花が散るころに病気が花びらに乗って広がると考えられていたことから、毎年、この時期に行われています。」と言っていました。
『令義解』の神祇令「季春」の条に、「鎮花祭 謂。大神狭井二祭也。在春花飛散之時。度疫神分散而行癘。為其鎮遏。始有此祭。故曰鎮花。」とあります。NHKニュースの説明はこれを踏まえてのものですね。
『令義解』には、大神神社と狭井神社の両社の祭とあります。今日は狭井神社でも行われたのかもしれません。
「季春」は旧暦の3月ですが、今はひと月ずらして4月に行っているのでしょう。春の花が散る時期ということだと、やはり今頃でないとまずいですね。
大神神社で疫病退散の祭を行うのは、崇神天皇の時代に疫病が流行ったときに三輪の大物主神がそれを鎮めたことと関係がありそうですね。
今年は新型コロナの影響で出席者を例年よりも大幅に減らし、近畿圏内の製薬会社や医療関係者などおよそ70人が参列し、神前には、全国の製薬会社から寄せられた医薬品が奉納され、神職が薬草などを供えたとのことです。
鈴を持った4人の巫女が神楽を奉納した映像も流れました。
供えられた医薬品は県内の社会福祉施設に寄付されるということです。
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