『現代語古語類語辞典』
2日連続で本の紹介になります。
最近の刊行ではなく、2015年9月の刊で、版元は三省堂です。
どういう辞書であるのか、箱の裏側に書いてあります。
端的に言えば、現代語から古語が引ける辞書です。
この編者には、かつて同様の編著がありました。それの大幅な改訂版で、古語を時代別に分けたのが新しい部分です。
大変な労作と思います。
「うつくしい」の部分。
ここで切ってしまいましたが、このあと、「-・い色つや」「-・い顔」「-・い声」「-・いこと」などの句が3段にわたって続きます。
「かわいい」の部分。
「りょうりにん」の部分。
上代には、ちゃんと「かしはで」が載っています。
この辞書、かなり楽しいです。
昨日買ったのですが、うっかり寝しなに開いてしまったために、寝るのがだいぶ遅くなってしまいました。(^_^;
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>現代語から古語が引ける
これはありがたいですね。
現代私たちが使っている言葉を古語に当てはめてゆく作業って…あるのかないのかわからない中から用例を探してゆかなくっちゃならないんですから。古語に現代語を当てはめてゆく作業よりかなり難しいですよね。
投稿: 三友亭主人 | 2021年8月16日 (月) 07時51分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
この辞書、古語辞典のちょうど反対ですね。
短歌や俳句を作る人には、直接的に便利かもしれませんね。
また、意味が似た古語がどう異なるのかということを考えるときにもヒントが得られそうです。
私は、この辞書のお陰で、「おほいらつめ」が長女の意だと知りました。←お恥ずかしいことです。
投稿: 玉村の源さん | 2021年8月16日 (月) 14時10分