テレビのリモコンが10万円?
昨日取り上げた昭和34年のNHK番組表の裏側には日立の広告が印刷されています。
「電波を呼びよせるスーパーウーマン」って、意味不明です。
右側のテレビのアップ。
14型とあります。14インチですね。やや大きめのノートパソコンの大きさです。
この大きさの画面を家族で見ていたのですね。
うちも同様だったと思いますが、子供の頃には特に小さいとは感じませんでした。
ブラウン管の下に、ダイヤルやつまみが並んでいます。
右端の大きいのがチャンネルですね。これをカチャカチャと動かしてチャンネルを変えていました。
うまく写らなくなる原因の多くはチャンネルの接触だったように思います。
チャンネルの左下が電源と音量を兼ねたつまみでしょう。
その左側に4つ並んでいるうち、2つは明るさとコントラストだとして、あとが何かしばし考えました。
たぶん水平同期と垂直同期ではないかと思い浮かびました。このような言葉、もう何十年も忘れていました。
今のテレビでは調整する必要はないのでしょうかね。
リモコンは別売です。
日本で最初のワイヤレスリモコンなのですね。
2種類あるのは何だろうと思ってよく見ると、1つはワイヤレスではなく、ワイヤーなのでした。
つまり、赤外線などを飛ばすのではなく、コードをテレビに繋ぐのでしょう。
こういうリモコンは見たことがありませんでした。
ワイヤレスの方は、テレビ本体と比べても高価ですね。
左端にはラジオが載っています。
ラジオは大部分の家に普及していたことでしょうが、これは世界最小という点が売りですね。
さて、これらの製品の値段ですが、昭和34年という時代を考えるとかなり高価なのではないかと思います。
ネットで調べてみると、昭和34年と令和2年の消費者物価指数を比べると、5.6倍程度になっているようです。
それぞれの製品にこの数字を掛けてみました。
テレビ 62,000円×5.6=347,200円
ワイヤレスリモコン 18,200円×5.6=101,920円
トランジスターラジオ 8,500円×5.6= 47,600円
高いです。
特にワイヤレスリモコンが10万円って。
電化製品は時代とともにどんどん安くなりますね。
ほんと、同時代資料は楽しいです。
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