食偏の字体
昨年の9月に、NHK「チコちゃんに叱られる!」で、豊川悦司が書いた「ぎょうざ」の書き取りが×になりました。
画面左下にある様に、食偏の下部が横線2本ではないから、という理由でした。
これ、正解とすべきものと思います。
現在、常用漢字に入っている漢字は、食偏は「飲」「飯」のように「食」に1画足りない形ですが、表外字については、「飴」「餌」のように、下部は横線2本です。
豊川悦司の書いた字が不正解とされたのはこういう理由によるのでしょう。
しかし、これは活字などの印刷字体についてのもので、手書きまで印刷字体に合わせる必要はありません。
文科省も、表内字については印刷字体と手書きとは分けて考えています。表外字だってこれに準ずるべきものと思います。
ブログにそんなことを書きました。
ふと見ると、毎日愛好しているのど飴の文字が目に入りました。
これ、何年も前から好物で、毎日口にしています。座右の飴です。
「飴」の字体、食偏は常用漢字の字体と同じですね。毎日見ていたのに、今頃になって気づきました。
この飴の袋、以前撮影していたことを思い出しました。
3年半前に勤務先を定年退職して、個人研究室にあった私物を片づけたときに見つけたのでした。
賞味期限が2015年11月となっていましたので、製造したのは2014年の夏頃でしょうか。
この袋の「飴」の字の食偏の字体は横線2本になっています。
2014年の夏頃には横線2本だったのを、その後、どこかの時点で今の形に変更したのでしょう。
なぜ変えたのか、理由は分かりませんが、横線2本の字体を古めかしく感じたのでしょうか。
手書きに近い形に変えることで、より親しみやすいイメージになるようにと考えたのでしょうかね。
興味深いです。
一般的な活字体でなくてもいいんですよね。
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