木村重成の妻など
3日前に、明治41年の「歴史双六」のことを書きました。
神話・伝承の時代から江戸時代までの、様々な女性を取り上げた双六でした。
聞いたことのない人物も含まれていて、例えば「津田八弥の妻」というのが分からず、ググってみたら、戦国時代の女性で、夫(婚約者のようですが)の仇を討ち、後には自刃して果てたとのことです。壮絶ですね。
他に、よく分からない人物を調べてみました。
「小宰相」は、源平時代の人物で、平通盛の妻。一ノ谷の戦いで夫が討ち死にしたと知り、後を追って入水したのでした。
『平家物語』に載っているのに、知りませんでした。不勉強です。(^_^;
ヤマトタケルの危難を救うために海に身を投じた橘媛も取り上げているし、ガラシャもいます。
どうも、お正月に楽しむ双六にしては、切なすぎます。
木村重成については、兜に香を焚きしめて、大坂夏の陣で戦ったというエピソードしか知りませんでした。
この絵は、討ち死にした夫の兜を手に、妻が悲しんでいる姿かと思いましたが、そうじゃありませんね。
夫の出陣を前にして、妻が兜に香を焚きしめているのでしょう。
これも切ないことと思います。
木村重成の妻についてもググってみましたら、夫の一周忌に自害しているのでした。
何ということでしょう。
この双六が作られたのは、日露戦争の終結から2年ほどです。人の死が身近だった時代ということもあるのでしょうかね。
「貫之娘」というのもどういう人物か分からず、不安な気持ちで調べてみましたら、こちらは『大鏡』などにある「鶯宿梅」の説話のようです。
平穏な話でよかった。(^_^)
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