明治41年『少女界』の「歴史双六」
ネットオークションで買いました。
明治41年『少女界』の付録です。絵は、鏑木清方・宮川春汀です。
新年号ですね。お正月は双六。
右下が振出しで「天孫降臨」、中央が「上り」です。「上り」は2人の女学生ですね。鳥居をくぐっているようですが、よく分かりません。
全部でこのような内容です。
振出し:天孫降臨
稚足媛
橘媛
大葉子
神功皇后
形名妻
佐用媛
貫之娘
清少納言
紫式部
小宰相
静御前
巴御前
松下禅尼
楠木正行母
津田八弥妻
木下藤吉妻
山内一豊妻
細川忠興妻
木村重成妻
池大雅妻
上り:(女学生?)
古代が多いですね。あとは戦国時代。
「歴史双六」と銘打っていますが、『少女界』の付録の故か、取り上げられているのは、いずれも女性で、文化人または勇ましい人物です。
勇猛な女性が多いのは、日露戦後3年目という時代的な背景がありそうです。
稚足媛というのがピンとこなくて、ググってしまいました。
雄略天皇の皇女で斎宮でした。ピンとこなくてお恥ずかしいです。(^_^;
津田八弥の妻というのも分からず、ググりました。戦国時代の人物で、夫(婚約者のようですが)の仇を討ち、後には自刃して果てたとのことです。
天孫降臨。
先頭にいるのは天鈿女命ですね。猿田毘古と対しています。
形名妻というのはマイナーと思います。
上毛野形名の妻で、群馬のかかあ天下の元祖のような人物です。
木村重成の妻。
NHK大河「真田丸」に、木村重成は出てきましたが、妻は登場しなかったような。
木村重成は、今は知る人も少なくなりましたが、昔は人気があったようです。
いろいろと時代を感じる双六です。
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