山茶花元気
しばらく前から山茶花が咲き出しました。
毎日、1輪、2輪くらいでしたが、今日は5輪ほど咲いていましたので、雨の中、撮影しました。
上の花にピントを合わせたら、下の花はボケました。雨で暗かったせいか、被写界深度、浅いです。
つぼみもたくさんついています。
今後、次々と咲いて行くことでしょう。これから楽しみです。
山茶花は、古くは文字通り「さんざか」(あるいは「さんさか」)と呼ばれていたのが、後に音が転倒して「さざんか」に変わったと言われます。
日国を見ると、「さんざか(さんさか)」の用例は、
*尺素往来〔1439~64〕「李花(すもも)。山茶(さんサ)花。海棠花等」
*日葡辞書〔1603~04〕「Sanzaqua (サンザクヮ)。ツバキノ ハナ」
*俳諧・毛吹草〔1638〕二「十月〈略〉山茶花(サンザくゎ)」
*書言字考節用集〔1717〕六「山茶花 サンザクハ サザンクハ」
などが挙がっていました。
「さざんか」は、
*俳諧・冬の日〔1685〕「水干を秀句の聖わかやかに〈野水〉 山茶花匂ふ笠のこがらし〈羽笠〉」
*大和本草〔1709〕一二「茶梅(サザンクハ) 山茶(つばき)の類にて、葉も花も小なり。白あり。香よし」
*書言字考節用集〔1717〕六「山茶花 サンザクハ サザンクハ」
などです。
なるほど、よく納得できます。書言字考節用集には両形挙がっていますが、大勢としては、おおよそ17世紀半ばあたりで交替したのでしょうかね。
また、「つばき」は上代から例がありますけど、「さんざか」は最古の例が15世紀の尺素往来ですね。
その前はどうだったのでしょう。椿と同じものと考えて、区別しなかったのかも。
« インフルエンザの予防接種 | トップページ | ぐんまちゃんのきょうだいアマビエ »
「文字・言語」カテゴリの記事
- 日本のハロウィンはいつ頃から?(2023.10.20)
- お寺のねこ&英語のお経(2023.09.28)
- けろけろけろっぴの回文かるた(2023.09.26)
- 「英語かるた」(2023.09.19)
- 根来麻子氏『上代日本語の表記とことば』(2023.09.11)
「植物」カテゴリの記事
- 浜木綿の鉢の枯れ草除去&金魚元気(2023.11.12)
- 寒くなったので、浜木綿の子を屋内に(2023.11.11)
- 山茶花開花&蝶(2023.10.23)
- 体重推移&朝顔の開花時刻(2023.09.01)
- オリヅルランの種?採取(2023.08.22)
白いサザンカの花きれいに撮れましたね。
それにしても早い時期から咲くのですね。
11月か12月と思っていましたが・・・。
我が家のサザンカは赤(ピンクです。)
源さんの写真を見て,白もきれいだなと思いました。
投稿: 萩さん | 2020年10月 9日 (金) 17時04分
萩さん
コメントをありがとうございます。
本当にずいぶん早いですよね。長期間咲いてくれたら嬉しいです。
ピンクのサザンカも綺麗でしょうね。
投稿: 玉村の源さん | 2020年10月 9日 (金) 17時13分