奈良の「つなや」と「魚佐」
また新たな定宿帳を入手しました。
刊年は不明です。
表紙をめくると、表紙裏はこのようになっています。
いきなり奈良です。こういった道中記では、江戸(東京)スタートか、(豊橋から船に乗って)伊勢神宮スタートが普通です。
上のページは、右端の柱に書いてあるように第五丁です。落丁というよりは、冒頭の4丁分をわざと省いてダイジェスト版を作ろうとしたのではないかと思います。
このページ、架蔵の明治18年の一新講社の定宿帳と同じ絵図のようです。
ページの左端の宿の名は、今日の本では「つなや市平」ですが、明治18年のでは「うをや佐兵衛」です。
絵地図は同じで、宿のマークだけが異なります。今日のはつなやのマークである「太」に丸で、明治18年のでは魚屋のマークである山形に「ウ」です。
2つの宿は隣同士ではなく、同じ場所のように見えます。
どちらの方が古いのか分かりませんが、魚屋佐兵衛の後身に当たる魚佐旅館は平成まで存続していましたので、今日の本の方が古いのかもしれません。
つなやを魚佐が居抜きで買ったのでしょうか。
今日の本には神武天皇陵が載っています。
とすれば、江戸時代ではなく、明治になってからの刊行のように思えます。
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