平成10年の観音寺木簡記事
新聞の切り抜き、また出てきました。
今回は、難波津の歌を書いた観音寺木簡に関する記事です。
毎日新聞の平成10年11月5日付朝刊
同日の読売新聞。
この記事のために新聞2紙を購入したようです。
7世紀後半のものですね。当時、和歌を書いた最古の木簡の発見ということになります。
「ツ」の仮名も興味深いです。「矢」という訓仮名も使用されています。
読売の記事の末尾には、他に「国守」と記した木簡や、「椿 ツ婆木」と記した木簡が出土したことも書かれています。
これらの木簡も貴重ですね。
その後、平成20年に相次いで歌木簡が発見されることになりますが、その先駆けのような発見でした。
憶えのために列挙しておきます。
平成18年10月 「春草」木簡(難波宮跡)7世紀半ば
平成20年 5月 「難波津/安積山」木簡(紫香楽宮跡)8世紀半ば
平成20年10月 「朝凪」木簡(石神遺跡)7世紀後半
平成20年10月 「秋萩」木簡(馬場南遺跡)8世紀後半
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