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2020年8月 4日 (火)

明治21年の『道中宝鑑』

 こういう本を入手しました。旅行案内といいますか、「一新講社」のお薦めの宿のリストです。
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 小さいです。
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 こんなに小さいと、旅行に持って行くのに軽くて便利だったことでしょう。

 刊記。
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 明治21年に長野で刊行されたものです。

 目次。
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 上の方に漢数字が丸で囲んであるのはページ数です。
 全部で11のルートが載っています。

 最初は東海道。
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 今まで当ブログでご披露してきた同種のものは、江戸(東京)から西へ並んでいるのが普通でしたが、これは京都から東京に向かって並んでいます。
 京都は「西京」と書かれています。

 恒例の二川宿。
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 橋本屋と山家屋は今までに買った同種の本にも出てきましたが、西橋本は見なかったように思います。橋本屋の分家でしょうか。
 豊橋にはおなじみの壷屋庄六が載っていて、「いせ神宮へ毎日出舟あり」とあります。伊勢への航路が確立していたのでしょうね。
 豊川に描かれているのは豊川稲荷でしょう。

 東海道のゴールは東京日本橋。中山道への出発点でもあります。
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 中山道には新町宿も当然載っています。知っている場所が載っていると嬉しい。(^_^)
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 新町には「左富岡セイ糸場ミチ」とあります。富岡製糸場、名所扱いなのでしょうか。
 新町の手前には「武蔵上野国境」とあります。もう明治21年ですが、いまだに旧国名が生きています。
 川の渡し賃は、新町の手前が「かんな川 一人五リン」で、先が「からす川 一人四リン」です。
 金額が異なるのは、川幅や深さの差でしょうか。

 奈良は、おなじみのうをや(魚佐旅館)、ますや、いんばんやが並んでいます。
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 うをやの所在地「今御門丁」は、「いまみかど」と思い込んでいましたが、これを見ると「今ゴ門丁」とありますね。「いまごもん」なのでしょうか。

 末尾は新潟です。
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 私が持っている同種の本の中に新潟を載せるものはあまりありませんでしたので、珍しいです。
 「住吉や栄六」の所在地が「古町通五番町」とあります。
 新潟には高校訪問などで何度か行ったことがありますが、あまり土地勘はありません。
 でも、古町という地名には見覚えがあります。地図を見てみたら、古町通五番町は今もありました。
 「○○通り」と「○番町」の組合せで場所を表すのですね。四条烏丸などと同じく縦横の組合せ。
 明治21年の地名が今も続いているのは素敵です。どこなのか、すぐに分かりますし。

 同時代資料は楽しいです。←いつも同じ結論。(^_^)

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コメント

今日,豊橋市二川本陣資料館の「伊勢まいり」の講演会に行ったら
御油宿茶屋ゑび屋引札という資料を見せてくれました。
それには,掛川から秋葉山へ行き,秋葉山から鳳来寺へ向かい御油宿に向かうという地図
がかかれています。
この引札は,掛川以東で配布されたのではないかとのことでした。
どうも,箸袋ではないかというのですが,
今でいう宣伝ですね。おもしろかったです。

萩さん

 伊勢参りの講演会に行かれたのですか。
 豊橋からのお伊勢参りは、やはり船で直行するのがメインなのでしょうか。

 秋葉山と鳳来寺の宣伝の引き札、掛川以東で配付されたとのこと、当時も宣伝は大事だったのですね。

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