昭和47年の紅白歌合戦の台本
ネットオークションで、昭和47年の紅白歌合戦の台本を入手しました。
厚さが1.6cmほどもある大冊です。
会場はNHKホールではなくて東京宝塚劇場です。
ググってみましたら、NHKホールの完成はこの年の11月ですが、運用開始は翌48年の6月ということです。
当日のスケジュールは次のようになっています。
基本的に、歌手1人あたりに見開き2ページが当てられています。
右ページだけ示すとこのようになっています。
全員歌詞付き。
下半分の歌詞のところだけ見て、一々歌詞を書かなくても良いのでは? と思いましたが、上の方を見て、納得しました。
最上段はカメラ割りですね。ABC456という6台のカメラがあって、歌詞のどの部分はどのカメラを使うのかが克明に示されているのでした。
菅原洋一の場合は上のような具合で、割とゆったりしています。
山本リンダは以下のようになっています。
目まぐるしい変化です。
ざっと見た範囲ですが、上の両者が両極端でした。
ガリ版ですね。まだワープロは生まれていません。和文タイプはあるはずですけど、打つのに時間が掛かるので、手書きの方が速いのでしょう。
全ての歌について、歌詞のどの部分を撮影するのに、どのカメラを使うのか、克明に決めておくのですね。大変なことと思います。
紅白に限らず、歌番組では一般にこのようにしているのかもしれませんが。
あれこれ興味深いです。
« アーモンドチョコの箱に球技 | トップページ | 『古事記 修訂版』を発掘 »
「音楽」カテゴリの記事
- 「クイズドレミファドン!」の台本&最終回写真(2023.11.07)
- 「黒百合城の兄弟」の主題歌(2023.10.26)
- 雀の学校の端布(2)(2023.05.25)
- 雀の学校の端布(2023.05.24)
- 昭和45年のNHK紅白歌合戦の台本(2023.01.24)
「テレビ」カテゴリの記事
- 都知事選掲示板の再利用(2024.09.25)
- 源氏物語の成立年は?(2024.09.22)
- 「空振らせる」(2024.08.11)
- 大正7年の『東海道』(4)広重の「京師」(2024.07.30)
- 金魚のふるさと 江戸川区(2024.07.12)
「台本」カテゴリの記事
- 昭和35年「国定忠治」(東宝)の台本(2024.05.13)
- 「パーマン」の台本(2024.01.23)
- 昭和44年「ヤングおー!おー!」台本の補足(2024.01.11)
- 昭和44年の「ヤングおー!おー!」の台本(2024.01.09)
- 昭和58年「アマデウス」の台本(2024.01.04)
コメント