近鉄奈良線を平城宮跡の外へ
平城宮跡を横切る形で通っている近鉄奈良線を遺跡の外へ移設する方向で、奈良県が奈良市や近鉄と合意したことを、昨日のネットニュースで知りました。
目的は、景観への影響を減らすことと、周辺の踏切で発生している渋滞を改善することだそうです。
県の案では、大和西大寺駅から平城宮跡を斜めに横切っている路線を、西大寺駅から南下させ、大宮通りに沿うように迂廻させます。西大寺駅の周辺は高架にし、平城宮跡の南側から先は地下にすることで踏切を減らすということです。
さらに、西大寺駅から近鉄奈良駅までの間に3つの駅を設けるとしています。
確かに、特別史跡の平城宮跡の中を線路が走っているのはいかがなものかと思います。また、油阪駅(仮称)ができれば、近鉄線とJR線との乗り換えは便利になりそうです。
良いことと思いますが、地下水脈に影響が出ると、地下に埋まっている木簡の状態が悪化する可能性があるそうです。なかなか難しいものです。
近鉄線の車中から朱雀門を撮したり、
大極殿を撮したりするのを楽しみにしてきました。
それができなくなってしまいますが、それはまぁ個人的な趣味の世界ですし、同様の写真は車外からでも撮れますので、ま、仕方ありません。(^_^;
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奈良県内でも結構賛否両論がある事業ですが、朱雀門が近くなるのは確かですよねえ。
悩ましい問題ですが上手に解決してくれることを、県民の一人としては期待するしかありません。
投稿: 三友亭主人 | 2020年7月17日 (金) 22時02分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
奈良県内でも賛否両論があるのでしたか。
新しくできた朱雀門広場にはまだ行ったことがありませんが、新しく朱雀大路駅(仮称)ができたら、駅を降りて程近くに朱雀門広場が広がっていることでしょうから、便利になりそうですよね。集客にも繋がりそう。
宮域内から鉄道の路線がなくなるというのは良いことと思います。
投稿: 玉村の源さん | 2020年7月17日 (金) 22時16分